第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

最近は漫画にまで登場しています。

2014-11-29 20:54:30 | 総合診療
皆様こんにちわ。

更新が遅くなって申し訳ございません。
毎日多くの方がコレを見てくださっていることがカウンターから分かるのですが、
無理ない程度に更新して行こうと思っております。

さて、東京城東病院 総合内科アドバンスドレジデンシープログラム
少しずつ出発しております。

最近は漫画の中にさえ出没してくるので親近感がわきますね。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/suiron/201410/539149.html

内容は、Common disease is common.

これは、パッパッカ、パッパッカと蹄の足音が遠くから聞こえたら
シマウマの足音かなと考えるまでに、まずは馬の足音でしょうと考える方が実臨床では
重要であるという警句です。

例えば、
国家試験の受験勉強の弊害?か実際の疫学からやたらかけ離れた珍しい病気ばかりをあげる医学生や、
自分の専門領域の珍しい疾患ばかりを固執して検査ばっかりをする若手医師 etcでしょうか。

宮城征四郎先生も出演されていますので和みますね。

ちょっと気になったのですが、このゼブラを考える若手医師のモデルは私?でしょうか。

自戒して、なお一層、診断学に精進します。

燃えるTシャツと闘魂ホスピタルケア感想その2

2014-11-26 18:31:01 | 総合診療
皆様、こんにちわ。

東京城東病院、4月1日からの本格的スタートに向けて千両役者が揃ってきております。
そのような先生達が活躍できる場を整える為に、それまで私は地ベタをはいつくばる覚悟で頑張ります。
何より、当院のアットホームな雰囲気に幾分も助けられております。

今日はお届けモノが多いです。
今週も見学の医学生(もうすぐ研修医)の先生から感想文を頂きました。
闘魂ホスピタリストと同時に掲載しておきます。

徳田安春先生から不思議な真っ赤なT-シャツが届きました!!!
島根大学のA先生からでしょうか?大変うれしいです!

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実際に経験すること、そしてきちんとした指導医からのフィードバックが大事”ということを実感する二日間でした。

とある患者さんの身体所見を一通り取らせていただきましたが、自分の想像以上に大変で、机に向かっての勉強と実際の臨床現場での違いを改めて感じました。そして、時間をかけて自分で経験するからこそ、そこから得られる知識も豊富で、エピソード記憶として深く刻み込まれることを思い知りました。個人的には皮膚の所見と、Ear crease signがとても印象的でした。研修医になってもたくさんの経験をして力をつけて行きたいという思いを新たにしました。

 また、レクチャーでも様々なことを教えていただきました。その中で一番印象に残ったのが、総合内科のリーダーを育てようと言う意気込みです。特に将来指導医になった時の心構えや、どういう指導医が尊敬されるかについて教えていただきました。そして、その点に共感するとともに、自分も+2SDとして”人手”ではなく”人材”を育てられるような指導医になれるように頑張りたいと思いました。 お忙しい中、二日間ご指導いただきありがとうございました。和足先生、お忙しい中ご指導ありがとうございました。総合内科を目指すものとして、自分もリーダーを育てて行ける人材になるよう努めて参りますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

千葉大学医学部6年 N・R

闘魂ホスピタルケア東京【東京城東病院総合内科ディヴィジョン】

2014-11-14 19:08:34 | 総合診療
さてチーフ志水太郎先生が作成してくれた下記ブログにも報告がありますが、
http://blog.goo.ne.jp/nhospitalist

1日1名のみに絞ったゲストティーチングである闘魂ホスピタリストが開始されました。
本日、第一号(米国医大を卒業しているM先生は特別0号ですよ)の医学生が千葉から来られました。

早速、感想を頂きました為に転記します。

以降、来院された医学生は感想文等のコメントは勿論私でも良いのですが、M先生を感想兼アンケート部長としますので
そちらの連絡先をお伝えしますね。

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11/14(金)、城東病院での闘魂外来に参加させて頂きました。

全般的な印象は、「もの凄い」の一言です。great physician達が一つの小部屋に集まり、この世の楽園を見ているようでした。 スマホで色々なアイデアが雑談として繰り広げられる様子は、飛ぶ鳥を落とす勢いのベンチャー企業の企画会議のようでした。新しい時代が始まる音が聞こえました。時代はこうして作られていくんだ、、と目撃した気分です。

