野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

2018年 観察会 魚の自由研究

2018-08-24 | 野生生物を調査研究する会の紹介

川の自由研究まとめ
今回猪名川の魚で自由研究をしていただきました。


川っておもしろいと感じてもらったと思います。

川に行くと、みんな夢中になって水の中へ、何がいるかわくわく探しました。

魚とか虫とか、動くものを見つけると、自然につかまえようとしました。

今回も普段はのぞくこともない水の中に、たくさんの生き物たちの世界をみることができました。
 

猪名川の河原に到着。
土手を下って川の近くに行くだけでもちょっとした探検隊。

係からすこし注意
 川は思っているよりずっと危険な場所です。
 木陰がないから太陽の日差しもまともに受けるの水分補給は忘れずに。
 上流に雨が降れば水量もグッと増える。
 大人は、いろんな危険も考えて、いつも子どもが観察する場所での活動に注意しています。

水の温度を予想
 今年はほんとに暑い。水の中に手を入れて「さあ、何度かな」とあてっこするのもよいかも。水温も27度あった日も。

石の裏側をひっくり返してみる
 川の中の石の裏側にも、いろんな生き物がいる。
 砂利を集めて巣を作る生き物や、そのなかにびっちり卵が産みつけられていりする石も。
 でも、観察し終わった後は、元の位置にもどします。生き物たちの大切なすみか。ほんとはこんなところも見てほしかった
 これが、さなかのえさになるんだから

しばらくじっと水の中を見ていると、いろいろ動くものが見えてきたはず。
石の影から影へとすばやく動くのは魚。
すぐさま網をだしてすくいます。
とって観察が終われば川にもどします。

みんな捕まえる間に、だんだん「どんな所にいるか」「どんな動きをするか」なんてこともわかってきましたか。

そして、今回の貴重な自由研究は
8月25日 いながわ体験フェスタ(猪名川水環境交流会2018年)10:45から16:30まで 川西市のアステホールで発表します。


2018年8月26日 猪名川の生き物 

2018-08-24 | 今月の行事

2018年度 第5回 『猪名川の生き物たち』

今回は予定を変更して猪名川の生き物のお話を中心に。
  
      ★ 日 時 : 2018年8月26日(日) 13:30~15:00 

      ★ 集 合 : 宝塚市東公民館

      ★ 持ち物 : 筆記用具

 

ナチュラリストクラブと共催です

参加自由 聴講希望者は直接東公民館に来てください 


2012年 加古川探検2 --観察会--

2018-08-24 | 野生生物を調査研究する会歴史

「加古川探検2」 2012年5月20日(日) 「加古川探検2」

「生きている加古川」の下見を兼ねた観察会、加古川探検2回目

コースは加古川線の厄神駅から見土呂(みとろ)の里山を歩いて市場駅で解散。

今回はナチュラリストラブのホームページを見て来られた一般の方が一名参加。


厄神駅の周りには麦畑がたくさんありました。
加古川までの道端には「ナガミヒナゲシ」がたくさん咲いていました。
駅から加古川まで距離を30分以上かけてさまざまな植物を観察しながら歩きました。
外来種が多いのにびっくり。

加古川はブドウの産地。あちこちにブドウ畑がありました。
ビニールの覆いがしてありました。木になっているのはブドウの花?実?遠くて確認できませんでした。


見土呂の里山です。途中「見土呂フルーツパーク」の温室を見学し、あちこちで立ち止まっては観察しながら「ひざしの森」のあずまやに向かいました。
あずまやで昼食。この辺りはアカマツの林が多く昔は松茸が採れたそうです。


お昼を食べ終えさらに山の中を歩きました。いつも作業をしている里山と雰囲気がよく似ていてます。
キンラン、シライトソウ、タツナミソウ、ノギラン、ヒメカンアオイなどのおなじみの植物も見られました。
カンアオイがあるということはこの辺りでもギフチョウが見られるんでしょうか。


山陽道のトンネルを抜けてさらに歩き「白雲谷温泉・ゆぴか」に到着。ここの温泉には無料の足湯もあるのですが、帰りの電車が1時間に一本しかなく、時間が迫っていたこともありちょっと休憩しただけでまた出発。


途中にきれいなレンゲ畑がありました。昔レンゲ畑でかくれんぼをして遊んだと話を聞き、一同「ええ~っ?」
実はレンゲって結構背が高くなるんだそうです。そう言えばこのレンゲ畑の中にも背丈が高いものがありました。


帰りは市場駅から乗車。無人駅で改札はなし。2両編成の電車は外のボタンを押してドアを開ける方式。
四つあるドアの真ん中辺りの横にあるボタンを何度押しても・・・開きません。すると運転手さんが窓から顔を出して「一番前か後ろのドアから乗って!」と。
全部開かないんですね。

<本日観察した生物>
コバンソウ、ヒメコバンソウ、ハタケニラ、オッタチカタバミ、ヒルザキツキミソウ、シロザ、マメグンバイナズナ、イヌコモチナデシコ、ナガミヒナゲシ、ホザキマンテマ、ハルガヤ、ネズミムギ、コメツブウマゴヤシ、アメリカフウロ、ナワシロイチゴ、ノビル、カワラマツバ、ギシギシ、スイバ、ニワゼキショウ、ハルジオン、チガヤ、セイヨウノコギリソウ、ノラニンジン、アカツメグサ、センダン、イモカタバミ、テイカカズラ、ヒレハリソウ(コンフリー)イチビ、ネズミサシ、モチツツジ、キュウリグサ、カラスビシャク、ニガナ、コシダ、ヤマハゼ、コツクバネウツギ、タカノツメ、ウラジロ、シライトソウ、ヘビイチゴ、タツナミソウ、キンラン、カンアオイ、ウコギ、オオイタドリ、イシクラゲ、カナメモチ、レンゲ、コミスジ、センチコガネ、アオモンイトトンボなど
(ナチュラリストクラブ報告 2012/5/20 報告)


カワヨシノボリ

2018-08-24 | フィールドガイド--魚編--

ヨシノボリのなかまは、5cm程度の小型のハゼ科魚類で、愛きょうのある顔でなかなかかわいい魚です。

「葦登り(ヨシノボリ)」という名は、左右の腹鰭がくっついて吸盤になっていることから、葦(よし)の茎にも登るほどだということからつきました。
実際には葦(よし)登ることはありませんが、腹鰭の吸盤を利用して石に吸い付き、流れに逆らって川をのぼることができます。

ヨシノボリ類は、近年までヨシノボリ類は「ヨシノボリ」1種とされてきましたが、模様や卵の大きさの違いなどから、数種に分けられることが判明しました。

ヨシノボリ類は、河川内で各種の生息場所がなるべく重ならないように、すみわけをして共存することが知られています。

ヨシノボリの仲間は基本的に、アユや他のハゼ科魚類の多くと同じように、稚魚期を海で過ごし、春になると再び河川に遡上する、生活スタイルです。
ただし、カワヨシノボリのみ両側回遊型ではなく一生を河川で生活する河川陸封型の生活史を送ります。

カワヨシノボリ
日本固有種で、全長は5から10cm程度。体の色は暗褐色から薄褐色までいろいろある。