野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

マント群落を調べよう

2018-08-17 | フィールドガイド--植物編--

マント群落のつる植物

10mの森のへりを歩いてみよう。つる植物が結構生えているので、何種類あるか調べてみよう

※マント群落とは

森林と平地の境界部分にツル植物が繁茂する。森林内への風の吹き込みを防いでおり、このような状態の群落をマント群落と呼んでいる。
どんなつる植物があるか調べてみよう

クズ(マメ科)
根からは良質のでんぷんが採れます。吉野くずで作ったくずもちは有名です。
※世界に緑化のために植えたクズは広がりすぎて、国際自然保護連合 (IUCN) によって 「世界の侵略的外来生物ワースト100」 に選定されているほどです。

オニドコロ(ヤマノイモ科)
葉(ハート型)は、互生。夏に、雄花序と雌花序をつけます。果実には、楕円形の翼があります。(写真)
根茎が苦くそのままでは有毒で、食用できません。

ヤマノイモ(ヤマノイモ科)
雌雄異株。雄花序は葉腋から直立し、白い小さな花を多数つける。

ボンタヅル(キンポウゲ科)
1回3出複葉。小葉には鋸歯がある。和名は葉がボタンに似ていることから。
日当たりのよい山野にはえる半低木。よく似たセンニンソウは草で、ボタンヅルは木です。

これ以外にも ヘクソカズラ フジ サルトリイバラ マタタビ ノブドウなどが見つかりました


クビキリギス

2018-08-17 | フィールドガイド-昆虫編--

クビキリギス
キリギリスのなかま。
「ギス」はキリギリスの異名なので,「クビキリギス」は「首切りキリギリス」の意で、かみつく力が強く、洋服などにくいつくと、自分の首がとれても放さないということからつけられました。

頭からはねの先までの長さは、約60㎜。緑色のタイプと茶色のタイプがあり、どちらもおなじクビキリギス。
クビキリギスの成虫は羽の間に産卵管が隠れています。
春から初夏にかけて、夜に「ジーン」という大きな声で鳴きます。

ほとんどのキリギリスのなかまは、卵で冬を越します。しかし、クビキリギス成虫のまま冬をすごします。
というのも、
クビキリギスの成虫は初夏に、イネ科植物の茎に卵を産みます。
7月中旬から下旬にかけ孵化し、幼虫は9月下旬から10月頃に成虫となりるので、成虫で冬を迎えることになるのです。

また、クビキリギスのメスは、オスと交尾しなくても産卵する、単為生殖の能力があります。


里山保全活動 2003年度里山保全活動

2018-08-17 | 野生生物を調査研究する会歴史

里山保全活動
2003年3月より2004年2月までの活動内容
三田市北西部大川瀬大谷にある里山約3haの整備、保全活動を行った。

 

事業内容
1.里山保全活動
2.里山自然観察
3.地元との交流

事業スケジュール
2003年3月より2004年2月までの第一日曜日に実施
 3月下草刈り
  身の丈以上にはえたチシマザサを刈り取る。この場所はウメが植えてあった場所。しかし30年以上も放置されると、写真のようにすっかりササに覆われる。
鎌だけでは刈り取るのも大変である。
   
 4月春の植生調査
   4月は植生調査、里の春はおそい、コスミレなど早春の花がやっと咲き始めたようだ。樹木はこのあたり、アカマツ林が続く。
 5月下草刈り
 ノコギリだけでの間伐はつかれる。下草がのびて、みんなちりじりにやっと、悪戦苦闘してのコナラの間伐現場!!を撮影できた。 
 6月下草刈り ウメの実の採取
  時期がおくれたみたいでたくさんのウメの実が落ちていた。数は少ないので、梅酒にすることに来年がたのしみ

 7月夏の植生調査
池の水も少なくなった。池の周りはすっかり夏草に覆われる。草のいきから暑さをかんじる。林の中はさすがにすずしい。夏の植物の写真を納める


 8月下草刈り 夏の生き物調査
里山には、今は余り使われない池がたくさん残っている。今回はその中で、まだ未調査である池の調査をおこなった。
めだか、ふな、こいなどがみつかった。池の周りは人が入れないような感じであるが、池の中には遙か昔に里で人々と生活をともにしていた生物が残っていた。

 9月下草刈り
9月とはいってもまだ暑い。夏にのびた下草をかる.草のなかで、刈ってもきりがない
 
 10月秋の植生調査 栗収穫
アケビの実がなっていた.今年は鳥よりも先に写真に納めることができた。クリのイガがはじけ、栗拾い。例年に比べ、ことしは少なかったようだ
 11月地元交流
今回は、他のグループと一緒に作業をおこなった。山は活気にあふれ、作業も進む。昼は、鍋を囲みなごやかに

 12月冬の植生調査
冬枯れの野山は歩きやすくなる.そのため、普段いけない池のところにも近づける。木漏れ日のなかで一望。夏草が枯れ、見渡しが聞き
ふだん気がつかないところまで目が届く。
 1月山開き
山の神、地の神に祈る。今年もけがのないように、毎年、正月の活動はおまりである。
幸い、お願いが届いたのか大きなけがもなしに活動ができている。今年一年安全作業を祈る

 2月反省会
突然の大雪作業の日に雪は初めて。作業をやめて雪景色を楽しむ。遅い雪景色でした。

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下草刈りや伐採活動と調査活動とはんはんの活動をおこなっていました。

ササに覆われた中での活動がまだまだ当分続きます