生きている武庫川をCD版として発表した
武庫川大探検は1996年8月に出版された「生きている武庫川 総集編・資料編」を加筆修正し、2000年にCD-ROM版に作成しなおしたものです。
今回はその中から野鳥編を紹介
ハシボソガラス(カラス科)
全長50cm。一年中、山地や農耕地、川原、海岸で見られます。ハシボソというとおり、くちばしが細いのが特徴です。ガーガーとにごった声で鳴きます。他にハシブトガラスがいます。
ハマシギ(シギ科)
全長21cm。少し長めの下にそり返ったくちばしをもっています。冬には海岸や河口、川岸などで群れで見られます。歩きながら、ゴカイなどの小動物を捕らえて食べます。
バン(クイナ科)
全長32.5cm。全体が黒っぽく、くちばしと額の赤と黄色が目立ちます。一年中、水辺で見られます。川や池などの草かげの近くで歩いたり、泳いだりしながら水草の芽や昆虫などを食べています。
フクロウ(フクロウ科)
全長48~52cm。一年中、平地から山地にかけて見られ、大木にできた穴に巣をつくります。夜、活動し、ネズミなどを食べています。ゴロスケ、ホッホと鳴きます。昼は枝にとまり、じっとしています。よくとまる場所の下には、骨などの未消化物をはきだしたものが落ちていることがあります。
ホオジロ(ホオジロ科)
全長16.5cm。一年中、低地から山地の林のまわりや農耕地付近、秋冬には川原などに小さい群れで見られます。低木や茂みに巣をつくり、その付近で木の枝や電線に止まって胸を反らせて雄がさえずっている姿が見られます。
メジロ(メジロ科)
全長11.5cm。一年中、低地から山地の林や市街地の公園で見られます。名前のとおり、目のまわりが白いのが特徴です。昆虫なども食べますが、花の蜜が好きでサクラやウメの花に群れで集まっていることがあります。
モズ(モズ科)
全長20cm。一年中、農耕地の周辺、川原、林のまわりなどで見られます。秋にはキィーキィーキィーと甲高い声で鳴きます。鋭いくちばしを持ち、カエルやバッタ、時にはネズミなどを捕らえて食べます。
ヤマガラ(シジュウカラ科)
全長14cm。一年中、平地から山地の林の中で普通に見られます。昆虫や木の実を食べ、ツーツーピー、ツーツーピーとさえずります。秋冬にはシジュウカラやエナガなどと行動をともにします。
ユリカモメ(カモメ科)
全長40cm。冬に河川、河口、海岸などで群れで見られます。冬羽の頭は白く、目の後ろに黒い斑があります。春になると夏羽にかわり、頭全体が黒くなります。足とくちばしが赤く冬には宝塚のあたりでも観察できます。