野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

定例会2017年6月 六甲山田道のコケ

2018-08-10 | 野生生物を調査研究する会歴史

2017年6月17日(土) 山田道で苔の観察

今月は、昨年雨で中止になった山田道での苔の観察に再チャレンジです。神鉄谷上駅から山田道を通り神戸森林植物園まで歩きます。
講師は道盛先生

10時、谷上駅に集合、梅雨のさなかにもかかわらずきれいな青空!今日の(2017.6.17)日経新聞の「NIKKEIプラス1」に苔の名所の紹介があり、4ヶ所に通盛先生の紹介文が掲載されています。
駅を出てすぐの所で、「ヤノウエノアカゴケ」発見!
そして山田道に入ってすぐの所でも積まれた土嚢にたくさんの苔が生えているのを見つける。
観察会もかなり回を重ねてきたので「今回はちょっとマニアックな話をします」との言葉通り、
葉(?)の付け根にある腹片・背片の違いだけで種類を見分ける話とか、
においのある「ヒメトサカゴケ」の紹介とか、小さいけれどちゃんと鋸歯があります、
とか興味深い話をたくさん聞かせていただきました。
<観察した生物>
ヤノウエノアカゴケ、ジョウゴゴケ、ツチノウエノコゴケ、ネジクチゴケ、イシクラゲ、ジャゴケ、コスギゴケ、タマゴケ、
アカイチイゴケ、アオキヌゴケ、シノオブゴケ、コケシノブ、コバノチョウチンゴケ、アブラゴケ、ヤスデゴケ、チヂミバコブゴケ、
コツボゴケ、ホソバミズゼニゴケ、クモノスゴケ、ナミガタタチゴケ、ネズミノオゴケ、ハネヒツジゴケ、ホソバオキナゴケ、
カガミゴケ、ヤマトヒラゴケ、ヤブニンジン、イチヤクソウ、セリ、コアジサイ、ノグルミの雄花・雌花、クリの雄花・雌花、
ウリカエデ、ベニホタル、クスサンの幼虫、ウグイスカグラの実など


ケラ

2018-08-10 | フィールドガイド-昆虫編--

畑を耕しているときにであった昆虫ケラ

「手のひらを太陽に」やなせたかし作詞・いずみたく作曲
「ミミズだって オケラだって アメンボだって みんな みんな生きているんだ 友だちなんだ」
そのなかにでてくるのが オケラ(ケラ)。


コオロギのなかま
体の表面には細かい毛がはえていて土がつかないようになっている。
後翅は腹端を越えるほど長く、飛ぶこともできる。
前脚はモグラのように地面を掘り進めるようになっており、畑・草原の地中にすむ。
ミミズや植物の根などを食べる。
江戸時代にはケラをかってカエルなどのえさにしたとか。

その後、離してやるとあわててもぐったいった。


2006年里山保全活動の定例化始まる

2018-08-10 | 野生生物を調査研究する会歴史

現在2018年、里山保全活動は月の第一日曜日を活動日として活動している。

雨の多い日 中止になった時には当会の里山活動を中心におこなう会員が別の日に必要に応じて保全活動に取り組ことになっている

2006年よりナチュラリストクラブが、2005年まで年間2回の里山保全活動(観察会の一端として)を行っていましたが、

これに加えて2006年度より月一度里山保全活動の協力を申し出てもらいました。

年2回の作業から里山の管理のむつかしさを痛感され、ナチュラリストクラブの会員の有志が協力を申し出ていただきました

それで、この年から、第一日曜日を定例の里山保全活動日として、今日に至っています。

2006年の様子から

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●第一回里山保全活動 2006年4月2日(日)
雨のため参加者は4名でした。作業地は地図参照。
西側の斜面のネザサを刈り取りました。この斜面には南はしに小さな池があります。3年前刈り取ったときにはモリアオガエルが卵をうみにきました。しかし、その後ふたたび笹が生え、確認できていません。今回、必死に刈り取ったので池の様子が久しぶりに確認できました。今年は見られるかもしれません、
生い茂ったネザサ 草刈作業

