野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

2007年1月28日 エコバスツアー『淡路島ぐるっとひとめぐり』

2019-01-18 | 野生生物を調査研究する会歴史

淡路島からスイセンの便りが聞かれます。

今年度の冬は暖かいのか見ごろは例年より早いとか。

2007年の報告です

2007年1月28日 エコバスツアー『淡路島ぐるっとひとめぐり』
今年のエコバスツアーは淡路島をぐるっと回りました。明石大橋を通ってまずは北淡震災記念公園へ。次に伊弉諾神社。その後、南端の灘黒岩水仙郷を訪れて、そのまま北端の県立淡路島公園へ。本州と淡路島は明石大橋で結ばれ、三宮からは50分で震災記念公園まで行けますが、淡路島はさすが大きいですね。南端まで行って最後の県立淡路島公園を訪れると、4時近くになってしまいました。
震災記念公園では野島断層保存館を見学。これは震災によって約10kmにわたって露出した断層の一部を保存したものです。屋根で囲われた断層は約140m。断層が動いたために出来たさまざまな地表の変化を見ることができます。

さらに地層を掘り下げたトレンチ展示も。異なる地層が動いてせり上がった様子がよく分かります。
バスの中でK先生より断層とプレートのお話を伺いました。実際に動いた断層を見ると、プレートが別のプレートの下にもぐりこんで地震が起こると言う壮大な話も実感できるような気がしました。

断層からわずか1mのところに建っていた民家が保存・展示されています。この民家は基礎に普通の倍のコンクリートを使っていたため倒壊を免れました。断層を横切って置かれてあった花壇の縁取りのレンガは断層の動きよって約1.2mもずれてしまっています。

淡路島は雨が少ない瀬戸内式気候でタマネギの栽培が盛ん。またマルチを使ってレタス、キャベツ、ハクサイなどを周年作っています。手前のレタス畑はもう収穫が終わっています。その向こうにはタマネギの苗が植えつけられています。
バスで海岸沿い道を走っていると、乾燥に強いダンチクが生い茂っているのが見られました。暖地の海岸沿い、川沿いに生えるアシの仲間で常緑です。竹のようにも見えるのでダンチクという名前がつけられたそうです。葉の形がヨシ(葦)に似ていて茎が竹に似ているのでヨシタケの別名もあります。

つぎに伊弉諾神宮へ。この神社は『国生み神話』の二神、イサナギ・イザナミが祭られています。境内は天然記念物の『夫婦大楠』をはじめ照葉樹林に覆われています。
さっそく先生に解説をしていただきました。ヤブツバキ、クロガネモチ、クスノキ、ヤマモモ、ウバメガシ、サンゴジュ、モチノキなどを観察。日本の照葉樹林は開発やスギ・ヒノキなどの植林によってだんだん失われてきていますが、神社などは聖域として人が手をつけなかったたため、その面影を残しています。

伊弉諾神宮を後にして灘黒岩水仙郷へ。ここは淡路島の最南端にあるので、ちょっと時間がかかります。ここで先生からクイズが。「神宮・大社・神社とありますが違いは何でしょう?」答えは下記のとおり。
神宮・・・皇室にかかわる神を祭る神社
大社・・・国津神を祭っている神社
神社・・・もろもろの神を地域で祭っている神社
灘黒岩水仙郷は今が真っ盛り。急な斜面を水仙が覆いつくしています。写真には見えていませんが向かいには沼島(ぬしま)が浮かび、とても穏やかな光景です。
ここの横の谷でキセキレイ、ジョウビタキ、メジロ、ヒヨドリを見ました。野鳥を見ることは想定していなかったので超望遠レンズをもっていなくて残念。200mmのレンズで何とか写しましたがキセキレイ、メジロはカメラに収めることができませんでした。残念!

