第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

学内アユタヤ遺跡ツアー

2015-04-26 00:06:07 | Mahidol University編
本日はタイの文化を知る目的でアユタヤ遺跡と豪華クルージングへ観光旅行へ行きました(無料です!)。


大学側の「お・も・て・な・し」に感謝です。

なんと7月や9月にも修学旅行のようなものも用意されているとの噂です。
私達へのホスピタリティーは本当に素晴らしいです。

僕らは同期の医師達と文化、言語、宗教の違いを徐々に乗り越えつつあります、同じ目標の為に。



We went to one-day trip of Ayuthaya in order to know the Thai culture, today. I would like to thank the hospitality of the university. Toward our goal, we have gradually overcome the differences of culture and language between us!!

Dengue fever(デング熱)患者+顕微鏡実習 虫卵との闘い

2015-04-24 21:48:34 | Mahidol University編
かなり専門的(当たり前か・・)な授業の難しさもさることながら、そもそもが日本で診ることがほぼ不可能な稀な疾患達である為に非常にストレスフルな勉強が続く毎日です。
知らない事が山ほどあり、だからこそ成長できるわけであり、一気にそのストレスを糧にして自分を鍛えあげる為に来ているのだと、いつも前向きに自分に言い聞かせております。

さて、初めて病棟の症例をDiscussionする為に皆で11Fへ上がりました。


私自身としては初めてデングによる皮疹を直接診察することができ、それだけで教科書だけでは得られない収穫でした。


勿論、世界には熱帯医学講座が他にもありますが、実際の患者さんが病棟にいて、それを学ぶ事ができるのは世界でもMahidolくらい
しかないのではないかと思います。学費もDTMHで4000USD,MCTM(臨床熱帯医学修士)で9000USD位であり、UKやUSAの大学院と比べると比較的安く、生活費もそこまで高く無い為に実際に生活してみてお得感もあります。現在の所、一つだけ欠点があるとしたらそれは熱帯気候であり、真夏の日本の様に体力が削がれる事位です。

授業は顕微鏡実習もほぼ毎日のように入ってきており、虫卵の形状から診断する試験の為に毎日心焦る日々です。




便からEntamoeba histolyticaの虫卵を初めて自分で見つけて、自分で根拠をもって診断できた時の嬉しさと楽しさは、予想以上に私のような総合内科医にも向いており、マニアな世界です。

そんなこんなで、各国から集まった医師達ともっぱら飲み会に勤しむのが日課です。

(自分でわかるのですが、飲み会続きのお陰で三週間で飛躍的に会話力がついて来ております)

東京城東病院の今

2015-04-21 00:37:22 | 総合診療
今は、Face bookやブログのおかけで、世界中どこにいてもつながっていてまるで自分がその場にいて同じよな経験をしているかのように嬉しくなることもあります。


本日は、根本先生の剣道大会優勝祝いを皆で行ったそうです。
私がいた時よりも格段に進化して、本当に本当に若い医師達の熱気と楽しさで溢れている感じがあって非常にうらやましいです。

人と人が作り出すエネルギーは1+1=2のような簡単なものではなく、きっと3にも、5にもシナジー効果が生まれるものだと感じています。
特に何かを作っていく時には。

だから可能であれば研修という目的の為には人と人が切磋琢磨しあって成長していく環境作りと良い仲間が大切になると思います。
一人では何もできませんので。仲間がいれば不思議と推進力が発生している気がします。

Full time graduate school studentをしていると
なんだかんだ、私は忙しい臨床現場で働く事が好きだったんだという事に気づいてしまいます。

ともあれ、羨ましくて羨ましくて(美味しいごはんを食べる事が)笑。


授業について行くのが大変です・・#Day 20

2015-04-20 20:00:13 | Mahidol University編
過度の緊張と不安のカオスを極める4月初旬、
連休が沢山あり、バンコクで遊び疲れる4月中旬
暑さでそろそろ体力を消耗し、毎日眠い月末

容赦なく、授業のスピードが加速していきます。

そもそも6ヶ月間でTropical medicine の専門的な内容をギュウギュウに詰め込む合宿みたいな内容なので、
毎日毎日があっという間に流れて行きます。充実していると言えば充実しているのですが

5時頃になると頭が真っ白の放心状態になり、カラスが鳴くから帰らねばならない状況です。
もう少ししたら、この環境下でタフに生きるためのスタミナがつくかしら。

さて、合間に実習のような事がチラホラ入ります。

先週あった抗生剤の内容は秀逸でした。
勿論各国から既に診療経験を持っている医師が集まっている為に、全抗生剤の講義をわずか1時間足らずで(相当な早さ)終え、
残りの1時間は下記の様な、病気と抗生剤のグループに分けられて背中に札を貼られます。

自分はそれが何であるのかわからないので、色々な人の背中をみて、お互いに読み上げ、カップル(Bestに近い治療)を選ぶというもの。
お遊戯?みたいで楽しかったです。


また本日は、綺麗な細菌検査室の方が来て下さり(非常に美しい英語を話す人達です)
MacConkey 培地、S-S培地、TCBS培地などがどの菌の分離に有用かなどを学びます。

