野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

里山保全活動--2007年ササ対策

2018-08-11 | 野生生物を調査研究する会歴史

2007年の里山活動 ササをどのようにして減らす

ネササがすぐに身の丈までなるのがこの時期の里山の様子です
どのようにしたらネザサを減らせるのかこの一年根切りを一部行いほかと比較してその成果を観察しました。

●第一回里山保全活動 2007年4月1日(日)
参加者: wrs4名  Na会員7名
山頂部の笹の根切りをした後、各人観察地点(一人およそ1m四方)の選定。
昼食後、里山内を散策し植物観察。

●第二回里山保全活動 2007年5月6日(日)
この日は雨のため中止になりました
●第三回里山保全活動 2007年6月3日(日)
参加者: wrs4名 Na会員6名
各自の調査地域の植生調査の後、梅の実の収穫、西斜面の下草刈り。その後、カエル、おたまじゃくしの観察。
5月13日の「体験・里山作業活動」で2ヶ所、今日の作業で1ヶ所新たに調査地域が増えました。
5月13日に根切りした場所では、ここはまだそんなに植物が生えていませんでした。
4月に開墾した場所にはかなり植物が生えてきていました。生えている植物の名前を調べ、さらにデジカメで写真を撮って記録していきます。
今月はシライトソウがきれいに咲いていました。ササユリのつぼみはだいぶ大きくなっていましたが花を見られるのはもう少し先になりそうです。
<カエルの観察結果>
前回池にいたヒキガエルのおたまじゃくしはまったく姿が見えませんでした。
ウメの木にニホンアマガエルがいました。
モリアオガエルが卵を産み付けていました。
田んぼの中ではニホンアマガエルのおたまじゃくしが観察されました。
●第四回里山保全活動 2007年7月1日(日)
参加者: wrs2名 Na8名
各自の観察地域の植生調査後、秋の植物の生育を観察するため、生えてきたネザサやツユクサなどを抜き取りました。この後、西側の斜面の残っていた部分の下草刈りをしました。お昼になってお弁当を食べた後、雨脚がやや強くなってきたので午後の作業は中止になりました。
トンボの観察も行う予定でしたが雨のため中止。池のそばで一匹だけアオモンイトトンボを見ることができました。
●第五回里山保全活動 2007年9月2日(日)
西斜面のネザサの根切り、各自調査地域の植生調査を行いました。調査後、秋に生育する植物を観察するために生えていた草を抜きました。その後湿原の観察。湿原ではヒヨドリバナ、サギソウ、ナンバンギセルが観察できました。
●第六回里山保全活動 2007年10月7日(日)
参加者: wrs4名 Na会員4名
今回は各自のテリトリーの観察後、テリトリーと梅ノ木の周りの下草刈りと整備をしました。
下草刈り:今年はネザサの根切りをし、毎月きちんと手入れをしていたので草の生え方が違います。人が隠れてしまうようなことはありません。広い場所は機械で草刈り。
●第七回里山保全活動 2007年11月4日(日)
東斜面の整備を行いました。東側の斜面はかなり傾斜が急です。
しばらく手が入っていなかったのでササや木が高く伸びています。なたを片手に切り倒したり倒れている木の整理をしました。
センブリの花。日当たりのよいところでよく育ちます。昨年は花を見かけなかったのですが、今年はこまめに草刈を行ない、日当たりがよくなったせいかあちこちに咲いていました。ほかにヤマラッキョ、リンドウ、アキノキリンソウの花が咲いていました。またサルトリイバラの実が赤く熟していてきれいでした。
●第9回里山保全活動 2008年1月6日(日)
2008年最初の活動です。今回は作業はなく、テリトリーの観察と、土地をお借りしている村の方への新年のご挨拶、山の神様へのお参りをしてきました。


ナチュラリストクラブ--2009年度里山で野鳥の観察

2018-08-11 | 野生生物を調査研究する会歴史

今年度2回目 

2009年5月24日(日) 里山で野鳥の観察


里山で野鳥観察を行いました。
参加者は先生2名、会員8名、一般1名。
天気が危ぶまれましたが観察中は雨が降ることなく、時折日も射してじっくりと鳥を見ることができました。
講師にご持参していただいたフィールドスコープで観察することができました。
 これがあると野鳥が本当にすぐ近くにいるようにくっきりと見えます。

すぐにサシバが枝に止まっているのを発見。右上は空を舞っている様子です。だいぶ離れている上に空がバックなのでシルエットになってしまいました。
フィールドスコープで観察すると、胸の横じままではっきりと見えました。ウィー、という鳴き声。

地面に下りたホオジロ。 ホオジロは人懐っこいのか一番近くまで姿を見せに来てくれました。

モズ 。ちょっと離れているのでくっきりとは写りませんでした。
シジュウカラ。 覗き込んでいる左の鉄柱の中には巣があります。オス・メス2匹が飛び立ってはえさを運んで鉄柱の中に入り、時々中のフンをくわえて外に出しに来ていました。シジュウカラは4~14個(多い!)ぐらい卵を産むそうです。子育て中のペアは大忙しでしょうね。この鉄柱はシジュウカラのお気に入りらしく他の場所でも巣として使われていました。
ツツピーという鳴き声。ヤマガラと鳴き声がよく似ているがテンポが早い。

上空を舞うハチクマを発見! 先生の持っている本で姿を確認。ハチの幼虫をえさにすることからこの名前が付いたそうです。
 秋にはサシバと一緒になって海を渡ることが多いということです。

<観察した鳥>
サシバ、セキレイ、カワラヒワ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ホオジロ、コゲラ、シジュウカラ、エナガ、ハシボソガラス、ハチクマ、モズ、カワウ

<声のみ聞こえた鳥>
ウグイス、キジ

参加者の声
里山で作業をしているときにもよく鳴き声は聞こえてくるのですがあまり気にも留めていませんでした。
今回改めて時間をかけて観察すると、意外にたくさんの鳥たちがいることが分かりました。
猛禽類も2種類観察できてよかったです。
鳥は写真に撮ってもゴマ粒のようにしか撮れないことが多くて今回もその姿をあまり載せることがず、残念。
これから、鳴き声であれは何の鳥!と分かるようになればうれしいですね。