最期に訪れた県立淡路島公園で記念撮影。今回のエコバスツアーは総勢31名が参加。淡路島の自然を学び、楽しんできました。

 


武庫川の樹木--アケビ--

2019-01-18 | フィールドガイド--植物編--
武庫川の樹木から
アケビ
アケビには、よく見られるのにミツバアケビ、とゴヨウアケビがあります。
花は4月~5月頃、1本の長い枝に花粉を出す雄花と、実になる雌花を別々に咲かせます。
秋にできる果実は6~10cmほどの長い卵のような形をしています。
厚い果皮と、中に種と共に白いゼリー状の果肉が入っていています。
古くから食用にされいて、果皮も果肉もどちらも食べることができます。
ツチアケビ
アケビと名がつくがラン科植物である。
腐生植物(菌従属栄養植物)なのだが、草たけが高く、大きな真っ赤な果実がつく。実の形がアケビと似ている。名はそこからついた。
※腐生植物とは光合成をやめてしまい,共生する菌類から栄養や水をもらって成長する植物。ギョリンソウ(ベニタケ科の菌から栄養をもらっている)
シュンラン(葉緑素をもつが、個体によっては体内の 60%程度の炭素は共生する菌から奪っているそうだ。)

アカマツ

2019-01-17 | フィールドガイド--植物編--
生きている武庫川樹木編
アカマツ(マツ科)より
常緑の高木です。樹皮が赤く、2本の針のような葉は、クロマツに比べて柔らかで痛くありません。
昔は三田盆地や篠山盆地の山は美しいアカマツ林で、この木の根元のまわりには、マツタケが生えます。
以下
アカマツの生育地は内陸部、クロマツは海岸部(写真右下)と、生育地をすみ分けている。
雄花が咲き終わるとその先に現れるのが雌花。
アカマツの葉は、クロマツより柔らかくて細く、緑色でやや白みがある。クロマツの葉は、濃緑色で、かたい。
掌でさわってみるとよくわかる。
アカマツはいたくないが、クロマツは痛い
また、葉はクロマツのほうがアカマツより長く太いので「雄松」、アカマツは「雌松」と呼ばれる。
アカマツは先駆樹種(パイオニア)
伐採跡や崩壊地などの裸地へ初期に侵入するのがマツ。すでに他の植物が生育している場所には侵入できない。
武庫川流域では、アカマツ林となっているところが多い。
松茸山となっていて10月ごろからは入山禁止になっている。

アオキ

2019-01-16 | フィールドガイド--植物編--
アオキ
林の日陰によく見られる雌、雄別々の株の常緑低木で、大きくなっても枝が青々していることから、この名前がついています。
赤い実と光っている葉が美しいので、庭木としてよく植えられます。
 
以上が武庫川の樹木で説明したところ
以下付け足し
 
日本特産種
分布は北海道、本州、四国、九州、南西諸島に分布する常緑の低木。
長くミズキ科とされてきましたが、APG植物分類ではガリア科(アオキ科という言い方もできるようです)になりました。
「兵庫県におけるニホンジカの嗜好性植物・不嗜好性植物リスト」 藤木大介兵庫県森林動物研究センターによると
シカの簡易な生息指標として活用しやすい嗜好性植物としては、イヌツゲ、アオキ、 ナガバモミジイチゴ、リョウブ、イタドリの 5 種が考えられた。
と報告がある。
 「これら 5 種は、これまでシカの分布が確認されなかった地域でシカの侵入をいち早く 確認するため指標として活用しやすい植物種といえる」
とあった。
 

2011年1月16日(日) 野鳥観察とあくあぴあ芥川訪問

2019-01-15 | 野生生物を調査研究する会歴史
●2011年1月16日(日) 野鳥観察とあくあぴあ芥川訪問
今月は高槻市にあるあくあぴあ芥川(芥川緑地資料館)を訪ねましたあくあぴあ芥川は高槻市の自然を紹介する資料館です。

高槻の駅に10:00集合、ここから芥川沿いにあくあぴあのある南平台まで歩いていきます。この道は昔の西国街道で道路の幅も昔そのままとか。すぐ先が芥川。そこからは川沿いを歩きます。

道路から川を覗き込む会員たち。最初に見つけたのがジョウビタキのオス。そのあと次々と鳥の姿が。ここでこんなに鳥の姿を見かけるとは思いませんでした。下はみごとなユリカモメの隊列。
 
セキレイ、カモ類の姿がたくさん見られました。のんびり観察しながら歩いて11時半にあくあぴあ芥川に到着。今日はとても寒く、晴れていても時折雪がちらつき、アクアピアの前の池には厚い氷が張っていました。

まずは館内を見学。無料ですが中身は充実しています。1階には鳥・哺乳類・昆虫などのはく製や標本が多数ありました。ヘビの骨格の標本・・・どうやって作ったんでしょう?

