思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

スープカレー店巡りの結果

2012-01-30 23:59:41 | カレー
実際にはカレーを食べていたのは18、19、21日の3日間。
今回は下調べはそこそこにして、実際に北海道入りしてから漁った情報を頼りに巡ってみた。



1、札幌、「GARAKU」の「やわらかチキンレッグとやさい」1000円。
道内の情報誌で最初のほうに挙がっていた人気店で、バー兼用みたいな。大通とすすきのの中間の狸小路に近い立地なので、繁盛ぶりを見ると客層は30代以下の若者が多かったように思う。ポイントカードでは9の付く日はポイント2倍、みたいなことも実施していた。


2、札幌、「奥芝商店」の「ボトムからあげの巻」1000円。
古民家を改装して、靴を脱いで店内に入る感じの店。喫煙のソファー・カウンター席と禁煙の和室の座敷席に分かれている。メニューもキャラクターを仕立てていて? 面白い。
姉妹店の「ボトムカフェ」というバー? で鶏唐揚げが人気らしく、スープカレーに参入しても名物であるこのメニューを引き続き推し続けているので注文すると、唐揚げの1個の大きさが予想以上でびっくりした。
ここは2、3年前からだったか東京都・八王子にも「八王子田代城」という支店を出店しているので、近々そちらも行ってみたい。


3、札幌、「らっきょ本店」の「知床鶏のむね肉と干し野菜のスープカレー」1100円。月限定メニュー。
ここは古株で、僕も以前から店名は知っている店だが、今回初めて行った。東京都内にも出店して、その早稲田にある支店「東京らっきょブラザーズ」は約2年前に行ったことがあるのでメニューの傾向もなんとなくわかるが、でもやはり本店に行かなければ、とここは事前に狙っていた。
限定メニューに力を入れているらしく、ただ、今回は僕個人的な食感の好みにもよるがスープカレーにはむね肉は合わないように思い、通常メニューでもも肉にすればよかったかなあ、と思った。


4、札幌、「GOYEN」の「煮込みチキンCurry」950円。
札幌市の中心部からは少し南の月寒の住宅街にある店で、元は岩見沢市で営業していた店主が昨年に札幌市内にも出店したそうで。個人経営っぽい小規模の店で、音響設備と洋楽に力を入れているらしくて店主の趣味が全開という雰囲気の店内だった。ただこの、俺に付いて来い的な雰囲気は好みが分かれるかもしれない。
でもカレーは器を深めにしていて、スープを冷めにくくするために熱した石を入れる配慮もあったのは良い。
まだできたての店で今後は、岩見沢の店を知る常連さんと近隣住民以外の一見の客をどう取り込んでゆくのか、という点は気になる。


5、札幌、「lavilavi本店」の「カリカリチキン&ポークto野菜カレー」980円。本店限定メニュー、らしい。
2002年開店、と店の入口でもわかるようにしているのは、一時期のスープカレーブームのなかでも結構早い段階から参入しているということを知らしめる、自負の表れなのかねえ。
この本店とほかに4店舗の支店とすべて市内に出店しているが(来月にもう1軒増えるようだね)、先の投稿でも少し触れたが立地によって集客の差はかなりあるかもね。あとは限定メニューの扱い方にもよるか。
ここも、僕は複数の支店がある場合はできるだけ本店に行くことにこだわるので、ただこの系列店の味を確認するだけならば(先の投稿でも少し触れた)交通至便のJR札幌駅前のESTA(エスタ)店に行けばよいものの、地下鉄南北線の北24条駅から雪道を往復40分かけて歩いて、あえて本店に行ってみた次第。


6、旭川、「SPIKY」の「豚角煮&野菜」1080円。
ここは旭川空港の1階に置いてあったフリーペーパーで知った。旭川駅からは徒歩20分ほどかかるやや遠いところにあるカフェ・バー兼用の店だが、店内の設備は新しめ。内装は黒めなのに机は白、と洒落ている。
スープカレーで肉というと鶏肉が基本だが、豚肉もたまには食べたいのでこちらを選択したら案外良かった。あとは今回巡った店のなかでは唯一、木製のスプーンを用意していたこともポイント高し。スプーンのほかにフォークの代わりに箸(これは再使用できるプラスチック)を用意していたのも面白かった。
ネット情報では以前に別のカレー店をやっていた店主が、曲折があったのちに新たにここを開いた、らしいが、となると経営に関する蓄積はあるのね。今後も繁盛するかね。

スープカレーは以上の6軒で、ほかにも以下の2軒でふつうのカレーも食べていた。


7、札幌、「コロンボ」の「カツカレー」800円。
札幌駅に隣接するビルの地下食堂街で38年超続いている店で、以前も場所はチェックしていたが行きそびれていたので今回ようやく初訪問。食後のアイスクリームもある。道内でスープカレーではないカレーは逆に新鮮。


