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【書評】原発文化人50人切り(佐高 信)

2021-07-16 | コラム
【書評】原発文化人50人切り(佐高 信)
 これは、如何にも佐高節たる金のためなら、如何様にも原子力村を擁護するという芸能人、スポーツ選手、論評家などを、こんな酷いんだぜと切る毒舌論評集で、気軽に読み飛ばせる内容だ。

 50人切りと表す様に50人の、酷さを非難しているのだが、ここでは代表的な2例の内容をかいつまんで記してみたい。

アントニオ猪木
 だいぶ以前のことらしいが、青森県の反原発団体から猪木に反原発の公園を150万円の講演料を提示され引く受けたという。ところが、その後に原発推進団体(原子力村関係者)から、1億円を提示されると、猪木は150万円を返金し、1億円の濡れ手に粟の講演を嬉々として行ったという。この話しは、後日、猪木の秘書だった女性が暴露して表沙汰になったという。

 正直、猪木が原子力のことを理解して、最初の150万円の講演を引き受けた訳ではないだろう。何も理解せず、金にためならという極めて単純さがアホさを示している。なお、昨今、バッハ(フェンシングのメダリストらしい))とか、日本の山下(柔道)、橋本(スケート)、川渕(サッカー)などが五輪の委員をやってるが、運動センスは良いのだろうが、頭の中の空っぽさを示している。
 なお、運動選手がみんなアホとは思わない。野村克也(プロ野球選手&監督)だが、選手および監督としての素養も抜群だったが、俗に云う野村語録の数々を残しており、この方の頭の良さは尋常ではない。

北野武
 タケシは1986年にフライデー襲撃事件というのを、本人および軍団と云われる12名が講談社のフライデー編集部を徒党を組んで襲撃したという事件が起きた。私見ながら、この事件、「なんで一人でやらないんだ」という思いを生じ、爾来私はタケシなる人物の武士道精神のなさから、ほとんどこの人物の発言も作品も見ないことで通してきた。希に、俳優役で出ている場面を流し見することもあったが、なんていうダイコン役者ぶりだろうと思ったものだ。なお、以後、監督として幾つか作品を作っており、巨匠などの呼ばれている様だが、見る機械を排除してきた。

 この佐高節によれば、横山やすしも、「アホ、なんで一人で行かないんだ!」と云ったそうで、私とまったく同じ思いを抱いた様だ。なお、タケシの原発推進擁護発電としては、福島原発事故以前のことだろうが、「原発は地震に強く出来ているんだ。だから、大きな地震が来たら原子力発電所に俺は逃げる」との主旨の発言を繰り返していた様だ。

 なお、この佐高節では、一方的に金のために原発擁護発言をした者の他、真の反原発学者を紹介している。中でも、高木仁三郎氏(元原発技術者から反原発論評者[故人])と小出裕章氏(京都大学原子炉実験場助教[定年退官済み])の両名は、書籍やYoutubeにおいて、私に原子力の真の問題を鮮明強烈に影響を与えたと感じている。



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