2階は淡水魚水族館になっています。ここでもたくさんの生きた魚を観察することができます。資料館を見学の後昼食。あまりに寒いのでエレベーターホールでお弁当。(ほんとはダメだけど今日はあまり人が来ないので、ごめんなさい。ここはガラス張りで温室状態でとても暖か)

帰りはバスに乗る予定だったのですが元気いっぱいの会員たちは歩いて帰ることに。途中で何やら青いものが。きゃぁーーーあれは!写真、真ん中あたりに見えますか?青いものが。そう、カワセミです!!ここのカワセミ君、人慣れしているのか交通量の多い橋の下でのんびり、人間は上で大騒ぎ。K先生曰く「歩いて帰ったご褒美やね」と。

西国街道芥川一里塚。一里塚とは、1里(約4km)ごとに街道の両脇に塚を築いて街道の路程の目印としたもの。高槻市には梶原と芥川にありましたが現在はここだけとか。
2時すぎJR高槻駅にて解散。たくさんの野鳥が観察できてとても充実した一日でした。

ダム湖の夕暮れ

2019-01-14 | photo

この時期 西に傾くお日様

ちょうど谷の間に沈むのでこの景色

この1か月ぐらいがこの角度で沈む

良い天気にめぐまれたこの日(1月13日)の日暮れ時


武庫川の樹木6

2019-01-13 | フィールドガイド--植物編--
武庫川大探検から
代表的な樹木を40本近く紹介した。詳しい説明は当会の生きているシリーズに書いてあるので見てほしい。
武庫川の樹木6
ヒノキ(スギ科)
常緑の高木。スギと同じく日本特産の木で、多く植えられています。スギは湿った所に適していますが、ヒノキは、乾燥してやせたところでもよく育ちます。木材はよい香りがし長持ちします。
ムラサキシキブ(クマツヅラ科)
落葉の低木。秋に紫色の美しい実をたくさんつけるので、むらさきしげみと言われ、これを平安時代の女流作家、紫式部のイメージに重ね合わされた名前です。
ヤマウルシ(ウルシ科)
落葉の低木で、さわるとかぶれます。(注意!)葉の柄は赤く、一枚の葉は多くの小葉からなっています。漆塗(うるしぬり)に使う“漆”を取るウルシは、中国から持ち込まれ植えられたものです。
ヤマザクラ(バラ科)
落葉の高木で、山では普通に見られ、野生のサクラを代表する木です。古くから人々に親しまれてきたサクラで、奈良の吉野山、京都の嵐山などが名所です。花と同時に葉が出るのが特徴です。
ムラサキシキブ(クマツヅラ科)
落葉の低木。秋に紫色の美しい実をたくさんつけるので、むらさきしげみと言われ、これを平安時代の女流作家、紫式部のイメージに重ね合わされた名前です。
ヤマボウシ(ミズキ科)
落葉の高木。6月ごろに写真のような白い花を葉の上につけます。4枚の白く花びらのように見えるのは、ほうといい、つぼみを包んでいたものです。

武庫川の樹木5

2019-01-12 | フィールドガイド--植物編--
武庫川の樹木5
ハナイカダ(ミズキ科)
葉の真ん中に花や実をつけるめずらしい木です。
ちょうど花が葉っぱの舟に乗っているように見えることから“花筏(はないかだ)”と呼ばれます。
雄花と雌花(のちに実になる)が別々の木につきます。
ヒカゲツツジ(ツツジ科)
常緑の低木。奥山の林の下に時々見られる木で、若葉にはキラキラ光る点々があります。
花は、ツツジの仲間ではあまり見られない淡い黄色をしています。
ヒサカキ(ツバキ科)
常緑の中高木です。サカキよりも葉は小さく、葉の縁には細かいギザギザがあります。
春には白い小さな花、秋には黒い実を枝いっぱいにつけます。神事と仏事の両方に使われます。 
フジ(マメ科)
各地で見られる落葉のつる植物で、春から初夏にかけて、うす紫色の美しい房状の花を咲かせます。つるは右巻きです。
ホオノキ(モクレン科)
落葉の高木で、葉は枝先に集まってつき、たいへん大きく長さ20~40センチにもなります。大きな葉は物をのせたり、包んだりするのに使われ、みそをのせて焼いた“ほおばみそ”は有名です。また、材は白くて美しく、適度なかたさなので、まな板や版画の木に使われます。
ミヤマガマズミ(スイカズラ科)
落葉の低木。小枝の先に2枚の葉をつけます(対生)。 葉は少し光って見えます。同じ仲間のガマズミやコバノガマズミと同様、赤い実をたくさんつけ、鳥たちの大好物です。
モチツツジ(ツツジ科)
この木は若枝の先や、花のつけ根付近がネバネバして、「とりもち」のようなので、この名前がつけられました。
瀬戸内海海岸に多く、内陸部まで生えているのは武庫川の流域だけです。
ヤブツバキ(ツバキ科)
常緑の高木。まだ新芽も花も見られない冬の終わりから早春に赤い花をつける木で、葉は厚くテカテカと光っています。この木の実から、ツバキ油が作られます。
ヤマアジサイ(ユキノシタ科)
少し湿った林の中に生える高さ1~1.5メートルの落葉の低木です。梅雨のころ、枝先に小さな花をたくさんつけます。花のまわりに大きな白い花びらのようなものがありますが、これはがくが大きくなった“飾り花”で、本当の花ではありません。花の色は白色、うす紅色、紫色などがあります。

