第四部 Generalist in ミシガン大学編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、Harvard MHQSを経て 現在ミシガンで奮闘中

ナイジェリアのラジオパーソナリティーに話し方を学ぶ 300円

2022-09-04 23:28:57 | 総合診療

みなさまこんにちわ。

 

突然ですが、4年前から今の師匠でありボスのSanjay Saint先生に憧れていました。大学教員として思い悩んでいた頃に、メンターはメンティーを選ばなければならないという衝撃的な論文がHarvard Business Reviewから出ていました。ふとその記事を読んだ時に電撃が走りました。

もちろん元々セイント&フランシスという教科書をポケットに入れている意識たかい系の医学生でしたので先生の存在は当時から存じておりました。

 

一年以上前に志や思いを精一杯詰め込んでお手紙を出したことを思い出しました。そしてこの時も自分のメンター徳田先生の完全バックアップがありました。

結果的に、僕はVisiting professorとして、こちらに来させていただきました。そんな感じでスタッフや学生に紹介されると毎回恥ずかしく申し訳なく、Studentと言ってほしいくらいです。

完全に厚遇したいただいているので・・なんだか本当に申し訳なく、本当に感謝しかありません。その分いろいろな圧力からかファカルティースタッフと共同研究がやりやすく進むので助かっており、貴重な時間を充実して過ごしております。

 

さて最近思うところあり、破壊的円安以外の事はいい感じに目標を達成しつつあること、大学業務のタスクシフトや多くの業務の権限譲渡もうまくいっており結果が出てきていること、

また総合診療領域で日本全体の改善活動を客観視しつづけるために、Michiganにもうちょっといる方が良いと判断しました。

僕のやるべき仕事は、自分が思う"なんとかしければならない大きな問題"の診断と治療であると思い続けているからです。

研究費や日本から様々な要請次第ですが、未来をどう生きていこうか考えていこうと思います。

 

もちろん専門医機構や学会関連の様々な公的な仕事はプロレス的にストロングスタイルで生活を犠牲にしながら無報酬で受け続けていますが、時間の制約もあり今後それ以外の依頼は考える必要があるかもしれません。

深夜3時や朝5時の会議が毎日あるのは流石に体が対応できないので原則的にメールやスラックで対応しようと思います。

 

さて、前置きが長くなりましたが、今日はナイジェリアのラジオパーソナリティーの先生に話し方の個人レッスンを受けました。

非常に美しい英語で、カッコイイのです。なので、僕の見た目は髪も髭もボーボーですが、せめてお話する姿くらいはカッコよくなりたいなぁと。

料金は大体30分300円くらいです。安い!笑

 

せっかくなので、その要点をメモしておきます。いつか振り返ろうと思います。

個人的な練習法としては神田伯山(昔は松之丞といつ名前でした)さんが好きで講談を聞いてクチマネをしながら自分の領域にどう応用するか模索していました。結構、世界共通するものがあるなと思います。

 

ナイジェリアのラジオパーソナリティー:デニスの教え

1声は一番いい声を腹部から共鳴して出すことを意識する

2自分の一番良い声は録音して自らでキャリブレーションしていく

3ピッチ(話す速読)は緩急をつけながら、一般的な人が話す平均の速度であることを目指す

4(顔の表情は音で伝わるので)、相手が心地よく聞けるように(誰もいなくても)常に笑顔で話す

5 目の前に自分にとって心地が良い人、好きな人がいる様子を想像しながら、語りかけるように話す

6 姿勢:腹から声が出るように大きくリラックスしたポジションを意識する

7 言葉と言葉の間の無音(ポーズ)を意識する。

8常に自信を持って話す。

9話す姿を鏡に映してメタ認知を働かせる

と教えてもらった時点で、タイムオーバー。

300円でめちゃくちゃ良い学びになりました!

また、面白い共有すべきことがあればマイペースに記載してみます。

 


なぜ総合診療医がふえなかったかについての対談:雑誌総合診療9月号

2022-08-30 00:34:48 | 総合診療
みなさまこんにちわ。
 
あまり商業誌の宣伝とかは苦手ですが、今回ばかりはみんなと一生懸命取り組んできた7年間の集大成的なまとめですので、どうか感慨に耽った文章お許しください。
総合診療9月特集を担当させていただきました。
 
「なぜ総合診療医は増えにくいか?」どうしたら改善するか?
 
