野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

2018年羽束川・波豆川流域水質保全協議会の「水源で親子水生生物観察会」

2018-08-16 | 野生生物を調査研究する会の紹介

2018年羽束川・波豆川流域水質保全協議会の「水源で親子水生生物観察会」

羽束川・波豆川流域水質保全協議会の主催で行われる。

当会も羽束川に入り水生生物を採取、観察の指導に橋梁しています。
参加者の皆さんには羽束川にはきれいな川にすむ生き物がたくさん生息していることを体験していただきます。
水辺の水生生物の観察会は毎年募集があります。羽束川と波豆川に関わりの深い神戸・三田・宝塚の3市の市民参加は無料ですので 
夏休みの自由研究にもなります

今年は
日 時 平成 30 年 7 月 22 日(日)9:00~16:30
場 所 三田市野外活動センターでおこなわれました

内容は 羽束川・波豆川流域水質保全協議会のホームージより
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内 容 「水生生物の観察」(NPO 法人 野生生物を調査研究する会)
   「簡易水質検査」「水源かん養クイズ大会」

平成 30 年 7 月 22 日(日)に、三田市野外活動センターにて、羽束川と波豆川に関わりの深い神戸・三田・宝塚の3市の市民にご参加いただき、「水源で親子水生生物観察会」を開催しました。
午前中は NPO 法人野生生物 を 調 査 研 究 す る 会 の 指導・解説のもと、羽束川に入り水生生物を採取、観察を行いました。
観察の結果、羽束川にはきれいな川にすむ生き物がたくさん生息していることが確認できました。
午後はパックテストを使って羽束川の水と昔の都市部の川を再現した水の水質を比較し、羽束川の水質が良好であることを学びました。
また、クイズを通して、いかに森と水の環境が密接に関わっているかについても知識を深めました。
以上のような企画を通じて、水源環境を保全することの大切さについて楽しく学習できるイベントとなりました。
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※羽束川・波豆川流域水質保全協議会とは


千苅貯水池の上流である羽束川と波豆川の水質を守るための協議会
構成員
高平地区水質保全推進協議会
西谷地区水質保全推進協議会
三田市
宝塚市
神戸市水道局からなる

神戸・三田・宝塚の3市と両河川流域の住民とで、羽束川・波豆川流域水質保全協議会を設立し、流域での様々な事業を行っています。

事業として
水質の保全に関する普及啓発事業
 啓発イベント等の実施、キャラクターによる啓発、コミュニティ紙の発行など

・生活排水の適切な処理を推進する事業
 合併処理浄化槽維持管理費助成など

・河川及びその周辺地域の環境の美化を推進する事業
 河川清掃助成、地域環境美化活動や環境美化パトロール活動への助成、不法投棄防止対策など


2012年加古川探検

2018-08-16 | 野生生物を調査研究する会歴史

現在生きている加古川を製作中

当会のホームページでは先行して[e-book]で加古川での画像資料を発表している

その先駆けが2012年のナチュラリストクラブとの観察会

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2012年4月8日(日) 「加古川探検1」

JR加古川駅に集合、そこから5分ほど歩くと加古川に出ます。

JRの鉄橋。付近の広い河川敷ではいろいろなお祭りが催され、フルマラソンのコースもあり、加古川マラソンが開催されるそうです。

この日は柴犬のコンテストが行われていました。


箒のような水草は畳表になるイグサ。イグサの生えている水辺に細かい泡がたくさんありました。これは水中の珪藻が光合成で酸素を作り出したもの。水深が浅いのでよく日が当たり光合成が活発なのでしょうね。


加古川水管橋。工業用水を右岸の東神吉町から左岸の加古川町へ送るための橋です。上を人が通れるようになっています。


桜が今年は遅いようですが、黄色のカラシナの花も今年は遅め。
河川敷をゆっくり歩いて12時半に日岡神社に到着。

神社の境内にあるベンチでお昼を食べた後展望台に登りましたが、やっぱり・・・桜の花が満開になるのは数日後のようです。でもお天気に誘われて花見に来た人がたくさんいました。

