写真は小田急ロマンスカー。
さよなら三角また来て四角。四角は豆腐。豆腐は白い。白いはうさぎ。うさぎは跳ねる。跳ねるは、、、、、、。
てなわけで、
箱根に出張。箱根は小田急。小田急はロマンスカー。ロマンスカーは駅弁。駅弁はシュマイ弁当。シュマイ弁当でビール。
てなわけで、
さっそくシュマイ弁当とビールを購入。
このシュマイ弁当の優れている所は、おかずがすべて酒のつまみになることだ。シュマイはのみならず蒲鉾、鳥から、たまご焼き、白身魚、そして筍、この筍と白身魚が濃いめの味付けでビールが進む。飲みすぎてつまみを全部食べてしまっても昆布と生姜さえ残しておけばごはんを全部平らげることが出来る。酒呑みはごはんを最後にしたいのだ。看板間際の定食屋でビールと生姜焼き定食を頼む。客は私一人だ。気の利いたお姉さんなら言う。
「ごはんは声掛けてくださいね」
酒呑みの気持ちが分かってるな。程なくしてビールと小鉢に盛られた白菜の浅漬けが運ばれてくる。
「今、生姜焼き作りますから、これでやっててください」
酒呑みの気持ちがさらに分かってるな。白菜の浅漬けでビール呑んでいると生姜焼きが運ばれてきた。生姜焼きを半分食べたところでビールがなくなった。もう1本かごはんか。悩んでいると背後から声がかかる。
「もう1本いきます」
そう言われれば後には引けない、ビールが運ばれてくる、グラスに注ぎ飲み始める。こうなるとまた何か欲しくなる。
「何か作りましょうか」
見透かされた様に声がかかる。流石だ。
「奴なんてどうですか」
そう言われれば頼まぬわけにはいかず、奴が運ばれてくる。たっぷりのおろし生姜と鰹節だ。ビールが進む。すぐに2本目が終わる。こうなればもう迷うことなど無い。ビールをお替りだ。3本目のビールが運ばれてくる。今度はお姉さんがどうぞといって注いでくれた。酔いに任せて私は言った。
「お姉さんものむかい」
「いいんですか、嬉しい。もう仕舞いにして暖簾下げてきますね」
エプロンを外したお姉さんが私の前に座りそっとグラスを差し出す。私よりは10は若いだろうか往年の倍賞千恵子を彷彿とさせる私好みの美人だ。グラスにビールを注ぐ。
「美味しい」
お姉さんがビールを飲みほす。
「どうぞ」
細く長い指から私のグラスにビールが注がれる。
誰かが私の肩をたたく。
「終点ですよ。起きてください!よだれ出てますよ」