8、札幌、スーパー銭湯「北のたまゆら」の「カツカレー」450円。
ここ、スーパー銭湯なのだが食事のみの訪問も可で、しかもカレー以外にもメニューは豊富でドリンクも安価なため、案外豪勢な食事ができる。
しかもここは入浴も食事も、内地のスーパー銭湯というと大概は2、3時間の利用という時間制限があるが、ここは制限なしでゆっくりできるので、節度を気にしながらもちょっとした宴会もできるかも。


ちなみに19日は特異日で、その日1日で3・4・5・7・8を食べていて、だから1日5食カレーというふざけたこともやっていた。過去にも帯広や札幌や東京都内でも1日5食は数回やったことがあるが、固め打ちできるときはしておきたい。この日の摂取カロリーはわざわざ計算したくないくらい凄いことになっているだろうが、重ねて挙げるが今回の旅は昨秋に仕事を頑張った自分への褒美の意味合いで行っていたので、その点は一時目をつぶってたまにはカレー一直線もよいだろう、と。

そういえば、道内の情報誌やweb検索で掴んだ情報によると、現在は一時期よりはスープカレーブームは落ち着いていて出店でもいくらか淘汰もされているらしく、たしかに以前は書店でもカレー特集の雑誌や書籍が氾濫していたが今回はほとんど見かけなくて店を選ぶのが思ったよりも大変だった。だから結局、媒体露出が盛んな(道内においては)有名店ばかりになっちゃったけど。
その情報収集のなかで、ブームが落ち着いた原因のひとつに内地への進出があり、それよりも「白い恋人」のように道内限定の扱いで限定感をもっと前面に出して内地から足を運んでもらうように呼び込むほうがよいのではないか、という意見もあったが、まあそこは各店の経営者の思想の違いによるのでその線引きはいつの時代もどの地域でも難しいところだなあ。あと最近は商売を手広くする方法では、レトルトカレーの開発もあるか。3と5はすでに販売していて、東京近郊のアンテナショップや大型スーパーでも入手しやすい。

スープカレーというとおおむね1皿に鶏肉・玉ねぎ・人参・じゃがいも・茄子・ピーマンが入っている、スープ切れ次第終了、辛さは細かく増量できる、別料金のトッピングが10種類以上と充実、という基本的なことはどこも同じだが、そこからさらにどう個性を出しているか、が見ものやね。
個性的、という点では今回巡ったなかでは「奥芝商店」が最も際立っていて、和室でゆっくりできる点も含めて満足度もここが高かった。実際、満腹感もあって1時間以上滞在していたし。カレー店にそんなに長時間居座ったのは初めてだなあ。



また、5年前かそれ以前に巡ったときと異なると感じた、というか最近の流行り? の点は、入店時に店によっては下の写真のような荷物置き用の籠を出していること(特に冬季は足下が悪いために荷物を濡れ・汚れから防ぐため?)、上の2の写真にもあるがライスにレモン片を添えてそれを搾って食べてみてと勧めていること(前々から水差しにレモンを入れる店が多いがそれと同様に、良く言えば酸味を加えて味に幅を持たせる、悪く言えば道産米を使っているとは謳っていても古米であれば質をごまかすため?)、五穀米を出すところが増えたこと、基本的なチキンスープとは別に追加料金でエビスープを設定している店があること、リピーター獲得のためにポイントカードを発行している店も増えたこと、か。



まあ久々にスープカレーを中心に思う存分堪能して最近の傾向も掴むことができて、楽しめた。カレーに7000円超だから、今回の食費の半分以上をカレーに注いでいたことになるか。
ホントはもっと多く巡りたかったが、最も問題なのはやはりお金なんだよなあ。いつかの再訪のさいはもっ工面しておかなければ。

ああちなみに、僕は普段からカレー店をイチから探すときに「食べログ」と「ぐるなび」にはほとんど頼らないようにしている。たまに覗くにしても住所と営業時間の確認くらい。数多くの評価というか素人意見も貴重だが、最近よく取り沙汰されている恣意的で無理矢理な持ち上げ方みたいな問題はあるだろうと前々から睨んでいたから。
それよりはできるだけ労力をかけて取材したうえで紹介されている紙媒体で判断して、行くようにしている。


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2 コメント

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タバコについて (うみひこ)
2012-02-12 05:58:38
ガラクは、分煙しているが、実際は喫煙の煙が、喫煙席まで漂ってくるので分煙の効果はあまりないように感じた。
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うーむ (わたる)
2012-02-13 18:57:15
たしかに、分煙についてはどの店ももっと気を遣ってほしいところです。
カレー店は香りが命ですから。

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