早起き梟のひとりごと

仕事に追われる日々を少しだけ立ち止まって見つめてみると・・・

下山事件

2015-09-30 06:14:53 | 買った本

写真は「下山事件 最後の証言者」柴田哲孝 祥伝社 2100円 。                              昭和24年7月6日未明、国鉄初代会長の下山定則が国鉄常磐線北千住駅ー綾瀬駅間で轢断死体となって発見された。自殺か他殺か。他殺なら誰がやったのか。謎が謎を呼んだが事件は迷宮入、警察の正式発見もないまま今に至っている。事件当時から喧々諤々様々な説が飛び交い、書籍も出版された。

古典とも言える 矢田 美喜雄 「謀殺 下山事件」新聞記者矢田の執念をひしひしと感じられる1冊。他殺説。

「新版 下山事件全研究」佐藤 一 インパクト出版会 6000円。500頁を超える大著。    他殺説の根拠を一つ一つ丹念に検証、聞き取りを行いつぶしてていく。自殺説の白眉。

今年出版された「下山事件 暗殺者たちの夏」柴田哲孝 祥伝社 2160円。                   小説の形を借りて書かれたノンフィクションと銘打たれている。今まで煮え切らなかった事が小説として埋められた。しかも説得力あり。一読をお勧めする

 

 


コルシカ書店の仲間たち

2015-09-29 07:09:27 | 旅行

写真は「コルシカ書店の仲間たち」須賀 敦子 文藝春秋 1300円。1960年代、ミラノのコルシカ書店に集った人々の日常を写し取ったエッセイ集。

ミラノ滞在2日目、私はすこぶる機嫌が悪かった。かみさんが行きたいと言ったブランドの店を目指すも道を間違えたのか一向にたどり着かない。

「最近ダメだね、昔は何処に行くにも一発だったよね」

そうだった。昔は地図などに頼らなくても何処にだっていけた。例えば数年ぶりに訪れた四国の街の繁華街にあった寿司屋さえ地図を見ずにこの角を曲がり、1本入った路地の角と鼻歌まじりんでたどり着いたものだ。そんな方向感覚抜群の私も加齢によるものか、はたまたIパットの地図を見るようになったからか、最近はさっぱりいけなかった。旅先でも地図を睨みつけて立ち尽くす事が多くなり、次第に地図をかみさんに奪われる事が増え、こちらの主導権もかみさんに握られる事となりつつある。そんな私にとってこのミラノ旅行は起死回生の場となる筈だった。地図を片手に路地を曲がろうとする私にかみさんのひとことが飛んだ。

「そんなとこ曲がるのおかしいよ。絶対間違ってる」

その一言が私の癪に障った。私は早足となりすぐ先の角曲がり後は闇雲に歩いた。憤りの為我を忘れていた。息が上がり、我に返って立ち止まり後ろを振り返るも当然かみさんの姿はなかった。おまけに自分が今何処にいるかさっぱりわからない。石の家にかこまれた狭い路地の四つ辻に私はいた。ひと2人がやっと行き違えるぐらいの道だ。さてどちらに行ったものか、私は思案に暮れた。すると路地の奥からひとりの青年が肩に丸めた絨毯のような物を担いてやって来た。よく見るとその青年は黒人でしかもギリシャ彫刻のような端正な顔をしていた。青年は私と目が合うと軽く会釈をすると角を曲がって歩いて行った。何故かわからないがその青年に着いて行けば大丈夫なような気がして私は青年の後をついて行った。軽やかに歩き続ける青年、角を2つ曲がると青年は1軒の店に入って行った。私は慌てて店の前に立つ。店を伺うと、どうやら本屋のようだ。私は意を決してドアを開けた。インクの匂いがした。懐かしい匂いだ。造り付けの本棚に本が積まれている。高天井は私の身長のおよそ2倍はあるだろうか本のトンネルを歩くようだった。青年はどんどん奥へ進んでいく。ひとつのテーブルを囲んで3人の男達の姿が見て取れた。髭もじゃの肥った男がデカイ声で黒人青年に声をかけた。青年が返した。髭もじゃの肥った男がまるで堰を切って流れ出す水ように笑い出した。黒人青年はまあね見たいな仕草してその横を抜けてその奥にある小さなカウンターに腰掛けた。私は本を探すふりをして彼らの様子を伺った。髭もじゃの肥った男が今度は向いの男に身振り手振りデカイ声で話を始めた。向いの男は根気よく髭もじゃの肥った男の話を聞いている。髭もじゃの肥った男の話が終ると向いの男が話を始めた。髭もじゃの肥った男は話をとってまたデカイ声で話を始めた。するとこちらに背を向けた小柄の男が、たしなめるように髭もじゃの肥った男の話を制した。髭もじゃの肥った男は仕方無さそうに黙った。また向いの男が喋り始めた。私は黒人青年に視線を移した。青年はよく見るとカウンターの奥のレジ前に座る女性に話かけているようだった。こちらからは死角になっていてその女性の容姿は伺えなかった。暫くすると黒人青年が、席を立ち店を出て行った。議論に夢中な男3人は目も向けなかった。私は慌てて青年の後を追った。相変わらず軽やかに歩き続ける青年。私は少し距離を置いて青年を追い続けた。青年が角を左に曲がった、私も曲がった。そこに青年の姿はなかった。私は小走りに次の角を右に曲がった。青年の姿はなかった。踵を返し直進すると少し広めの道に出た。そこにも青年の姿はなく、代わりにウインドに見入るかみさんの姿があった。