偉い人達にもGo signをいただき、総合診療において本質的な問題だった事や克服方法など全国のみなさまと共有してよいとのお達しをうけました。
 
全ては2017-18年くらいに悶々と燻りながらと一人でやっていた【人材はいっぱいいるのに田舎の島根でなぜ総合診療医が増えないか】と言う根本原因分析に始まります。
 
そしてどのような戦略であれば一つ一つ乗り越えられるか?どうすれば薩長同盟的ネットワークをつくれるかetc について白石先生との身内暴露対談で書かれています。これは、全ての大学の総合診療、病院間の壁などで共通する問題であると思います。
 
また今回の特集テーマは島根の総合診療の若手・中堅に「実は自信なくて聞きたいけど、聞きにくい」内容を調査しました。
 
パレトチャートで洗い出してみれば、上位3割位のテーマが島根の現場の8割くらいを満たしていることに気づきました。それらを網羅的にジェネルマインドのあるベテラン、あるいは専門家の先生に、ジェネラリストの視点で問題と解説を作成頂きました。学習効率を考えて、全項目で特講ビデオもプロにお願いして作ってもらっています(二重査読並びに版権チェック、画像監修済です)。
 
*一部リーダーシップ関連はグロービスの田久保先生に登場頂いています。
 
さて一度問題を解いてみてください、ココ苦手かも!?と思ったらやってきました確実に成長のチャンスです、QRコードから総論ビデオに飛んでぜひ1.75倍速で試聴ください。多くのビデオは8分に絞っています。
 
最後になりますが、いつも無理難題の意見を出す変な人に対して、快く?ヒーヒー言いながらも総合診療医の養成と地域医療のボトムアップのために尽力くださる皆様、そして医学書院の杉本さんに感謝です。
 
特に典型的「よそ者、若者、ばか者」であった自分を広い大地で保護くださる県行政のトップ、院長、医学部長、15名のコアメンバーの信頼する先生方、秘書さん、そして多くの仲間のみなさまに感謝申し上げたくおもいます。すべてはみなさまの作りあげた思い出が詰まった本だとおもって一生大切にします。感涙 
 

 


double-tongue sign&Black hairy tongue sign の論文

2022-08-25 23:27:57 | 総合診療

 

みなさま、こんにちは!和足です。ミシガンは随分涼しく早めの秋がきました。出雲の美味しい海の幸が懐かしいです。

新しい大学総合診療運営の形として島根のNEURAL GP networkも随分と活性化してきました。

これまでなかった出身大学、年齢、役職など無視して各自にリーダーとして動いてもらうティール組織構造です。

いやぁ、離島でも、島根でも、インターネットで物理空間すら問わない便利な(僕にとっては過酷な)時代になったものだと思います。

 

さて、今日はしまね総合診療センターのチーフレジデント吉村なみ先生が執筆された舌診の身体診察論文がCLEVELAND CLINIC JOURNAL OF MEDICINEから出ましたので紹介させてください。

 

実は彼女が後期研修医として最初の5ヶ月間で、毎週彼女の初診外来を背後霊のようにベッタリと毎週指導させていただいていました。非常に患者さんへの共感的態度が素晴らしく、その時に「先生〜、見たことない所見があります〜!」と毎回色々と相談くださっていたのですね。

 

初診外来はフィジカルという武装を行って興味深々に待ち構えていることで全てが学びになるし、毎回楽しいのだと少しは感じてくれたのではないかと思います。

 

シンプルですが、県立中央病院の先生方の力作です。  

スクリーンショット 2022-08-23 16.59.02.png

https://www.ccjm.org/content/89/8/435.long

 

総合診療医たるもの舌診を大事にしており、Ludwig angina でdouble-tongue signを見つけ、抗生剤を使用しているうちにBlack hairy tongueの所見が現れたというあまり米国ではあまり着目されていない舌の身体所見です。

 

ちなみに、この所見は日本では二重舌として耳鼻科や口腔外科の先生たちには常識ですが、double-tongue signと勝手に名付けて、以前僕と師匠でBMJ Case reportから発表していました。

