ということで講演があります。そのあとナチュラリストクラブの年間のまとめと来年度に向けての話
13:30より 16時ごろまで 興味のある方は参加してください
今年で11回目の話です。よく続いています。終わった後のコーヒータイムもまた楽し
ちょっとした雑学も・・・
本年度最後の活動です。おなじみ田中先生の講演です。今回は「沖縄に見る植物と生活」と題して沖縄の植物と生活のつながりをお話ししていただいた。
プロジェクターの映像を見ながら植物の紹介。
アダンの葉は乾かして織物・帽子・カゴ・敷物などに使われ、若葉の繊維をとり漂白して編んだのが台湾パナマ帽。読谷村渡慶次のホームページにはアダン帽産業の歴史が詳しく綴られています。ぞうりはとても気持ちがよいが、水に弱く外で履くとすぐにダメになるので室内履きとして利用するとよいとのこと。
次はサンニン(ゲットウ)。先生のお土産の「サンニン餅」が出てきたので場所を変えお茶を飲みながら講義を受ける。サンニンはショウガ科の植物でこの葉で包んで蒸した物がサンニン餅。餅と言ってもういろうのような感じでヨモギが入っている。これは奄美大島にもあり、奄美大島では「サネン餅」と呼ばれていた。
このゲットウ(写真左)で包まれた「サンニン餅」のほかにクマタケラン(写真右)で包まれたものもある。両者は一見よく似ているがゲットウのほうが葉が少し小さい。花はゲットウは下垂しクマタケランはまっすぐ上に伸びるので花が咲くと簡単に区別できる。クマタケランで包んだものを「カシャ餅」と呼ぶらしい。
ゲットウはその他お茶や化粧水にも利用されている。ゲットウの精油分を含んだ水。化粧水やミストとして利用できる。これは先生が沖縄で買ってこられたものだが三宮センター街西にある沖縄ショップでも手に入るとのこと。右の方が香りが少し強い。
先生のお話の後は総会とお茶タイム。今年度の活動・収支が報告され、来年度の役員と予算案が承認されました。
こちらもI先生のお土産のブラジル産のコーヒー。昨年頂いた時は少し細かく引きすぎてとても苦かったので今回は粗めに引いてあっさり味のコーヒーに。
K先生より来年度の活動案が提示されましたので、確定しましたら年間予定としてホームページに掲載します。来年度も盛りだくさんの活動を予定していますので多くの方の参加をお待ちしています。
(ナチュラリストクラブhpより)
ムーチー(鬼餅)として紹介(ぐるなみ沖縄版より)
餅粉に水を加えて練り、平たく長方形にして、サンニン(月桃)の葉に包んで蒸したもの。
ムーチー(鬼餅)を作って、厄払いをする習慣は、ひとつの民話が由来となっています。
昔、首里に兄と妹が住んでいました。兄は大里村の洞窟に住み着き、夜になると家畜を襲って食べる鬼になってしまいました。
村人たちからは、大里ウナー(大里鬼)と呼ばれ、たいへん恐れられていました。
それで、妹は、悪事を働いてばかりいる兄を退治しようと、サンニン(月桃)に包んだ鉄釘の入ったお餅を作ります。
そのお餅を兄に食べさせると、崖から突き落として退治したのです。
ちょうどその日が旧暦の12月8日だったことから、家族の健康や無病息災を祈願する厄払いの日として、ムーチー(鬼餅)を作って食べる風習が生まれたようです。
古代湖(こだいこ)
世界には湖が何万もあります。ほとんどの湖は小さくて年齢も若いのですが、中にはとても古い湖があり「古代湖」と呼ばれ、世界で10個知られています。
古代湖の中でも一番有名で一番古いのは、シベリアの「バイカル湖」で、出来てから2500~3000万年も経っていると考えられています。バイカル湖は世界で一番深い湖でもあり、深さは1700m以上あるとされています。広くて深いので当然水の量も多くて、水の量でも世界最大です。
アフリカの大地溝帯にある湖はどれも古く、およそ2000万年の「タンガニーカ湖」をはじめとして、「マラウィ湖」はおよそ200万年、「ビクトリア湖」はおよそ100万年です。ヨーロッパの「オフリド湖」は300~400万年、南アメリカの「チチカカ湖」はおよそ300万年と考えられています。詳しい年齢はよく分かっていませんが、西アジアの「カスピ海」と「キンネレット湖」、モンゴルの「フブスクル湖」も古代湖です。
そして、日本最大の湖である「琵琶湖」も世界的に有名な古代湖の一つです。琵琶湖はできはじめから400~500万年、今の姿になってからおよそ10万年と考えられています。 古代湖では長い間に独自の生物進化が起きたので、その湖にしか見られない独特の生き物がたくさんいます。琵琶湖にもたくさんの種類の独特の生き物が生活していますが、人間が色々な影響を与えてしまって、最近はその姿もすっかり減ってしまいました。世界の他の古代湖でも同じような問題が起きています。単に古いからではなく、大切にしていかなければなりません。