サルモネラのモノクローナル抗体を用いて、培養した菌種を当てるなどの実習を行いました。
勿論日本では、人任せで覚えようとしなかった検査内容であった為に、初心を思い出しました。


そんなこんなんで、毎日が激流に飲み込まれて流れていっております。

学内でソンクラーン祭りが行われました

2015-04-11 02:12:05 | Mahidol University編
2週間以上が経過して、このように非常に慌ただしく強烈な授業が終わっていきます。

DTMHの最初の感想を述べます。

尊敬する先輩の話でも誰もが最初は悔しい思いばかりをするそうで、日本人の英語力と半端な熱帯医学の知識では、欧州各国の医師どころか、ASEAN諸国の医師達にも対等に議論することすらできません。
つまりは我々の科学技術と経済力と資本等に裏付けされた日本プランドは臨床医学の実力世界においては全く通用しません。

なぜかというと、バングラディッシュ、ミャンマー、フィリピン、タイなどの医学生やレジデントは全て医学の授業を英語で学び、英語で回診します。よって、UPTODATEやDYNAMEDなどの二次資料は勿論、最新の知識も我々の国よりも桁違いに容易にUP DATEしていっています。この現実を垣間見た時に、私は自分では頑張ってきたつもりでいたのですが、全くそれは自惚れであり、とんでもない勘違いであったという事に気付き、非常に悔しく、涙を一人こぼす思いでした。

授業は基本的に、アジア的な講義制でおこなれますが、日本人医師が知らない内容(日本の教科書には載っていない)を早い英語でまくしたてられると頭が爆発しそうな位に焦ります。

とはいえ、ようやく各国の英語やネイティブの英語に慣れてきている自分を自覚します。(各国の飲み会に呼ばれては参加していた為?)


話かわって4月はお祭りの季節です。我がマヒドン大学キャンパス内では留学生参加型のソンクラーン祭りが行われました。







皆で砂の城を作って、Creativityを競うのですが、なんと我々のDMTH2,015で優秀賞を頂き、1,500THBをゲットしました。





マヒドン大学のマスコットキャクター、マヒドン君も応援にかけつけました。


勿論、そのお金で仲良くなるための最初の懇親会を開きました。















見ておかわりのように、DTMHのコースですが、国籍も、人種も、宗教も文化も違う医師達が一箇所にあつまり、
熱帯医学を短期間で体系的に学ぶ非常に良いチャンスであると来て早々に確信しています。











Mahidolでの住居について

2015-04-05 23:16:24 | Mahidol留学情報

皆様こんにちわ。

食生活と文化にようやく慣れてきました。

タイの食文化については、いつか写真や店の紹介などもしたいと思います。

これをご覧になって下さる方の多くは医師であると思いますので、Mhidolの通学の為にどのような所に住居を構えるべきかについて、忘れない内に記しておきたいと思います。

まずMahidolのDTMH/MCMT・MPHの医師たちが住むことになるであろう地域は大きくわけて4種類になると思います。
それ以外は約2年に及ぶ私の下調べの結果、お勧めできません(第一に交通の便、第二に利便性と安全性、第三に同級生とのアクセスが理由です)。

下記の地図を参照下さい。


基本的に
①Victory Monument駅周辺
②スクンビット周辺
③アーリー駅(Aree駅)
④寮
の4つとなると思います。

企業から給料以外の海外手当てや居住費がでる駐在社員の方などは、殆どが②のスクンビットエリアに住んでいます。別名日本人街です。
多国籍都市バンコクには色々な地域で独自の人種と文化からなる街が形成されております。このスクンビットエリアはBTSモノレール沿いにあり最も家賃が高い地域です。

一例として、バンコク 賃貸 等で検索すれば山ほど出てくると思われる物件ですが、これは日本円で15万円から30万円/月の豪邸です。
現地タイ人からすれば理解に苦しむ?程割高の物件です。たしかに、日本人が多く、食事も、言語も日本人向けのものが揃っていますが、それ以上に家賃は高いと思います。

不動産屋も30000THB以下は取引しませんとインターネットで公言している所が現地では非常に多く、不動産屋も同じ労力で利益にならない低額賃貸よりは、高額の賃貸を契約してくれる企業の駐在員を好まれる様です。ここで確認しておきたいのですが、30000THBとは日本円で30000X3.669(4/5 現在)ですから約11万円です。日本であれば11万円の賃貸を安いから相手にしないなんて・・・。

では、Mahidolに在学する日本人医師にとって良い場所はどこか?
答えは、家族連れであれば①大学近郊のVictory Monument 近辺(12000-28000THB)で日本で言う高層マンションやデザイナーズアパート(フィットネスジムやプール付きです)に住む事が可能です。Victory Monument駅は交通の要所であり、大学周囲に小さい屋台がずらっと並んでいます。またCenturyという映画館付きのモールも併設で、非常に便利です。

