今、トニー・アイオミの自伝「アイアン・マン」を読んでいる。
これがなかなか面白い。
けっこうなボリュームがあるので、読み終えるのにはもう少し時間がかかるけど、サバス好きの人には絶対オススメである。
というわけで、それ以外の音楽関連の本の紹介をしてみよう。
瀧島祐介「獄中で聴いたイエスタディ」

1980年、ポール・マッカートニーが来日したとき、大麻所持で逮捕されて留置場に入れられていたというのは、マニアの間では有名なエピソードである。
出所してしてからポールは、「留置場のなかではいろいろな人に出会ったよ、背中にびっしりと入れ墨がはいったヤクザとも友達になったんだ」と発言している。
そのヤクザというのが、この本の著者なのだ。
内容は瀧島氏の自伝で、少年時代から不良行為を繰り返し、ヤクザになり、刑務所に入り、ポールと出会う。
そして、いつかきちんとした人間となって再びポールに会ってお礼を言いたい、と奔走する現在。
瀧島氏の自伝なんだけど、その頃ポールはジョン・レノンに出会ったとか、ビートルズでデビューしたとか、平行してポールのことも語られてる。
一番の目玉となるのは、留置場でのポールとの出会いで、英語の喋れない瀧島氏は、過激派の学生に通訳をしてもらっていたらしい。
そして、ポールが出所する前に、滝嶋氏のリクエストで、イエスタデイ他、全4曲をアカペラで歌ってもらったという。
本当は留置場でそんなことは許されないんだけど、このときばかりは看守の人も多めに見てくれて、なんとポールからサインをもらってる人もいたという。
その後、滝嶋氏はヤクザから足を洗い、再びポールに会おうとするんだけど、世界的ロックスターに、そう簡単には会えるはずがない。
結局は会えたような、会えてないような状態になるんだけど、本人としては満足したようだ。
80年代ジャパニーズロック

洋楽ロックの花が開いたのは1960年代後半から70年代初め頃だと思うけど、邦楽ロックのそれは80年代だ。
その80年代に花開いた邦楽ロックにスポットを当てた考察本。
ちょうど僕がリアルタイムで体験してきてるので、なかなか興味深いものがあった。
しかし、どうもピントがあってない。
たしかにここで詳しく書かれてるRCサクセションも佐野元春もTMレボリューションも重要なバンドである。
それは間違いない。
しかし、この時期最も重要なのは、ボウイとレベッカであり、それがサラリと流されてるのは、肝心なところが空白になっているような気がしてしまう。
そのほか、非常に勢いのあったジャパメタ勢や、ガールズバンドの最重要バンドであるプリンセスプリンセスあたりもサラリと流されてるのは、どうも歯痒い気分になってしまう。
おそらく大人の事情なんだろうけど。
瀬海野光「私がルナになる!」

いちおう小説である。
いろいろ回りくどい表現をしていてややこしくなるので、ストレートに書こう。
レベッカファンの父と、それに影響された娘。
娘は若い時のNOKKOと瓜二つ。
娘はレベッカのライブDVDを見て、振り付けを完コピする。
父の友人でテレビ局の人がいるので、娘のパフォーマンスを見てもらう。
テレビ局の人は感動して、口パクコンサートを開くことにする。
ゲストはなぜか嵐。
コンサートは大成功し、生中継のテレビ番組は、視聴率50パーセントを超えたのだった。
という、んなアホな、という内容。
著者は大のレベッカファンなんだけど、大人が読むにはあまりに稚拙なストーリー。
僕が今まで読んだ本のなかでは、ワースト3に入るかも。
これがなかなか面白い。
けっこうなボリュームがあるので、読み終えるのにはもう少し時間がかかるけど、サバス好きの人には絶対オススメである。
というわけで、それ以外の音楽関連の本の紹介をしてみよう。
瀧島祐介「獄中で聴いたイエスタディ」

1980年、ポール・マッカートニーが来日したとき、大麻所持で逮捕されて留置場に入れられていたというのは、マニアの間では有名なエピソードである。
出所してしてからポールは、「留置場のなかではいろいろな人に出会ったよ、背中にびっしりと入れ墨がはいったヤクザとも友達になったんだ」と発言している。
そのヤクザというのが、この本の著者なのだ。
内容は瀧島氏の自伝で、少年時代から不良行為を繰り返し、ヤクザになり、刑務所に入り、ポールと出会う。
そして、いつかきちんとした人間となって再びポールに会ってお礼を言いたい、と奔走する現在。
瀧島氏の自伝なんだけど、その頃ポールはジョン・レノンに出会ったとか、ビートルズでデビューしたとか、平行してポールのことも語られてる。
一番の目玉となるのは、留置場でのポールとの出会いで、英語の喋れない瀧島氏は、過激派の学生に通訳をしてもらっていたらしい。
そして、ポールが出所する前に、滝嶋氏のリクエストで、イエスタデイ他、全4曲をアカペラで歌ってもらったという。
本当は留置場でそんなことは許されないんだけど、このときばかりは看守の人も多めに見てくれて、なんとポールからサインをもらってる人もいたという。
その後、滝嶋氏はヤクザから足を洗い、再びポールに会おうとするんだけど、世界的ロックスターに、そう簡単には会えるはずがない。
結局は会えたような、会えてないような状態になるんだけど、本人としては満足したようだ。
80年代ジャパニーズロック

洋楽ロックの花が開いたのは1960年代後半から70年代初め頃だと思うけど、邦楽ロックのそれは80年代だ。
その80年代に花開いた邦楽ロックにスポットを当てた考察本。
ちょうど僕がリアルタイムで体験してきてるので、なかなか興味深いものがあった。
しかし、どうもピントがあってない。
たしかにここで詳しく書かれてるRCサクセションも佐野元春もTMレボリューションも重要なバンドである。
それは間違いない。
しかし、この時期最も重要なのは、ボウイとレベッカであり、それがサラリと流されてるのは、肝心なところが空白になっているような気がしてしまう。
そのほか、非常に勢いのあったジャパメタ勢や、ガールズバンドの最重要バンドであるプリンセスプリンセスあたりもサラリと流されてるのは、どうも歯痒い気分になってしまう。
おそらく大人の事情なんだろうけど。
瀬海野光「私がルナになる!」

いちおう小説である。
いろいろ回りくどい表現をしていてややこしくなるので、ストレートに書こう。
レベッカファンの父と、それに影響された娘。
娘は若い時のNOKKOと瓜二つ。
娘はレベッカのライブDVDを見て、振り付けを完コピする。
父の友人でテレビ局の人がいるので、娘のパフォーマンスを見てもらう。
テレビ局の人は感動して、口パクコンサートを開くことにする。
ゲストはなぜか嵐。
コンサートは大成功し、生中継のテレビ番組は、視聴率50パーセントを超えたのだった。
という、んなアホな、という内容。
著者は大のレベッカファンなんだけど、大人が読むにはあまりに稚拙なストーリー。
僕が今まで読んだ本のなかでは、ワースト3に入るかも。