シダ植物の世界
シダ植物は、この日本列島に約900種が自生しています。
一ヶ所の地域で、少なくとも約40種は見られる言われています。
ここでは、身近な種に焦点をあてました。詳しくは、図鑑などで調べてみてください
1.食用にされるシダ植物
スギナ(トクサ科)
ツクシンボやスギノコと呼ばれる。スギナが春に胞子をとばすための茎(ツクシ)をわたしたちはたべます。スギナの祖先は、ロボクなどがあり、化石(石炭になったものを人類が利用しています。
ワラビ(コバノイシカグマ科)
新芽を食用にしています。また、根(根茎)から取ったデンプンで、ワラビモチを作ります 現在は、じゃがいもなどから取ったでんぷんを利用して、ワラビモチを作っています。
ゼンマイ(ゼンマイ科)
新芽をゆでて一度乾燥させ、それを戻して調理して食べます。保存色にもなり、山菜料理にはよく使われています。渓流のそばや湿ったところに生えます。
2、飾りに使われるシダ植物
ウラジロ(ウラジロ科)
正月の注連飾りなどに使われます。山野のやや湿った半日当たりのよい所に生えています。裏が白いからとか、新芽を男根に見立てて子孫繁栄を願って使われているなど、諸説があります。
3.里山のシダ
ベニシダ(オシダ科)
暖地の里山に生えるシダ植物。常緑のシダで新芽と葉の裏の胞膜が赤いのでこの名がつきました。染色体が奇数なので、雑種起源の新しいシダ植物と言われています。
木の幹や岩肌に着生するシダ植物です。小さいツタという意味でこの名がついています
4,山野の渓流沿いに多いシダ植物
リョウメンシダ (オシダ科)
常緑のシダで、葉の裏表が見分けがつかないほど似ているのでこの名がつきました。鮮やかな緑色の葉です。
オオバノイノモトソウ(イノモトソウ科)
常緑のシダ植物です。よく似たイノモトソウより大型です。イノモトとは、井戸のそばや中の石垣にあるという意味だそうです
マメヅタ (ウラボシ科)
木の木や岩肌に着生するシダ植物です。小さいツタという意味でこの名がついています。