BTSで2駅のアーリーも市場とお洒落なモールがあり、家賃も同程度であるために日本人医師に住みやすいかと思います。特に大学近郊のラングナム通りはDuty free shopや西洋人向けのカフェやバーが多数あり、日本人街と較べて活気があるけれども穏やかな印象で、同級生とも集まりやすいためにおすすめです。単身であれば④寮の選択肢も良いと思います。

寮は月11000THBとやや高いですが、下記は入学前に送られてくる情報です。
http://www.tm.mahidol.ac.th/inter-house/?q=index
”The International House rooms are furnished with bed, chairs, desk, table, bookcase,closet, airconditioning, hot water heater in the shower, mini refrigerator, cable TV and wifi internet. We provide weekly room service one a week, and a towel on your first day only. The shared kitchen on 11th floor has a hot water heater, microwave oven, hot plate and toaster. The price includes water and electricity. There is a bed sheet, bed spread and pillow with pillow case."

International studentはここに住むことも多く、第二の学生寮生活には良いかと思います。何より学内に家があるのは熱いですね。


まとめとして、多くの日本人は現地の情報が乏しいことから、日本語で日本人向けの不動産屋を通している事が多いかと思います。
そもそも、この国には日本のような不動産のシステムが無い為に、少し英語ができる方であればマンションやコンドミニアムのロビー等の掲示板にはってある空室情報を見たり、大きなコンドミニアムであればその中に不動産兼管理屋の様なちゃんとした事務所がありますので、まずは格安ホテルに1週間程滞在してから、そのような所で直接契約すると割安で良いと思います。

参考までに、ちゃんとした相場は英語のサイトにあります。
検索用語は”rent cond fully furnished”などなどで調べて見てください。綺麗でお買い得の物件が山ほど出てきます。ただし、英語での契約になります。

そして、Mahidolの日本人医師は縦のつながりがありますので、一学年上の先生方に直接問い合わせる事が一番有効かもしれません。先輩が住んでいる家にそのまま引き継いで住むような事ができれば一番良いかもしれません(私もディスプレイモニター等を頂きました!)





DTMH #Day3 顕微鏡実習+授業開始

2015-04-03 22:58:02 | Mahidol University編
さて、濃密な毎日なのでもうかれこれ一ヶ月近く滞在しているように感じる位に時の流れを早く感じます。

緊張していた初日、「友達たくさんできるかな~♪」の新入生状態であり、非常に懐かしく何処か青臭い昔の自分を思い出して胸が詰まる思いでした。

公衆衛生のElementry classは非常に話が面白く、地球上で起こっている問題をまるで映画を見るように臨場感たっぷりに話すProfが良かったです。

Vectorの話でInsect等になると、もはや英単語力不足からついていけない自分がいて、隣のミャンマー人や、ドイツ、イギリス、オーストリアの欧州組などの理解から
すると情けないくらいです。



ただ、我々日本人のずば抜けたメリットもありました!
それはOLYMPASの顕微鏡の使い方が非常に慣れている事!と、接眼レンズと対物レンズで原生動物の大きさを計測する時などに必要な
簡単な算数力がおそらく一番得意の様です。


授業ではCase discussionが採用されており、Groupに分かれて症例を発表する事も早速来週あります。
そんな感じである日突然、課題が廊下に貼りだされております。

私のグループは、オーストリア、ドイツ、イギリス、イタリア、ミャンマーで構成されているようです。
これを機会に、仲良く酒でも飲みに行くことにしようと思っています。


そんなこんなで、各国の医師が集まって、ワイワイとFull time studentの生活は始まりました。



DTMH #Day1 オリエンテーション

2015-04-01 23:12:29 | Mahidol University編
本日より開始です。
イギリス、ドイツ、ミャンマー、フィリピン、バングラディッシュ、イタリア、ロシア、オーストリア等から総勢23名の医師があつまっております。
(タイ出身の先生も2名いて、レジデンシーとの掛け持ちで在学するそうです➠研修医しながらはかなり忙しそう)


多国籍集団の中での最大勢力(そんなものは無いですが)はなんと隣国ミャンマー人医師7名の様です。我らがNIPPONは今年はなんと4名もおり第二勢力となっております。ロシア人やバングラディッシュ人やイタリア人がそれぞれ母国のアクセントで自信満々にスピーチしている所がなんともいえず多国籍な環境で、感動すら覚えます。

Faculty達より大学の紹介、図書館の使い方のオリエンテーションがありました。




初級タイ語講座もありました(これは4月に自由講座で計4回あるようですが非常にタイトなプログラムです)。

非常に綺麗な英語で(でもSomething like thatが非常に多い・・これは女子高生が言う「みたいなぁ~、てきな~、」感じでしょうか)
タイ語を英語で学ぶ贅沢さ、これぞ無料英会話タイ語スクールであると感じました。

ともあれ、タイ語の文法も極めて単純に英語のSV+C or O的な感じであるという事が理解できただけで、今後単語を覚える気になりますね。

同級生が多国籍構成であるなんて、考えようによっては極めて恵まれていると思います。(Positive thinnkingが大事です)
言語や医学だけでなく、文化や考え方、宗教の違いまで時間ある限り学びたいとおもいます。
                                       Tari