野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

小野市のコハクチョウ

2023-01-31 | 生きている加古川

きょう、コハクチョウを見に行きました。
兵庫県です。小野市の鴨池へ
加西市は、国内最南端のコハクチョウ越冬地の一つ。ということで加西市の情報を調べていましたが、見つからず。
小野市の鴨池にいるとの情報で、見に行きました。
しかし、見つからず。女池のほうを見に行くとやっと見つけました。
まだ、首が灰色がのこっているコハクチョウも。お昼ごろだったので、食後の休憩といったところでしょうか。
ユーラシア大陸北部のツンドラ地帯から渡ってきたコハクチョウ。一番北の端で夏に子育てします。
そして、秋(10~11月)から春(4~5月)まで日本にやってきて越冬します。
4000kmを日本へ約2週間かけて渡ってくるといいます。ここ小野市では稲の落穂や水中の藻などを、食べているといいます。


ナチュラリストクラブ次回講座「クズから民俗学」

2023-01-23 | 市民講座

2023年2月12日 宝塚市東公民館 13時30分より予定しています

第11回ナチュラリストクラブ記念講演 と題して『ひとくらし自然 民俗学の視点から その14』を開催する予定です。

内容は「クズから民俗学」を考えていま原稿作成中です。

クズという植物はどんな植物か。秋の七草の一つであることを多くの人はご存じでしょう。まず、小学館の図鑑から調べてみましょう。

「FIELD GUIDE12「山菜」(小学館 中川重年 著 ;1993年)

クズ : マメ科。地方名:カイバ、カズラ、カンネカズラ、クズバ、クズバフジ、クゾ。時期4~5月。場所:空地、道沿い、畑の縁、野原。分布:全国。

 荒れ地で旺盛に茂る多年草。畑や造成地の手入れを怠るとこれが侵入し、場合によっては、高さ15mにもたっしてスギやヒノキの樹冠にまで広がり、元の木を弱らせることがある。根はでんぷんを貯めて太くなる。春につるをどんどん伸ばし、のびた先ざきで、根を出して広がってゆく。葉は大きな3小葉になっている。花は夏につぎつぎと咲き、赤紫でかおりがある。料理:新しいつるの先端を湯がいて和え物、てんぷらに。つぼみも同様に利用する。また根にはでんぷんが貯蔵され、いものようになっている。これからとったでんぷんがくず粉で、和菓子に使う。この根を漢方薬では葛根といい風の薬として使う。

 

FIELD GUIDE17「都会の生物」(小学館 解説 藤本和典 ; 1996年)

クズ : マメ科。花期 7~9月。分布:日本全土。秋の七草の一つ。花は葉の裏に隠れていることが多いが、グレープフルーツのような香りがして、早朝に良く匂う。深い地中の根は子供の頭ほどのおおきさのでんぷん質の塊で、古くから葛粉として利用されてきた。若い葉は食用にされる。草地や住宅地の斜面に多く、いくらでも増える。アメリカでは土どめなどに利用されている。」

2冊の図鑑でクズのアウトラインが見えてきたと思いますが、民俗学としてはどのようにみていくとよいでしょうか。

「都会の生物」は25年ほど前の図鑑でアメリカでのことはソフトに書いてありますが、

オンタリオ州の州政府のホームページはちょっと違っています。要約ですが

「クズは、東アジア原産の多年生つる植物です。1876 年にペンシルバニア州フィラデルフィアで開催された米国 100 周年博覧会に、造園用に最初に北米に持ち込まれました。その使用は後に家畜の飼料、浸食防止、観賞用に奨励され、米国南東部で広く植えられるようになりました.

クズの成長速度は驚くほど速く、米国南東部では 1 日最大 30 センチメートル、1 シーズンで最大 30 メートル伸びます。その巨大な直根の重さは 45 キログラムを超え、1 つの根冠から最大 30 本のつるが成長します。それは非常に急速に定着し、空地、森林の端、および農地に積極的に侵入します. 葛は北のオンタリオ州まで生息範囲を広げています。葛の攻撃的な性質と幅広い条件で成長する能力は、さまざまな植物、生態系、および構造に損傷を与える可能性があります. クズやその他の外来植物の見分け方を学びましょう。オンタリオ州でクズが成長しているのを見かけたら、侵入種ホットラインに電話してください。

This fact sheet may be reproduced for non-commercial purposes. © 2012

更新日: 2022 年 8 月 2 日 公開日: 2018 年 10 月 22 日」

駆除の対象になっています。内容については当日まで少しずつまとめていきます。おたのしみに


垂水区 平磯公園での観察会

2023-01-23 | 自然観察会

2023年1月22日

ナチュラリストクラブの野鳥観察会をおこないました。

ヒヨドリ、メジロ、カワラヒワ、ジョウビタキ、ムクドリ、アオサギ、カモメ、カルガモ、バン、オオバン、ヒドリガモ、オナガモ、コガモ、トビなど

を確認することができました。

平磯公園の埋め立て地は神戸市の下水最終処理場があり、下水処理水の水を利用したのが「なぎさの池」です。(なぎさの池と遊歩道が完成したのが2014年(平成26年)4月)

当会が協賛して行っている観察会ですが、後今年度は2月に座学で民俗学についての講話を予定しています。今年度は、「クズ(植物)からはじまる民俗学」を予定しています。

興味のある方は、https://www.wildlife.or.jp/blank-pt11k

を通して連絡してください。