 

https://casereports.bmj.com/content/2018/bcr-2018-225559

口腔底の占拠性病変に特に特異度の高い所見だと僕は確信していますが、感度・特異度は分かっていません。

 

他には、我が家の坂口先生とも以前Black hairy tongueをJGFMから発表して楽しんでいましたので、どちらも島根では結構知られている身体所見です。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/jgf2.300 

 

ということで、タテ・ヨコ・ナナメの僕らの島根のNetworkだとこのような臨床に直結した論文であればいつでも楽しく簡単に発表できるので、県内でも、県外でも、国外からでも、遠慮なくご相談ください。

 

 

 


プライマリケア医のための抗菌薬マスター講座 Ver.2を読んで

2022-06-28 02:24:22 | 書評;献本御礼のコーナー

 

プライマリケア医のための抗菌薬マスター講座 Ver.2

みなさま、こんにちわ。今日は岩田健太郎先生の著書の書評依頼を恐れ多くも頂きましたので、忖度なく色々書かせていただきます。

と言うのも、岩田先生も抗菌薬不適切使用の研究を以前やられていました。僕らも数年前から優秀な医学生さんにメンタリングしつつ去年PLOSONEで発表した感冒に対する不適切な抗菌薬の使用方法(だけでない)に日本の医師はやはり試験や再学習の必要性が重要だと思っておりました。

特にソロプラクティスで抗菌薬の使い方に少しでも不安を感じた先生方にはこちらはとても良い書籍と思います。

 

書評

自分が抗菌薬を処方する際に岩田健太郎先生に背後から診療を観察されている気がする・・本書を精読した後に現場に臨んだ時の率直な感想です。

本書は2011年に初版が出されて10年以上の月日を経てこのCOVID-19パンデミックの時期に大きく改定されて世に出ました。僕は初版も勿論読んでいました。ちょうど当時総合内科後期研修医であった自分の映像が脳内に浮かんで少しセンチになります。病棟診療で毎日ヘロヘロになりながら、無数にある類似の(無駄そうな)抗菌薬の中からどのようにベストな抗菌薬をシンプルにカッコよく選択するか?その重要な事を数ページ毎読んでは、次の日に初期研修医にまるで以前から体得していたかのようにイキって教えていたことを今ここに認めて懺悔します。

改定というよりは新しい書籍に生まれ変わっていますので、ここで論評したく思います。まず読みやすさと脳に染みる感じが桁違いです。僕の経験では、日夜奮闘する臨床家が教科書を読む際に重要とする事は、文字がズバッと脳内に入り込み、感情が揺さぶられ、マインドセットが変わる文章であるかどうかと思っています。つまり「心に刺さる」かどうかです。僕は大学のセンセーの文章が嫌いで、難しいことを頭良さそうに難しく書いているだけの(読み手の行動が変わらない)文章が如何に双方に無駄で、時代遅れか。ところがどっこい本書は枝葉を削ぎ落とし極めてシンプルに心に刺さる文章で一貫しています。また情報の見せ方もウマいです(何故か悔しい)。重要な我が国のサーベイランスや資料などはスマホからQRコードで読み取れるようにまで進化しています。極め付けはプライマリケアの現場で用いるべき・用いるべきでないリストなどが商品名で要所に出てきて脳に染みるのです、口調は優しいけれど容赦無くぶった斬る、そしてまたぶった斬る (笑)。全ては、臨床家と患者にとって有益であるために必要なことです。変な忖度や同調圧力にも屈しない本質的・合理的知性が随所に散見されるので、最高に楽しい読み物としての側面も持っています。

今の時代の為に新しくブラシュアアップされた研究内容も見逃せません。本邦でのESBLに対するセフメタゾールの立ち位置、大動脈瘤などの重大な副作用が多いため米国FDAがキノロンをなるべく用いないようと推奨していること、またまた神戸大学病院の第三世代経口セフェムの使用数がついに0になり、院内採用もやめたという論文は痛快です(上記を聞いたことがない人は是非お読み下さい)。

医師は患者さんのために正しいベストとおもわれる診療をしたいと心から奮闘している真面目な方が多いです。しかし時に、各専門分野とのぎりぎりの境界領域では、判断に対して最後の一押しの勇気を誰かにもらいたくなることもとても多いのです。感染症診療に限れば、それは自分達の診断への不安と、ベストな抗菌薬処方ではないでしょうか?つまり、これは本書の哲学的対話(岩田先生の独り言)に触れる最高の動機付けとなります。

 

ここで問います、“あなたは抗菌薬を必要としている患者にベストな抗菌薬を処方し、必要ではない患者に抗菌薬を使わないという根拠を持った判断ができますか?”