1臨床、2教育、3研究、全てが申し分なかったです。

1.臨床面では、事前情報なしに患者さんの診察し、鑑別診断をし、カルテを書き、適切なフィードバックを頂きながら、最終診断まで辿り着く事が出来ました。また患者さんから大切な皮膚感染症も学ばせて頂きました。

2.教育面では、日本の医学部教育では経験する事のない能動的なもので、医学生の身ながら診療の最前線に立たせて頂きました。身体診察も、文字通り頭の先から爪先まで、学ばせて頂きました。個人的には身体診察からのHb値の推定や、Terry's nailや聴打診などが心に残っています。先日サパイラを読んだ時にはそのあまりに深遠な身体診察の世界に圧倒され、意気消沈していましたが、今回「大丈夫、サパイラは読めるようになる」との言葉を頂き、勇気を頂きました。 成人教育理論に則った効率的な教育手法は、今後自分が指導する立場になった時のモデルとなるものでした。

3.研究に関しては、個人的な経験から、研究費獲得のための研究に心底ウンザリしていた自分に対し、「臨床上本当に意味のある研究を楽しく研究すればいいんだよ。そしてそのための研究手法は既にあるんだよ」との言葉を頂き、目が覚める思いでした。

最後に、道なき道を行くものとしての覚悟、闘魂を注入していただきました。 6年間の医学部教育の締めくくりに相応しい素晴らしい教育機会となりました。 お忙しい中、ご指導頂いた和足先生には本当に感謝しております。ありがとうございましたーーーーーーーー! (YY 千葉6年)

徳田安春先生外来 始めました。

2014-11-10 21:56:17 | 総合診療
日に日に寒くなり、朝の荒川サイクリングロード通勤が少し苦痛に感じる今日この頃です。
皆様、お元気でしょうか。

さて、当院ではついにお師匠様である徳田安春先生のセカンドオピニオン外来が始まりました。

お茶を持っていくフリをしながら、
先生の外来姿や手法、また病歴の取り方、身体所見の取り方を壁の後ろでこっそり盗ませて頂きました。

終了後は夜遅くまで、Tough caseの鑑別・方針や治療をマン・ツー・マンで一緒に考えてくださり、Up to dateやDynamedだけでは学べない、超一流の医師の思考過程を垣間見ました。

私のようなものにもメモ書きできない程の多くの内容を惜しみなく指導してくださる姿に、
必ずや総合内科教育の文化とその真髄をこの病院で受け継ぎ、作りあげていきたい。そう強く感じました。

バランス良く臨床・教育・研究の3本の柱を兼ね揃えた未来の総合内科のリーダーを山ほど輩出したい。

ミーハーな私は、週2回以上その診療されている姿を拝見でき、教育を受ける事ができるかと思うと、胸が張り裂けそうな位嬉しいです。



総合内科とプロレスについての考察

2014-11-07 00:03:33 | 総合診療
さて、最近は自分も感覚的にわからなくなってしまっているのですが、最近頻繁に受ける質問に対して返答致します。

質問1 闘魂って何ですか?!

質問2 何でプロレスなんですか?!

総合内科の領域で活躍する人にはプロレス好きが多いと思います。

当初、私も闘魂?なにそれっ?!今どきプロレス!?って感じから始まったのです。

何気ない会話の中に突然「最強ですっ!」、「ジャーマンスープレックスホールドで3秒で決めましょう!」、「敵の攻撃は全て受けきるのです!」
などの会話が飛び交っている中に居ると、いつの間にか意味がわかるようになってきました。

お師匠様の話す言葉を理解するために、会話の中に知らない単語が出てくるとメモしておき(その時は、相槌を打っておく)、後でWikipediaで調べつつ、You tubeで試合のHighlightを確認する作業をしてみました。