「何処に行ってたの、心配させないで」と言うとかみさんは私から地図を奪い取った。

「次、雑貨のお店に行くから付いてきて、何ボンヤリしてるの、分かった」

それから私はかみさんの背中について行った。

 


鳥久 唐揚げそぼろ弁当

2015-09-28 05:47:08 | ランチ

写真は東邦医大前「鳥久」鳥からそぼろ弁当。

何だろう、ある日突然食べたくなるものがある。例えば、JR池袋駅コンコースにある、立食い蕎麦だったり、背脂チャッチャ系のラーメンだったり、突然脳裏の浮かび食べたくてしょうがなくなるものがある。私にとって「鳥久」の鳥からそぼろ弁当もその一つでだ。その日は朝から「鳥久」の鳥からそぼろ弁当が私の心を捉えて離さなかった。幸いその日は事務所仕事なのでJR大森駅近くの「鳥久」に買いに行く事に。しかし無情にも「鳥久」のシャッターは降ろされていて臨時休業の紙が貼られいた。茫然と立ち尽くす私の横を沢山の人々が通り過ぎていく。待てよ「鳥久」は確か蒲田の東邦医大前にもあったはずだ。しかもここからはバスでいけるはずだ。早速バスに乗り東邦医大前の「鳥久」に行き事務所にいた人数分5個を購入。鳥久の弁当や崎陽軒の焼売弁当はとても重く、5つだとかなりの手応えだ。これはコンビニで幕の内弁当5個買っても得られるものではない。バスと電車に揺られて事務所に到着。

「ただいま、鳥久の鳥からそぼろ弁当買ってきたよ」

皆の顔がほころぶ、お茶を入れて貰い、皆で鳥からそぼろ弁当を食べる。

この弁当はいちいちすべてが美味しい。

嗚呼!こうして書いていたらまた食べたくなって来た。今日の昼飯は「鳥久」で決まりだ。開いてるかきてから買いに行こう。


ゴルフと花火

2015-09-27 06:28:19 | 出来事

写真はゴルフ歴35年にして未だにスコア100を切れないて言うかこの日は128叩いた男のスイング。

ゴルフ歴35年。常に100切る、私とは小学校3年からの付き合いと成る男のスイング。

いいんだよ、とりあえず前に行きゃと言いながら枯れたゴルフに徹する、私とは小学校3年からの付き合いに成る男のスイング。

スコアより思いっきり振り回していい当たりを何よりも快感とする、私とは中学校1年からの付き合いになる男のスイング。(某A)

この日は、熱海で花火大会が開かれていた。

幼馴染みとゴルフに興じ、そして酒を酌み交わし、更に花火を観賞する。

楽しい1日でありました。

 

 


厨房排気ファンベアリング交換

2015-09-25 23:09:22 | 仕事

今日はこいつのベアリングを交換する。

まずは養生、道具用意。

ベアリングを外す。

作業中。

モーターのルーター、ファンランナーを抜いた状態。

モーターベアリング。

ベアリングを抜く。

新旧ベアリング。

ファンベアリング。

新旧ベアリング。

ベアリング交換後。

ファンケーシング(清掃前)。

ファンケーシング(清掃後)。

ファンランナー(清掃前)。

ファンランナー(清掃後)。

2次側ダクト(清掃前)。

2次側ダクト(清掃後)。

お疲れさま。