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世の疑惑事故は解明されなければならぬと思うが・・・

2021-07-17 | コラム
世の疑惑事故は解明されなければならぬと思うが・・・
 今年3月、1985年の日航ジャンボ(JAL123便)墜落事故で、事故から36年も経て事故遺族が、墜落事故のボイスレコーダーとフライトレコーダーの全開示をを求める訴訟を東京地裁に提訴した。

 そもそも、このJAL123便事故では、多くの著作で、YoutubeなどのNetメディアで、様々な疑惑が報じられ続けて来た。私が把握しているだけで、以下に列記する様なものだ。
①JAL123便の御巣鷹の尾根への墜落は、1985年8月12日18:30頃とされているが、実際に救助隊が現地に入ったのは、翌朝9時頃と事故から12時間を経てのものだった。幾ら山間地といえ、余りにも救助初動体制の遅れが目立ちすぎる。

②この救助初動の遅れは、自衛隊や警察への墜落場所の特定がなかなか出来なかったことによると説明されているが、墜落の30分後には米軍の輸送機が現地上空で墜落を現認し、基地司令と無線のやりとりをしている。また、墜落場所近くの里の住民は、墜落を現認し、警察への通報を行っているのは、複数以上ある様だ。

③本事故の公式事故原因は、機体後部の圧力隔壁が、事故の何年か前の離陸時の尻もち(尾部が滑走路と接触)事故で、機体修復の手法に手落ちがあり、この隔壁が破壊されたため、そこから吹き出す室内空気により後部垂直尾翼や油圧配管が破壊され、操縦不能となったとされている。しかし、生存者の証言や機長の会話が、酸素マスクをしていない状態での状態であり、機内の与圧は保たれていた(隔壁は破壊されていない)という説明に説得力がある。

④墜落場所近くの里の住民の複数以上から、墜落後夜中に、遠方の墜落場所上空を何機かのヘリコプターが飛来し、サーチライトを照らしたりと、なんらかの作業を行っていたとする証言がある。

⑤遺体の検視を行った医師の意見だが、遺体の焼損の仕方が余りにも酷すぎ、表も裏も炭化する程に焼けている不自然さを語ったとされている。

⑥現場に残された溶融金属(ジュラルミン)の成分分析をしたところ、ジェット燃料(極めて灯油に近似した成分)には含まれないタールが検出されたという。タールが含まれる可燃物の代表としてはガソリンがある。

⑦生存者の4名は、何れも機体の後部に搭乗していたが、墜落の際に、機体は機首と後部に分裂し、その間は谷があり、かなり離れていた。しかも、尾部には火災は生じていないし、生存者の第1発見者も自衛隊ではなく、地元消防団だという。

⑧ボイスレコーダーおよびフライトレコーダーの一部は公表されているが、一部未公表もしくは編集してある可能性が指摘されており、今次の全公表訴訟に至ったのだろう。

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日航機墜落、データ開示求め提訴 遺族2人、東京地裁に
2021/3/26(金) 18:32配信 共同通信
 乗客乗員520人が犠牲になった1985年の日航ジャンボ機墜落事故で、遺族の女性2人が26日、日航に機体のボイスレコーダー(音声記録装置)とフライトレコーダー(飛行記録装置)の生データの開示を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 2人は、乗客の夫を亡くした大阪府箕面市の吉備素子さん(78)と、副操縦士の弟を亡くした熊本市の市原和子さん(84)。提訴後、代理人弁護士が東京都内で開いた記者会見に、吉備さんは「情報を全て明らかにすることが、520人の供養になると思う」とするビデオメッセージを寄せた。

 日航は「訴状が届いていないので、コメントは控える」としている。

追記
 世に冤罪事件は様々あれど、比較的身近な交通事故で、ここまで冤罪が疑われる事故は希だろう。何時かは、冤罪が晴れると共に、警察、検察、裁判官の犯罪が暴かれることを期待したい。

高知白バイ事件 wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E7%99%BD%E3%83%90%E3%82%A4%E8%A1%9D%E7%AA%81%E6%AD%BB%E4%BA%8B%E6%95%85


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