この問いに対して、Yes,勿論だぜ!という方は本書を読まずに次のステップへ進んで下さい。しかし、少しでも不安を感じた方は、ぜひ本書を手に取りましょう。本書の最大の長所【脳に染みる知的興奮】に遭遇するであろう事をお約束します。

冒頭、背後から岩田先生に観察されると書きましたが、ここまでお読みいただき意図がわかってくださったと思います。抗菌薬処方で困ったアノ日、他科と揉めそうなアノ時に(揉めないで下さいね)、僕らのバックにはアノ岩田健太郎がいる!そんな感覚を感じつつ自分の抗菌薬処方に間違いなく自信がもてるようになるでしょう。


Grover's disease(グローバー病・もしくは一過性棘融解性皮膚症)

2022-06-21 10:55:20 | 総合診療

皆様、こんにちわ。

朝は回診、昼は自分の研究系作業やQI活動、夜は日本の仕事と楽しくやっているうちにあっという間にブログを更新する時間がなく過ぎてしまっていました。

きっと集中して毎日を過ごしているので、充実しているのだと思います。

今日は、回診中に君ならわかるだろう?この皮疹はなんだと思う?的なハードル上げられる感じで皮疹の診断名を学生さんの前で聞かれて、、日本のジェネラリスト舐めるなよ〜的に望んだら

いやいや知らんぞ!というか初めて聞いたという診断名でした。

その名もGrover disease 

なんだそりゃ!?チームリーダーのNate曰く、アメリカではどうも多いようで、なぜなのかはわかりませんが、多分白人患者さんを見る機会が多いからかなぁと思います。

別名はTransient acantholytic dermatosisと言います。

患者さんの写真などは病院の就業規定で出せないので、イメージですが。こちらのサイトで画像は見れます。

まさにこれと同じでした(皮膚科医の先生からしたら常識かもしれませんが)。

Transient acantholytic dermatosis. Grover disease | DermNet NZ

 

ゲシュタルト的に説明すると特に胸部や背部の体幹の皮膚特に下着に隠されていない首周り的な体感、小さくやや硬く盛り上がった赤い丘疹~水疱で。勝手に治る一過性の皮膚疾患のようです。

文献的には主に40〜50歳以上の男性(女性と比較して3倍多い)に見られます。

 

原因は不明ですが、日焼けした皮膚への外傷が関係していると考えられています。

数週間から数ヶ月間持続します。この皮疹は通常勝手に治ります。正確な原因も不明ですが、熱や汗と関連して汗腺障害が生じて発症するとの説、太陽光への暴露後に生じるとする説、アトピー性皮膚炎や皮脂欠乏性皮膚炎に生じやすいとの説などがあるとのこと、否定的見解もあるので、まぁ結局よくわかっていません。

そんなこんなで、今日は感動したのでちょっと勉強したことを記録しておきました。

ちゃんちゃん。


Author’s Statements(COI, Informed consent, Ethical Approval, Data availability)などの書き方

2022-05-02 04:30:24 | Research

みなさまこんにちわ。

すでにDr.Watariの論文一発変換ソフト(原著論文編、フルケースレポート編、クリニカルピクチャー編)を作成しました。

近日Pilot study的に実施してみてうまくいけば、全国一斉公開しようと思います。

企業であればもちろん有償で良いのでしょうが、(僕は国家公務院になるので)全国のGeneralistのためにも無料が良いかと。

さて、タイトルのことを質問されましたので、ブログをコピーして渡せるようにこちらに記しておきます。

そんなに難しくなく、もう決まりきったことなので、小脳反射レベルでこのようなことを埋めれるようにしておくといいかなと思う次第です(もちろんその重要性を理解指定いることが大前提です)

 

サンプル例(後で時間ができれば色々なパターンを増やしていきます)

Conflict of interest:

ない場合:The authors state no conflict of interest

ある場合:Author T.W. is a member of Committee XXXX. Author T.W. owns shares of Company Shimane mentioned in the article.

