ミャンマー・日本語学校ブログ

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ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

日本の入管に物申す(2)

2007年03月23日 | 日本語学校
怒りが爆発しているときに、また今日も学生が相談に来た。なんと昨日書いた不交付理由と全く同じ理由(「前回の不交付理由の説明がない」)で不交付にされたと言って、もう半泣きの状態だった。これで3回目の不交付だと言う。彼女はヤンゴン外国語大学で日本語を3年間勉強し、日本語能力試験2級に合格、日本留学試験(EJU)で200点以上のスコアを得るなど優秀な学生である。アメリカに経費支弁者がおりヤンゴンの実家も大きな邸宅と自動車修理工場を経営する裕福な家庭で、留学生として何も問題はない。
高校を卒業した頃からずっと日本にあこがれを持ち、日本に留学することを夢見て、こつこつと努力してきた彼女のような学生をなぜ日本入管は排除するのだろう。本当に残念でたまらない。
最近の傾向を見ていると、日本の入管は優秀な学生を排除し、そうでない学生にビザを与えているように感じる。先週挨拶に来た生徒は、初級クラスの半分も終わっていない男子生徒でほとんで何も話せない。「えっ!なんでこんな子にビザが出るの?」と驚いてしまった。彼の経費支弁者は日本人だという。最近は日本人の経費支弁者なら、ほとんどビザが交付されているようである。これもおかしい!
私がミャンマーに来た1997年頃は1.「日本人の保証人が必要で日本人経費支弁者でなければビザが出ない時代」だった。その後、方針が変わって、2.「日本人の保証人は必要なくなり、経費支弁者は両親など限られた近親者である」となり、そして現在は
3.「ミャンマー経費支弁者は信用できない。日本人経費支弁ならよい」とまた変化している。このように方針がコロコロ変わるので、この被害に遭っている生徒も少なくない。
2.の時代に日本人保証人を立てて不交付になり、再挑戦として今度は3.の時代にミャンマー経費支弁を立てた生徒は3度不交付になっている。彼女もヤンゴンでガイドとして活躍している優秀な学生だ。まさに不交付というより「不幸付」である。
このように優秀な学生を排除している例は数え切れないほどある。日本は10年後に労働人口が300万人足りなくなるという。ミャンマーの青年は勤勉で働き者だ。ミャンマーの青年は日本の労働力不足を補完してくれる有望な人材であることは間違いない。もっと留学ビザの審査にあたっては、制度や方法を見直して改善してほしいと思う。

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