ミャンマー・日本語学校ブログ

ミャンマーでの生活、教育、ビジネスなど
ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

ミャンマー人と嫉妬

2007年10月30日 | ミャンマーでの生活
昨日、ミャンマー人(ビルマ族だけでなく諸民族も含む)の特徴を語るキーワードは「プライド」だと書いたが、二番目のキーワードは「嫉妬」だろう。
情が深いことの裏返しに「嫉妬」心が強い人たちである。
女性は嫉妬心が強いことは万国共通であるが、そのような女性特有の恋愛にからむ嫉妬心ではなく、ミャンマーでは大人の男性にも嫉妬心が強いということだ。

例えば、日本人男性Aはミャンマー男性Bと友人になったとする。彼と大変親しい間柄になり、ホームステイすることになった。
その後、日本人Aは一人でミャンマー国内を旅行した。その帰りのバスの中でCというミャンマー男性と仲良くなり意気投合した。
新しい友人CをBに紹介したくて、Bの家にCを連れて行く。
日本人Aは当然ながら、BとCが親しくなるだろうと期待していたが、さにあらず。
変な雰囲気が漂い始め、二人はお互いに顔を合わせようとせず、言葉も挨拶程度しか交わさないのだ。
これがミャンマー男性特有の嫉妬心の表れである。
このようなケースは実際、何度も経験した。

学校でも生徒間の嫉妬はよく見かける。
男子生徒のDとEは親しい友人だった。Dは日本語の勉強を続けたが、Eはミャンマーの会社に就職が決まったので日本語の勉強をやめることになった。
その後、Dは日本の大学に奨学金で留学した。数年後、失業したEがDの消息を尋ねるために学校に現れた。日本の大学に留学したことを伝えると、Dは喜ぶどころか顔が引きつり、呆然とした表情となった。

その他にも会社の職場でも、旺盛な嫉妬心が発揮される。
自分より後で入ってきた有能な後輩が上司に気に入られようものなら、寄ってたかっていやがらせをし、しまいには仕事をやめざるを得なくなるのだ。
そのような例は枚挙に暇がないくらいだ。

他人のことに無関心でドライな日本人も問題があるが、他人のことを気にし過ぎるミャンマー人もいかがなものかと思う。

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