早起き梟のひとりごと

仕事に追われる日々を少しだけ立ち止まって見つめてみると・・・

安保法制 参議院 審議入り。

2015-07-28 05:21:46 | 妄想

写真は、田原 桂一 「国会議事堂」講談社 1800円。

眠れない夜、私は妄想する。参議院安保法制特別委員会の審議の様を。今夜の妄想の演者は2人、民主党 大塚耕平、そして日本国総理大臣安倍晋三。

議長。大塚君。

「民主党 新緑風会大塚耕平でございます。総理、先ず初めにお聞きします。これだけ国民の理解を得られない、安保法制案、廃案にするお気持ちはありませんか?」

内閣総理大臣 安倍晋三君。

「でありますから、この参議院の場におきまして、充分審議を尽くし国民の理解を深めていくよう説明する所存であります」

議長。大塚君。

「総理は最近、メディアにお出になり、集団的自衛権を泥棒に対する戸締りや、友達が喧嘩に巻き込まれた時の助け合いなどの比喩を用いて、説明なされておりますが、そもそもそんな貧相な例えで、説明すること自体が、安保法制を解りにくくしているのではありませんか。事は日本国の安全保障の問題です。何故血を流すこともあると説明出来ないんですか。」

内閣総理大臣 安倍晋三君。

「でありますから、この参議院の場におきまして、充分審議を尽くし国民の理解を深めていくよう説明する所存でございます」

議長。大塚君。

「総理、自衛隊は軍隊ですか」

内閣総理大臣 安倍晋三君。

「自衛の為の軍隊と認識しております」

議長。大塚君。

「総理、実際に事が起こり任地に赴くのは私でも、総理でもありません。現役の自衛官が赴くのです。今、世界の軍人はネガティヴリストに基ずいて行動しています。即ちやっていけない事以外は全て自身の判断で出来る。一方、日本の自衛官はポジティブリストによって行動します。即ちやって良い事しか出来ない。そんなあやふやな地位のままで、自衛官を任地に送り出す。総理、自衛官に申し訳ないと言う気持ちはありませんか」

内閣総理大臣 安倍晋三君

「でありますから、この参議院の場におきまして、充分審議を尽くし国民の理解を深めていくよう説明する所存です」

議長。大塚君。

「総理、総理はよく日本の誇りを取り戻すと仰言いますが、具体的には何を指すのですか」

内閣総理大臣 安倍晋三君。

「戦後レジュームからの脱却であります」

議長。大塚君。

「戦後体制からの脱却と言うのであれば先ず、日本に駐留しているアメリカ軍の撤退を主張しなければならないのではありませんか。自国の領土に他の国の軍隊が駐留している状態が誇りある国の姿とは思えません。合わせて日米地位協定の見直しする考えはお持ちではありませんか」

内閣総理大臣 安倍晋三君。

「日本と米国は固い絆で結ばれたパートナーであります。今後もそれは変わりません」

議長。大塚君。

「総理、最後にお聞きします。党議拘束を外す御考えはありませんか」

内閣総理大臣 安倍晋三君。

「そのような事がないよう、この参議院の場におきまして、充分審議を尽くし国民の理解を深めていくよう説明する考えです」

議長。大塚君。

「ありがとうございました、最後にこの特別委員会の皆様にお話させてください。かつて、参議院は良識の府と言われていました。今まさにその良識が問われています。ここでこの法案を通せば、参議院は死にます。今まさに私達ひとり独りのインテグリティが問われています。この法案を通せば、日本はいつかきた道に戻ります。こんな中途半端な法案を通してズルズルといつかきた道に戻るわけにはいきません。この法案はここで廃案とし、改めて憲法改正を議題として日本がどうあるべきか、あの大戦は何だったのか、ひとりひとりが、真摯に向き合い議論し、未来の日本を模索しなければなりません。党派を超えて投票なさることを請い願いてやみません。ありがとうございました」

ここで私の妄想は終わり、私は深い眠りに就く。

今度は、見果てぬ夢をみながら。