 この後日岡駅近くで解散。ここから電車に乗って帰る人、河川敷に戻って加古川沿いに歩く人と二手に分かれ今日の観察会は終了。

加古川にはたくさん野鳥がいました。200mmレンズではきれいに取れず残念。

<本日観察した生物>

ダイサギ、カワウ、マガモ、ツグミ、ハクセキレイ、アオサギ、ムクドリ、ヒバリ、ホオジロ、スズメ、カラシナ、アブラナ、レンゲ、ヒメウズ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ヘラオオバコ、イグサ、アカメヤナギ、キュウリグサ、タネツケバナ、日本タンポポ、西洋タンポポ、ギシギシ、タガラシ、ヤブカンゾウ、ノビル、ヤブジラミなど


大和川--石川の川原の石--

2018-08-16 | フィールドガイド地質

石川の上流部は和泉山脈の南葛城山と岩湧山に囲まれた地域です。滝畑ダム付近は花崗岩類がよく見られますが、ダムより上流部は和泉層群の地層が見られます。上流部ではその地層からの石が見られます。

砂岩
石川上流で見られます。和泉層群は今から7000万年前の中生代白亜紀後期、海底にたい積したたい積岩の地層を起源にしています。

礫岩
砕屑物(さいせつぶつ:岩石がくだけたくずのこと)の粒の大きさ(粒度)によって礫岩(2mm以上)、砂岩(2mm~1/16mm)、泥岩(1/16mm以下)に分けます。この礫岩が2mmを少しこえる小石でできています。和泉層群を起源にしています。

泥岩
構成物質の粒の大きさが16分の1ミリ以下のもの(粘土・泥)でできています。和泉層群を起源とします。海底で堆積した粘土・泥が、長い年月の間に岩石となったものです。

 ※和泉層群

和泉層群は中央構造線の北側に沿って、愛媛県松山市から奈良県五條市まで東西約300kmにわたって分布している地層です。中央構造線の活動によって生まれた盆地状の凹みに堆積物がたまり、埋め尽くされないように継続的に沈降が続いてできた地層です。陸地では隆起運動によって、堆積物が連続的に盆地に運び込まれたことでしょう。堆積盆地には、礫岩(れきがん)・砂岩・泥岩の厚い地層として残っています。写真は、砂の層と礫の層がちょうど接している部分の川原の石です。


大和川川原の石1

2018-08-16 | フィールドガイド地質

川原は、石の博物館。
川原に出かけていってどんな種類があか調べてみましょう。
石のことや、川のことがもっと深く知ることができるはずです。

 大和川の川原を詳しく観察していると、「川原の石はどうして丸いのか」、「どうして川原の様子は上流と下流で違うのだろうか」などいろいろな疑問がでてきます。石にはいろいろな色や形、大きさがあります。川原の小さな石でも、その由来を調べることで大地の移り変わりのようすや私たちが住むこの台地の成り立ちを知る手がかりになるのです。

 近くの川原でさまざまな色や形をした石を集めてみましょう。川原でたくさんの石を集めて、にている石ごとにグループに分けます。そして名前を付けましょう。
1.石を集める
 川原でいろいろな石を集めて、ビニールシートなどの上においていきましょう。
2.石のなかまをつくる
 集めた石を同じ種類のグループに分けましょう。
 グループの分け方としては
 ・石の色や模様  ・石の形
 ・石のおもさ   ・石の表面の手触り
 ・石を作る粒のようす  などです
3.なかまわけをしたグループに名前をつけましょう。

火山岩:地下のマグマが噴出して急に冷えて固まった岩石
深成岩:地下のマグマが地下でゆっくり冷えて固まった岩石
堆積岩:土砂や火山灰などが積み重なってできた岩石
変成岩:マグマの熱や強い圧力でできた岩石