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【過去の紀行文】常滑焼き窯紀行 2004/6/14

2004-06-13 | 過去の紀行文
【過去の紀行文】常滑焼き窯紀行
 前回の予告に従って、常滑(とこなめと読みます)市のことを記して見ますのでご笑覧下されば幸いです。

 常滑市は、前回お伝えしました半田市の隣に位置します。但し、同じ知多半島内でも半田市は三河湾に面していますが、常滑市はその反対側である伊勢湾に面しています。その昔から、常滑は焼き物の町として知られた所の様です。焼き物というと同じ愛知県でも瀬戸市が有名ですが、常滑の焼き物は陶器というよりも土管(陶菅)や昔の醤油瓶、便器等々、大型の焼き物を特徴としている様です。今でも著名企業として、トイレやお風呂場で良くお目に掛かるINAX(旧社名は伊那製陶)社はこちらに本社が在ります。それと、常滑市の沖合には中部国際空港が建設中で、もうすぐ(来年2月)開港するとのことです。

 さて、常滑紀行の本論ですが、ここ常滑は安城の広い平野と違って、相当に起伏に富んだ地形ですが、その起伏の中に「やきもの散歩道」というのが整備されています。歩いてみると、至る所に窯のレンガ煙突に巡り会いますが、この焼けたレンガの風合いが素晴らしいと感じます。そして、この窯を覆う古めかしい建物群もなかなかの哀愁をそそる風合いです。ほとんどの窯はその動きを止め半ば廃墟なのかと思いきや、新品の製品が積み上げられた作業場もあったりと、今も動きを止めていない窯もちらほらとはあるようです。それにしても、この「やきもの散歩道」に足を踏み入れると、過去にタイムスリップしたかの様な郷愁をそそる風景の連続で大変楽しめました。

 この「やきもの散歩道」の中に登窯という特別な窯がありました。斜面に窯が8連となった大きな窯で、説明板によれば明治末期の最盛期には、この様な登り窯が60基程もあったが今はこの窯を残すのみだとのことです。往時はさぞかし賑やかな地であったろうと想像されます。










追記
 この「やきもの散歩道」とは離れた場所ですが、INAX社で運営している「世界のタイル博物館」というのがありました。世界中の変わったタイルをコレクションして展示しています。それと、すぐ隣にやはり大きな窯が保存されていますが、その建屋内には便器のコレクションがあり、これも興味深い展示で記憶に残るものでした。  添付写真の006はここの窯の中のものです。その他の写真は「やきもの散歩道」の風景ですが、へたくそな写真ですが若干でも雰囲気を想像してもらうことが出来れば幸いです。送信日時: 2004年6月13日日曜日 20:59(写真9枚)


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