武庫川の樹木4

2019-01-11 | フィールドガイド--植物編--
武庫川の代用的な樹木の紹介 4回目
 
武庫川の樹木4
スギ(スギ科)
常緑の高木。日本特産の木で、ヒノキとともに、もっとも多く植えられている木です。材は柱や板に使われるほか、樹皮は”杉皮”として屋根をふく材料に、葉は線香の原料に使われます。
ソメイヨシノ(バラ科)
全国各地の公園や堤防に植えられる一番有名なサクラですが、野生は見られません。江戸時代の終わりごろ、エドヒガンとオオシマザクラの自然に混ざり合ったサクラを江戸の染井(そめい)村(現東京都豊島区)の植木屋さんが、明治5年に“ソメイヨシノ”という名前で売り出した。
ソヨゴ(モチノキ科)
常緑の中高木。葉の縁が波うち、風にそよいでいるようすから名づけられました。長い柄の先についた赤い実は鳥たちのえさになります。
タムシバ(モクレン科)
ホオノキと同じなかまの落葉の高木です。葉はホオノキとちがい、小さくて形もスマートです。4~5月、葉が開く前に白くて細長い花を咲かせます。葉や枝をかむと甘いので、“かむ柴(しば)”がなまってタムシバになったとも言われています。
ツルミヤマシキミ(ミカン科)
常緑の低木です。林の下の日陰や湿ったところに生えます。秋には美しい赤い実が、かたまってつきます。シキミとはまったく違う仲間ですが、葉や実にはシキミと同じように、毒をふくんでいます。
テイカカズラ(キョウチクトウ科)
長く伸びた茎から、根を出して木や岩をはい登ります。花は6月に咲き、はじめ白色ですが、のちに黄色に変わりよい香りがします。種子には長い綿毛があり、風に乗って飛び散ります。
ヌルデ(ウルシ科)
ウルシのなかまの落葉の低木で、日当たりの良い所によく生えています。一枚の葉が数枚の小葉からできているのは、ウルシと同じですが、小葉と小葉の間の軸に“翼(よく)”があり、簡単に見分けがつきます。
ネジキ(ツツジ科)
落葉の低木で、日当たりのよい山に多く、猪名川周辺でもよく見かけます。写真のように幹がねじれていることや、アセビと同じようにスズランによく似た花が、ならんで咲いていることなどで、すぐ見分けがつきます。
ネズ(ヒノキ科)
常緑の高木で、土地のやせたアカマツ林に生えています。葉は針のようで、さわるとたいへん痛く、ネズミでも刺しそうなことから、この名前がつきました。葉をもんだり、実をつぶしたりすると、よい香りがします。 
 

ライントランセクト法

2019-01-11 | フィールドガイド--植物編--

植物調査 ライントランセクト法

ライントランセクト法とは、森林とか草原などの植物の社会を一本の線か帯で切り取り、その断面(だんめん)、いわゆる構造を図で表して見る方法です。
 森林の場合、一番高い木の並んだところを第1層(高木層)と呼びます。 低くなるにつれ、第2層(亜高木層)、第3層(低木層)、第4層(林床)などと呼びます。
 高木層を二層に分ける場合もあります。これを階層構造といいますが、階層が多いほど豊かな林とも言えます。
 また、そこに出現する種(植物の種類)が多いほど豊かな林とも言えます。
 普通、階層が多いほど、種類は多くなります。 みなさんのみじかな所で豊な森というと、シイの森(清荒神・公智神社・有間神社・駒宇佐八幡神社など)とかブナの森(六甲山)や、里山といわれるコナラとアカマツの林などがあります。