●第二回里山保全活動 2006年5月6日(日) 
天気は土砂降り。雨天決行の作業なのですが、この日の降りはさすがに・・・ということで中止になりました。

●第三回里山保全活動 2006年6月3日(土)
好天気にめぐまれ、汗ばむ中の里山の作業でした。午前中は西斜面の草刈。先月刈り取ったはずなの結構伸びていました。池の周りまで刈り取りました。タラがたくさん生えているのを見つけて、来年がたのしみという話でもりあがりました。
池の周りの草刈り タラの木
午後は梅の木の周りをかりとりました。先月、茶摘のときはひざ下だったのが、ひざの上をこえるまでに。伸びるのは早いですね。
ウメの木周りの草刈 さて、収穫に
梅の実と二番茶と山椒の実を採り、お土産に。来月は、梅の木の周りを刈り取ってもらうことになりそうです。
ウメの実 二番茶摘み 

●第四回里山保全活動 2006年7月2日(日)
今回も大雨のため作業は中止になりました。

●第五回里山保全活動 2006年9月3日(日)
下草に覆われる里山を見て唖然とする会員たち8月下旬からすごしやすくなってきましたが、この日は大変暑い一日となりました。8月はお休みだったのですっかり下草に覆われる里山になり、一同唖然・・・。
下草刈り作業1 下草刈り作業2
頂上の梅の木の周りの作業です。池の周りは機械で刈りました
池の周りが午前中に終わったので、機械を頂上に。しかし、伸びすぎて機械にまとわりつくので刈りにくいこと、結局は手のほうが早いということになりました。
山はすっかり秋の模様ツルリンドウが咲いていました。帰りには サギソウがみられるとのことで湿地で観察会を行いました。
ツルリンドウサギソウ

他にナンバンギセルが見られました
ナンバンギセル

●第六回里山保全活動 2006年10月1日(日)
今日も天気予報は午後から雨。里山に着き作業場に向かう頃はまだぽつぽつとしか降っていなかったのですが徐々に本降りになってきました。そんな雨にも負けず今回は池の周りの草とクリの木の周りのササを刈り取りました。クリの木にはいくつか実がついていましたが、ササの勢いが強く半分ほどが埋もれた状態。また、ササを刈っていくうちにすっぽり埋もれたカキの木を発見。雑木と間違えて危うく刈り取ってしまうところでしたが、よく見ると植木屋の値札が・・・ということで難を逃れました。

● 第七回里山保全活動 2006年11月5日(日)

奄美大島エコツアーより帰宅の翌日でしたが、野生生物を調査研究する会の先生方を含めて7名の参加がありました。先月刈り残したササを刈りました。

● 第八回里山保全活動 2006年12月3日(日)
この日はナチュラリストのメンバーは『河川の動植物と森川海のセミナー』に参加のため、活動は野生生物を調査研究する会の先生方のみで行いました。

●第九回里山保全活動 2007年1月7日(日)
この日は大雪のため活動は中止となりました。

(ナチュラリストクラブのホームページより)

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刈っても刈ってもササの勢いの止まらない里山を実感した1年ではなかったかと思います

 


マルハナバチのなかま(ミツバチ科)--セミナーの資料から

2018-08-10 | フィールドガイド-昆虫編--

ハチは怖いものではない

この話からはじまる昆虫の講義、まず小学校国語の説明文『「サクラソウとトラマルハナバチ」 鷲谷 いづみ』の紹介

サクラソウとトラマルハナバチの話は、生き物相互の共生関係や環境保全についてのべたもの、

講座は、マルハナバチのなかま(ミツバチ科)全般の生態について話はすすむ

資料は、そのほかのハチについて展開するがそれについては次回