私の思いと技術的覚え書き

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損調会社の悲愁

2015-04-17 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 前回、職人のことを若干記しましたが、それと対局に位置するのがゼネラリストということなんでしょう。ゼネラリストとは日本では総合職と表記される場合が多く、企業の中で物事の対極を捕まえ総合判断できる者のことでしょう。

 ところで私の知る範囲で、各保険会社には総合職たる正規社員と、100%出資の株式未公開の子会社である**損害調査会社(以下損調社)があるのはご存じの通りです。損調査の所属社員はアジャスター(私はこの名前が大嫌い:理由は別の機会に)な訳で、総合職の指揮の元、アジャスターが調査活動の実際を行うというものです。

 ところで、総合職ですが、大体どの企業も似た様なものですが、営業とサービス(損害調査)そして、総務、人事などの部門構成で成り立っているものです。ところで、損調部門の総合職というのは、元々損調という専門職的な色彩が強いこともあり、私はかつてゼネラリストたる損調総合職を見たことがないといいきっても過言ではないと感じています。それが、元来損調出身で、部長クラスまで登り詰めると、元来ゼネラリストの素養に欠ける損調出身者の末路は、損傷社の代表者(社長、代表もしくは専務クラス)ということになるのです。こういう人物が代表者となった場合のアジャスタの悲愁というのは、忌々しいというか気の毒なものがあると感じています。

 それは何故か、損調出身の代表者は、アジャスターなんか職人気質の変わり者とでも思っているのでしょう。自らが出来もしない修理見積のことを棚に上げ、「今やコンピューターの時代であり、見積なんか女性でも(女性蔑視を内在)誰でも作れるものだ」等と会議の席などで本気で豪語するのです。私は云いたい。コンピューターは選択した部品を拾って自動計算するだけのもの、その部品が取替が妥当なのか修理の範囲で直るのかを判断できるものではないという当たり前のことも判らんのかと。こういう人物に使われるのだから、人ごとながら大変だなと感じるところではあります。

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