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【過去の紀行文】八幡市(京都府)見聞記 2004年6月27日

2004-06-27 | 過去の紀行文
【過去の紀行文】八幡市(京都府)見聞記
 梅雨も続き、だいぶ暑くなって来ていることもあり、毎日が蒸す様な日が続いておりますが、皆様方お元気でご活躍のことと想像致します。21日の台風4号襲来の際は、こちらでも相当に荒れました。しかし、近隣では果樹等の農作物に被害が出た様ですが、保険会社絡みの事故・災害には、たいしたこともなく済んでおります。しかし、台風シーズンも始まったばかりで、これから暫くの期間は安心できないですが。

 さて、そんな台風襲来直前の19、20日に、今回はちょっと足を伸ばして京都は八幡市の友人を訪ねる旅に行って来ました。その際の見聞を記してみますのでご笑覧下されば幸いです。

 八幡市は京都市の隣に位置します。そして、八幡市の隣は、大阪・枚方市となります。水運にも恵まれ、木津川、宇治川、桂川の3流がこの地で合流し、淀川となって大阪湾へ注ぎます。そんな地勢を持つ八幡市の一番の名勝は、男山山頂に存する石清水(いわしみず)八幡宮です。創建は平安時代と云い、日本3大八幡の一つとのことです。境内も広く大変立派なお宮さん(添付写真01)です。

 境内から男山山腹の石段を下っていくと、石清水の語源となった湧き水所がありました。そこから更に下って行くと、松花堂跡というのがありました。案内板等によれば江戸初期頃に松花堂さんというお坊さんがこの地に庵を構えていたとか。そしてその多芸な文化人にあやかったのが、今ある松花堂弁当の起源だとも知った由です。

 さて、石段を喘ぎつつ登って戻ります。台風来襲の直前でもあり、大変蒸し暑い日でしたので、あっという間に汗だくになりました。しかし、境内は森が鬱蒼としており、その歴史を感じさせる如く大変古い木が多い所です。その森の中を通り抜ける風が気持ち良く感じられます。そんな散策の中、エジソン記念碑(添付写真02)というのがありました。何でエジソンなのかなと思いつつ案内板を見れば、エジソンの発明した白熱電球のフィラメントに、この神社の竹を使用して長寿命を得たのだと。そういえば、子供の頃読んで微かに残るエジソンの伝記物語に、日本の竹が使われたというのがあったことを思い出しましたが、それがこの地の竹だったということです。

 石清水八幡宮を後にして帰路に付くため最寄りの八幡駅に向かう途中、飛行神社というお宮さんを案内してもらいました。変わった名前の神社だなあという感想を持ちますが、建立したのが二宮忠八翁という明治時代の方だと聞いて、あのライト兄弟みたいな方だと思い出しました。大変小さな神社ですが、(添付写真03)の通り入り口のガラスケースの中に鎮座しているのは、ロッキード104Jのジェットエンジンです。広くない境内には、二宮忠八翁の資料館がありました。そして、もう一つのエンジン零戦の栄21型エンジンがありました。例の星型エンジンという奴です。シリンダーが半分以上が取れてしまって、腐食したピストンが露出しています。シリンダー数を数えてみると円周上に7つあり、それが2列になっていますから2重星型14気筒だと判ります。プロペラの根本に遊星歯車が露出してしますので、クランクシャフトの回転を何分の一かに減速してプロペラを廻していたことが判ります。ところで、星型エンジンのクランクシャフトとコンロッドはどの様に組み合わさっているのでしょうか、興味がありませんか。私も星型エンジンなぞバラしたこともなく、興味を持ちました。ネットで捜したら、理想的な解説図を見つけましたので、パクッタものを参考までに添付(添付写真06と07)しておきます。なお、この飛行神社ですが、日本で唯一の航空安全の神社として、航空関係者を始め有名な様子です。

 そんな、見聞をしつつ八幡駅からの帰路に付いたのでした。なお、今回記した見聞はすべて2日目のものですが、初日は京都市内と、ご案内してくれた友人のお知り合いがいらっしゃる、大伽藍を有するお寺を見学しました。この見聞記は、またの機会に記してみたいと思います。それにしても、今回の旅では友人のありがたいもてなしの心に触れ、大変感謝感激の旅となりました。ここで改めてお礼を申し上げる次第です。
追記(栄21型エンジンのこと)
 飛行神社で見た栄21型エンジンのピストン径が結構大きく、それで14気筒ですから総排気量は如何程か気になってネットで調べてみました。ネットでの解説記事によれば、ボア×ストロークは、130mm×150mmとのことですから、1気筒当たり約2千ccにもなります。従って、14気筒合計での総排気量は28千ccという大排気量となります。これで馬力は1130馬力だということですから、リッター当たりの馬力で40馬力程です。現在の乗用車用ガソリンエンジンのレベルで見れば、極めて低速型のローチューンエンジンとなるのでしょうね。送信日時: 2004年6月27日日曜日 21:38(写真7枚)








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