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「坐忘(ざぼう)」

2021-10-07 07:00:00 | 日記
禅の言葉に、この坐忘(ざぼう)というものがあるという。
そんな言葉を、松井証券の社長さんが教えてくれた。
そしてそれは、普段の生活にも役に立ちそうな考え方だと思わされた。

◆正しい決断と間違えた決断の共通項
 松井証券は、当代の社長さんの経営体制になってから、ずいぶんと成長した。
 だがそんな経営方針の中には、正しい判断ばかりではなく、間違った判断も随分とあったそうだ。
 あるときそれらの方針や判断を整理してみた。
 すると、正しい判断にも間違った判断にもそれぞれ共通項があったという。
 正しかった判断は、全てマイナスの決断、捨てる決断だった。
 そして、間違えた判断はすべからくプラスの決断、いわゆる足し算の判断、古い物を捨てずに新たに何か新しい物を加える決断だった。

 捨てる決断というものは本当に難しくつらい。
 過去に積み上げてきたもの、努力・工夫・苦労の集積だからです。
 反して、捨てることによる得られるものは、全て未来のことなので計算ができないのですから。

 禅の言葉に「坐忘」があります。
 新しいものを取り入れるためには、まず古いものを捨てなければならないという意味です。
 古いものを捨てて、場所を開けなければ新しいものは入らないのです。
 成功している時は、捨てられないのでどんどん保守的になってしまいます。
 逆に失敗は成功のもととなる、失うものは何もない、どんどん新しいことを始められます。
 だから、時代が大きく変わるとき、何かを新たに始めるときは、まず古いものを捨てることから始めるべきなのです。
 →たしかに・・ 参考になる教えでした。

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