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 私の思いと技術的覚え書き

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トルコ地震で180人を逮捕・建物倒壊の責任追及

2023-02-27 | 事故と事件
トルコ地震で180人を逮捕・建物倒壊の責任追及
 下記のトルコ地震で倒壊建物の責任追及のため逮捕の記事をどう見るだろうか。
 どこぞの国では、地震、ツナミ、天災はしょうがないからと、こういう動きに一切ないのだが、過去の大地震で、95年の神戸震災、2011年の福島原発で一切そういう動きがあっただろうか。

 強いて云えば、福島原発の件では、当初から警察、消防、労働基準監督署などの捜査期間は一切捜査せず、検察は告訴を受けて、不承不承という体で不起訴、検察審査会も不起訴妥当だ。そして、なぜか実質被害者救済にはならない株主代表訴訟だけが、どんな富豪でも到底払えない様な賠償判決を出すが、まったく刑事事件とは矛盾しているところが不思議に感じてしまう。

 このことは法的には種々ひねくって理由付けできるのだろうが、一般人がと云うより端的に国会事故調が指摘した様に、東電、政府が一体となって、そもそも全電源喪失はあり得ないことという結論で、始めに原子力発電を実施すると云う結論ありきで、事業を進めているのだから、責任ない訳あるはずもなかろう。

 このことは、それ以前の95年1月の神戸大震災で多くのコンクリート大建築物が倒壊したのだが、それらのすべてが倒壊した訳でもなく、一般の木造建屋などは、ここまでの被害がでていない。このことは、私は最近になってこのことの異常さを意識したのだが、当時の建築専門家は当初から意識しつつあった専門家は居ただろうと思う。ところが、それが一切世の論議とはならず、天災だからと、事後の耐震工事だけのことで済まされたのが日本の姿なのだ。その様な点では、小海報じられているトルコの思考の妥当さが判ると共に、あまりに日本は異状だということを意識せねばならないだろう。

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トルコ地震で180人以上を逮捕 建物倒壊の責任追及
産経地震 2023/2/26 07:35
 トルコ・シリア大地震で、トルコのボズダー法相は25日、建物倒壊の責任を追及する捜査で、これまでに180人以上を逮捕したと明らかにした。アナトリア通信が伝えた。
 ボズダー氏は捜査について、600人以上を対象に行っていると述べた。南部ガジアンテプ県の自治体当局者も逮捕された。建築の監督責任を問われたとみられる。
 トルコ災害緊急事態対策庁は、被災地で既に倒壊したか、激しく損傷した建物が17万3千棟以上あるとしている。トルコ政府とシリア人権監視団(英国)の集計によると、トルコとシリア両国で確認された死者は5万人を超えている。(共同)


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