私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

試運転について

2019-12-30 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 関わる営業マイクロバスだが、先月エンジン内部の損壊が生じ、中古エンジンに載せ替え、ついでに車検のじきでもあったので係る整備工場にて車検整備もお願いし、1月1日から始まる新ツアーに向けて最終点検の試験走行を一昨日(12/28)行った。出発地たる淡島ホテルから目的地たる西伊豆スカイライン・土肥駐車場までは約30kmほどの行程だ。たかが30kmだが、その道はかなりの上り坂を中心とした左右へのタイトコーナーが連続する山岳道路なのだ。試運転は乗客がいないこともあり、かなり飛ばしたので40分程で目的地に到着したが、乗客が乗る営業運行ではこのペースで飛ばしたら、各日に酔う乗客が生じることだろう。やはり、片道30キロを1時間ほど掛けてゆっくり走らねばならぬ道だろう。

 ところで、当該マイクロバスは、トラックと同様にシャシフレームを有したボデー構造なのだが、トラックの平ボデーの空荷状態みたいに後輪が跳ね廻って流れるなんてことはないのだが、前輪独立サスペンションでゆっくり走ればそれ程に上下に煽ることもないのだが・・・。やはり飛ばし気味では、舗装の荒れや起伏の大きい部分では、上下の煽りが大きくダンピング不足の傾向を顕著に表してしまう。まあ、ダンパーの経年劣化もあるのだろうが、やたら減衰力を高めると、ハーシュの点で難点も出てくるだろう。

 さて、今回の様な試走運転は、整備工場でもそれなりの整備をした場合に、最終的には実走して問題がないか確かめねばならぬのは当然のことだ。例えば、冷却水を入れ替えて、何ら試運転もしないで納めた結果が、冷却水漏れだとかエア抜き不十分で、オーバーヒートを起こしたなんてことは、拙人の経験の中で時々聞く話しだ。だいたい、めったにいないだろうがマヌケな整備屋が、冷却水漏れを直して試運転に行き、オーバヒートを気づかずにエンジンをさらに壊したなんて話しを聞くと、呆れ果て何を考えているんだろうと思わずにいられない。という訳で、整備後の試走では、冷却水温計とか油圧ウォーニングランプなどは絶えず気を配り確認しつつ、その他各種の異音やステアリングの反応だとかブレーキのフィーリングなどに神経を研ぎ澄ませねばならぬのは当然のことだろう。

 帰路は、船原峠から国道136号へ出て下り、伊豆縦貫道(自動車専用道)の月ヶ瀬ICより流入して、ハイペースで飛ばす。この辺りは自動車専用道だが制限速度は60k/h1111なのだが、設計速度はそれ以上なのだろう。自然と、制限速度を超えてしまうことになる訳だが、パトカー以外何の不安もない。ということで、帰路は走行距離は5キロ程増えていると思うが30分程で帰着した。何ら、問題点はなく、近日の本番に臨むことが出来ることを確認した。

 ただし、帰路の伊豆縦貫道に入って直ぐに、除雪車が待機しているのを見て、運行当日の天候などには最新の注意を払いつつ運行の可否を決めねばならぬだろう。なお、ツアーは目的の駐車場で星を見るという目的だからして、雨天や降雪などの場合は、プログラムを変更し山登りの運行を行わないことになっているのだが、迷う場合も出てくることだろう。



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