約2週間にわたって全国統一大学入学資格試験が行なわれていたが、試験が終わってまた元の通りの計画停電となった。
試験期間中は朝から晩までずっと電気が来ているという夢のような生活だったが、今では遠い昔の思い出となってしまった。
試験が終わった受験生たちはどんなことをしているのか気になるが、だいたいは家でゆっくり休ませる家庭が多いようである。
ところで、ミャンマーの大学ランキングに大きな変化が出ていることがわかった。
トップは当然、医科大だと思っていたが、最近はそうでもない。
去年のランキング(合格最低点)を見ると、女子にとっては相変わらず医科大がトップであるが、男子にとってのトップは何とヤンゴン外国語大学(英語専攻)で、2番が海洋大学(船員を養成する課程)、次に外語大の中国語、日本語という順番になり、その次に医科大となる。
医科大より日本語学科の方が高いというのは驚きである。
文系と理系の違いはあるが、ヤンゴン外国語大学の人気が頂点に達していることがわかる。
それに引き換え、医科大の人気が下降気味なのが気になる。
医科大の学生は博士課程まで7年間も勉強し、さらに3年間地方の医療機関で研修医をしなければならないという長い下積み生活を強いられることが敬遠される理由であると思われる。
ヤンゴン外国語大学は以前は文系の中でも低いレベルであったが、今はトップとなっている。
外国に留学や就職する上で有利であること、場所がヤンゴン市内にあって通学に便利なことが人気を上げた原因である。
日本の大学に優秀な学生を推薦するとき、最近の5年間はずっとヤンゴン外国語大学の生徒たちが独占している。
本当は経済大学など他の大学の子を推薦したいのだが、基礎学力が断然勝っているのでどうしても外語大の学生を推薦せざるを得ない状態なのだ。
ところで、ランキングを見て驚くべきことがあった。
それは医科大の合格最低点が男子と女子とでは30点以上の開きがあることだ。
勿論、女子のほうが高得点を取らないと入学できないということになっている。
なぜなら、男子と女子を同じ扱いにしてしまうと、入学者がほとんど女子になってしまうからである。
それほどミャンマーでは女性のほうが学力の上で勝っているのである。
日本では理科系は男子の独壇場であるが、ミャンマーではそうではないのだ。
恐るべしミャンマー女子。