その画像とともに古代湖を楽しむことができた。
霜柱(しもばしら)
第20回目(2000年11月27日~12月3日)の「今週のこれだけはおぼえよう」で霜のはなしをしました。
空気には目に見えない水蒸気という水の粒がとけています。その水蒸気が早朝の一番寒い時に氷点下になっている葉や自動車の窓ガラスに凍りつきます。このことを「霜」といいました。
しかし「霜柱」は 地面の中の水分が凍ったもので、小さな細長い氷の柱がいくつもできます。霜柱はあまりふみ固められていない地面でできます。また地上の温度は0度以下で土の底のほうは0度より高い時にできます。
土の上を歩くと「ザクザク」という音がします。
「霜はおりる」と言いますが霜柱は氷のでき方から見て「霜柱は立つ」という言い方をします。
武庫川周辺の山にもっともよくあるカシの木で、カシの木の仲間では、日本で一番広く分布しています。
葉はムラサキシジミというチョウの幼虫の餌になります。 (武庫川大探検より)
アラカシの芽は、4月上旬から伸びだします。
冬の間は、鱗片が5列に並んでいます。アラカシの芽の鱗片は、托葉になります。
環境省の身近な林と動植物の関係調査から
「近畿地方ではクヌギよりアラカシが多く見られます。
屋敷林・社寺林ではもっとも普通のドングリです。
ここでもアラカシは屋敷林・社寺林にもっとも 普通のドングリです。
市街地・住宅地の屋敷林・社寺林の約90%でアラカシ。
コジイ(ツブラジイ)やウバメガシの出現が多いこともこの地域の特色です。」
武庫川の魚 Vol.3
<タモロコ>
コイ科モロコ亜科タモロコ属
全長10㎝ 。河川の中・下流域の淀んだ所に生息しています。
ユスリカ幼虫・イトミミズ・プランクトン・ヨシノボリの幼魚や水草も食べますが、動物食にかたよった雑食生です。
卵は水草や水生植物の根などに産み付けられます。
<ツチフキ>
コイ科カマツカ亜科カマツカ属
全長10㎝ 。流れのほとんどない浅い砂泥底に多く生息しています。
雑食性で、イトミミズやユリスカ幼虫などの底生動物・プランクトン・付着藻類などを食べます。
卵はすりばち状の巣の中に産み付けられ、オスが守ります。
<ドジョウ>
ドジョウ科ドジョウ属
全長 オス11㎝
河川の下流域などの泥底部に生息しています。
雑食性で、ユスリカ幼虫・イトミミズなどの底生動物や動物生プランクトン・底生藻類などを食べます。
よく水面に顔を出して口から空気を吸い、腸呼吸をします。泥底にもぐって越冬します。
(生きている武庫川「武庫川大探検」CDより武庫川の魚3回目)
創元社は近畿圏の近く関係のガイドブックを多く手掛けている出版社
1.居辺川(北海道)
2.七里長浜(青森県)
3.久慈琥珀博物館(岩手県)
4.姫川(新潟県)
5.須沢海岸(新潟県)
6.花園川(茨城県)
7.久慈川支流(茨城県)
8.三波川(群馬県)
9.神流川(埼玉県)
10.小矢部川(富山県)
11.森下川(石川県)
12.菅田川(岐阜県)
13.谷川(愛知県)
14.北山川(三重県)
15.木津川(京都府)
16.円山川(兵庫県)
17.一庫大路次川(兵庫県)
18.加茂川(愛媛県)
19.錦川(山口県)
20.池島(長崎県)
猪名川町には多田銀山があり、鉱物も多く見つかつところなので、河原の石のなかにも鉱山と関係のある石があるらしい
こどもは思いもよらぬ宝を見つける能力がある
川原の石の図鑑がたくさん出版されているなか、調べた川での鉱物が見られると紹介されている。
紫水晶(円山川 兵庫県)
オパール (谷川 愛知県)
クジャク石(一庫大路次川 兵庫県)猪名川水系の一つ
紅玉髄(武庫川 兵庫県)
紅柱石(木津川 京都府)
きんせい石(木津川 京都府 )
黒雲母(木津川京都府 大和川大阪府)
白雲母(木津川京都府)
などが 生きているシリーズで調査したところにある鉱物
JR相野駅周辺は 武庫川に流れる水系と加古川に流れる水系が田んぼの中で交錯しています。
河川争奪(かせんそうだつ)1
相野川と武庫川の場合
相野は三田市西北部にあり、丹波焼きで有名な立杭にぬける途中にあります。
相野地区は、三田市で一番ふるい旧石器が出土した場所でもあり、古くからヒトが生活していた場所です。
三田の地は古くは、現在の立杭にまけないほど窯業(ようぎょう)の産地で、須恵器(すえき)を生産していました。三田の地名にも「末(すえ)」が残っています。この相野にも8から9世紀の古窯跡がのこっています。
相野川の流域には、大きな段丘が形成されています。
今の相野川の流量ではできない量の土砂が堆積しています。
いまその段丘面は田や畑になっています。長坂段丘面と呼んでいます。