別に教わったわけではありませんが、少なくとも、なぜ「闘魂」であり、「プロレス」であるかを感得できたのではないかと思います。

伝説のプロレスラーであるアントニオ猪木は色紙に「闘魂」の文字を飾っていた事は有名で、彼に言わせれば

「闘魂とは己に打ち克つ、そして戦いを通じて己の魂を磨いていくこと」

であると述べています。

また、彼のプロレス人生には多数の名言があります。

「悩みながらたどり着いた結論は、やはりトレーニングしかない。」
「重要なことほど直感で決める」
「自らに満足している人間は、それで終わりだ。」
「道はどんなに険しくとも、笑いながら歩こうぜ。」
「人は歩みを止めた時に、そして、挑戦をあきらめた時に年老いていくのだと思います。」
「限界なんて言葉はこの世の中にはない、限界と言うから限界ができるんだ。」

いかがでしょうか。

昭和40年代後半から50年代前半には少年たちの最強のヒーローであった彼から影響を受けた世代がお師匠様の世代なのであると思います。

力道山という師匠にブラジルで見出してもらって、日本でプロレスラーになった経緯からも師弟関係、つまり「ロールモデルやメンター・メンティー」の重要性さえも感じさせられます。

また他格闘技やボクシングにおいては、相手の攻撃に対する防御それ自体が「強さ」とされますが、プロレスにおいては相手の攻撃をどれだけ受けられるかが「強さ」と言われます。
男前度たっぷりの格闘技なのであります。

ある日、私はこのよう言葉を「総合内科」、「医師」、「自分」などの言葉に置き換えてみました。
あぁ、なるほどGeneral mindの根底に通ずるものが有ることを確信します。

つまり、そのような行間が示す真の意味を知らないと、言葉の音声と単語だけでは伝わりにくい魂の伝承があったりするようです。

どんな時でも笑顔で笑いながら行こうぜ、って感じですね。

最後にアントニオ猪木引退時の挨拶で締めくくりましょう。

全てのお悩みの若手医師諸君に向けて。

「この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 
踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ」
アントニオ猪木


闘魂外来in 東京城東病院終了しました。

2014-11-06 12:41:43 | 総合診療
皆様、こんにちわ。

徳田安春先生や志水太郎先生とその場のノリで開催が決まった当院での闘魂外来ですが、救急搬送件数【奇跡の0】で終了しました。
勿論これだけの一流の指導医+米国よりピーター・バーネット先生を迎えての開催でしたので、時間は余すところ無くレクチャーとカンファレンス漬けの一日となりました。

予定では数名で開催する予定となっていましたが、直前に見学希望の学生さんや県庁職員、他院医師などが多数参加することになり合計21名の方が集いました。

写真はナイチンゲールスピリット連盟の方がまとめて下さったものです。

さて、とあるサイトで見ましたが世間では人出不足が言われているようです。しかし実態は人手不足ではなくモチベーションが高く、優秀な人材不足との事。
医療の現場でも当てはまるかもしれませんね。

そういう意味で当院のミッションは単なる人手を作成することではなく、世のリーダーとなる人材を育成することです。
たとえ、短期的に価値にならないことでも、教育に力を入れていくことが当院の使命であると考えております。


総合内科アドバンスドレジデンシープログラム

2014-11-01 00:03:44 | 総合診療
皆様、こんにちわ。

私は現在他院で5人の医学生、2人の研修医と一緒に当直をしております。
総合内科のプログラムを立てている病院は数多くありますが、既存のプログラムに+αだけではなく、
全く異なる新しいプログラムを目指して志水太郎先生を中心に考案されました。

私が後期研修医をやり直すのであれば、どのようなものが良いか?
それを考慮しました。自験例では

臨床能力を高めたい
教育能力を高めたい
研究能力を高めたい

の3つでありましたが、多くのGeneralistを目指している方は同様の悩みを抱えていると思います。

そこで、プログラムの目玉を作成しております。

後期研修医には後期研修医の要望があります。
単に忙しいだけではなく、臨床研究もしっかりとやりたい。
そのような意見が非常に多く、当院では後期研修医全員に臨床研究を集中的に行う期間を1-2ヶ月間授けました!

名づけてAcademic General Medicine Rotationです。

この(AGMR)臨床研究ブロック、プログラムが推奨するの総合内科的テーマに関する研究・執筆に集中的に取り組んで頂きます。First AuthorとしてのPeer review Journal(英文)への投稿(年間3本)は必須クリア課題としております。

大学以上に臨床研究も行う事を目指して、一流の指導医の下、学んで見ませんか。