たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

「夫は仕事、妻は家事」最低に

2006-09-24 11:15:45 | Weblog
 夫は外で働き、妻は家で家事・育児に専念する家庭は、我々戦前に生まれた世代ではごく普通であり、誰しもそのことに関して疑問を感じなかった。
 22日発表された国立社会保障・人口問題研究所の独身者を対象に実施した「出生動向基本調査」の結果によると、ここ20年の間に若者の意識が大きく変わってきている。
 独身男性が期待する女性の生き方では、「専業主婦」が37.9%→12.5%、「いったん退職し、子育て後に再就職」が、46.8%→38.7%、「家庭と仕事の両立」が10.5%→28.2%となっており、女性自身が望む生き方も同様の傾向を示している。
 顕著な傾向は「専業主婦」としての生き方への期待が大幅に減り、かわりに「家庭と仕事の両立」に対する期待が急増していることだ。女性の社会参画は著しく、女性の管理職もあたりまえの昨今、結婚して家庭に入り家事・育児に専念することに生きがいを感ずることができなくなってきているのだろうか。これまで積み上げてきた組織内の地位を結婚・出産により失いたくない気持ちは理解できる。しかし一面、生まれた子どもが0歳保育、長時間保育、児童保育と親との接触が薄いまま育てられることに対する影響は心配ないのだろうか。
 貧しい中でも母親が家にいて、兄弟姉妹がわいわい言いながら育っていく、我々にとっては見慣れた風景はもう昔話に過ぎないのか。