これらの段丘は、昔(古武庫川)が今の相野川の方に流れていたためにできたものです。相野川はそのころなくて、武庫川だったのです。
藍本と相野の間に、武庫川と相野川との谷中分水界があります。以前はここを武庫川が流れていたのです。
土地の隆起や土砂の堆積などにより武庫川は東に流れを変え、本庄の方に流れ始めました。こうして、武庫川と相野川は分かれたのです。
その後、古武庫川がつくった段丘面を相野川がけずり始めました。
川底から、5から25mの高い段丘面を開析した谷の地形をうまくつかって昔の人たちは須恵器を焼いたようです。
また、このあたりの岩石は有馬層群とよばれる白亜紀の火山の噴火でできた溶岩や火山灰でできています。この岩石は、風化すると、大変焼き物に適した土に変わります。そんなところも、焼き物の産地になった理由でしょう。
宇宙の玄関 大野山山頂
大野山は猪名川の源流部のひとつ猪名川町柏原地区の大野アルプスランドにあります。山頂は、猪名川町農林商工課と猪名川町生産森林組合が整備をし、里山事業を行っています。頂上周辺には町立天文台やキャンプ場があり、周辺にはアジサイが植えられ森林組合が整備しています。
頂上は2つのピークがあり最高峰(753m)には三角点が、もう一つのピーク(740m)には、猪名川町立猪名川天文台があります。
■猪名川町立猪名川天文台「アストロピア」
猪名川町立猪名川天文台は、阪神間の天文ファンから「夜空がきれいで有名なこの地に天文台を」との声が町役場に届き2002年4月6日開館しました。
直径6mの観測ドームには、口径50cmフォーク式反射望遠鏡が備えられています。口径50cmと言うと、肉眼の約5000倍の光を集める力があり約15等星まで見ることが出来ます。この大きさの望遠鏡でアマチュアに解放されているものは、県内では西播磨天文台にある「なゆた望遠鏡」などにつぎ2番目の規模です。
木金土日と祝祭日の13:30~21:30まで開いていますが、見学には最低20:30頃には入館したほうがよいでしょう。
(生きている猪名川改訂版より)
武庫川下流の地形
武庫川は、北摂山地と六甲山地の間を抜け、沖積平野を形成します。
武庫川低地は、東側を伊丹台地に西側を六甲山地東麓に発達する扇状地性の段丘にはさまれた場所です。武庫川低地には、流れに沿って比較的大きな自然堤防が発達しています。
武庫川は、沖積平野を形成するときには、氾濫を繰り返し、流れも氾濫ごとにかわることがありました。航空写真をみると、遠い昔の武庫川の流れたあとが見分けることとができます。河川の氾濫によってできた平野を氾濫平野と呼ぶこともあります。
武庫川下流域の地形の特徴
氾濫平野の西側には流路近くまで、逆瀬川や仁川などによる扇状地がみられます。この低地も古くから開発の進んだ地域で、その全地域で条里の遺構がみられました。
しかし、市街化の波が押し寄せて、現在ではとんどが住宅地に変わってしまいました。
武庫川低地の南側の海岸沿いにひろがる低地を武庫川海岸低地と呼びます。この低地は武庫川と神崎川の河口付近に形成された三角州で、標高も0-3m程度です。
地下を掘ってみると、シルト、粘土などからなる軟弱な地面です。
低地の中でも、水害に対して最も注意がはらわれてきた地域です。
武庫川海岸低地には、旧海岸線にそって発達する砂州・砂堆が発達しています。
武庫海岸低地には、JR東海道本線、国道2号線、また阪神電鉄などの交通網が発達しており、大阪へ利便性から、工場や住宅が密集しています。
さらに近年では、その前面の浅海域を2m前後盛土して、海岸沿いに大規模な人工地形(埋立地)が造成され、工場などが立ち並んでいます。
武庫川低地と猪名川低地の間には、伊丹段丘が発達しています。
この段丘は標高5-70m段丘です。その北部は北摂山地に接し、北から南に向かってゆるやかに傾斜しています。南の端は、沖積平野の下に埋まってしまいます。
伊丹段丘の東側と西側とは、猪名川と武庫川によってけずられ、比較的急ながけ(河蝕崖といいます)を形成しています。
伊丹段丘は、猪名川や武庫川などによって形成された古い扇状地で、伊丹礫層といわれています。礫層の厚さは、北部で10m以上あり、南に行くにしたがって薄くなり、端の方では、5m前後です。この段丘北部の北摂山地のふもとには、天王寺川や天神川などによって形成された扇状地が台地上に発達しています。
また、段丘上には、浅い谷といわれる凹地状の地形になっており、せき止めて作られた昆陽池(こやいけ)や瑞ヶ池などため池があります。
昆陽池は729年に僧行基によって造られたといわれています。その後、40あまりのため池が造られ、奈良時代の後半には、伊丹段丘の上ではほとんどが水田として利用されるようになったといわれています。