Informed consent: 通常これ一択のはずです。今後法律が変わり市中病院と大学病院で変わる可能性がありますのでご注意を(2022年4月)

Informed consent has been obtained from all individuals included in this study.

Ethical approval:

The research related to human use has been complied with all the relevant national regulations, institutional policies and in accordance the tenets of the Helsinki Declaration, and has been approved by the authors' institutional review board or equivalent committee.

Data Availability Statement: (すでに以前のブログで丁寧に記載しております。こちらはDiagnosisの雑誌の内容より転載です)

以前のブログ:https://blog.goo.ne.jp/wataritari/e/7f6789a657e6184f6da43cba177bd66f
  • The datasets generated during and/or analysed during the current study are available in the [NAME] repository, [PERSISTENT WEB LINK TO DATASETS]

  • The datasets generated during and/or analysed during the current study are available from the corresponding author on reasonable request.

  • Data sharing is not applicable to this article as no datasets were generated or analysed during the current study.

  • All data generated or analysed during this study are included in this published article [and its supplementary information

    files].

  • The data that support the findings of this study are available from [third party name] but restrictions apply to the availability of these data, which were used under license for the current study, and so are not publicly available. Data are however available from the authors upon reasonable request and with permission of [third party name].

 

 

 

 

 


査読が遅い時の穏やかな問合せ Editorへ問い合わせる方法 タイミング編

2022-03-29 13:41:22 | Research

みなさまこんにちわ。

Ann Arborの生活も慣れて、昼はUniversity of Michigan Healthcare systemでの業務、夜は日本の業務もあり、ほとんど休む暇もなく、土日くらいはゆっくりマインドフルネスをして散歩しようと決めています。そうしないと脳から煙が出る感覚を初めて味わいましたので、やはり健康が一番です。

往々にして、学生さんや研修医さんからもの大量のメールや問合せがくるのですが(それが若い人の特権なのでとても良いことではあると思います)、今日はよくどうしたらいいか質問されることの一つを見つけましたので、せっかくなのでまとめておきます。

今日はお遊びですが、とても重要です。ズバリ、論文を投稿したけれども、査読の返事がこない時にどうしたら良いか?

悩みますね。心の底から他者を思いやる日本人なのでどうしても、相手は忙しいだろうか?逆に怒られないだろうか?など僕も気になります。自分の博士論文ではそれで失敗して8ヶ月待ったり、責任のEditorが突然居なくなってしまう(亡くなられたのでしょうか?)などで、1年早く卒業できる機会を逸したのでそれ以降査読への確認依頼は独自にルールを決めています。

論文でもジャーナルの格式や、種類で変わると思います。独自の全く科学的根拠のない空想的目安としては

1 論文の形式 ✖️  ジャーナルの格式   =  連絡するべき待ち期間(月単位)

2 ジャーナルが明示する平均初回判断の日数✖️ 1.5 - 2.0 

くらいでしょうか。

2のように元々ジャーナルが既にアクセプトまでの期間や、パブリッシュまでの期間を公表している場合は小脳脊髄反射レベルで上記の式で催促OKと思います。

ではそれらがない場合ですが、

僕はジェネラリスト系研究の感覚ですので(基礎実験や臓器別専門的な雑誌は全く分かりません)、経験的直感を大切にしますので完全に適当な記載をおゆるしください。

論文の形式

レター 0.5ー1.0

ケースレポート 1.0-2.0

原著論文 2.0-2.5

レビュー 2.0-3.0

で考慮している感じです。

ジャーナルの格式ですが、

ジェネラリスト系の論文であれば (専門によって大きく変わります、単なる考えた方の一例です)

IFなしでは 1

IF 0点台〜 3未満 2~3

3<IF<10では3

それ以上では 4 

あたりを積算して考えているように感じます。あくまで直感です

しかし周囲と相談した経験的にはあながち外れていないように感じます。

さらに絶対的自信がある場合はさらに0.5をかける印象(つまり強烈に催促)でしょうか。

ともあれ、論文の形式 ✖️  ジャーナルの格式   =  1stアクションの連絡(月単位)に当てはめてみましょう。

ケースレポートを投稿ならば1点、そして例えば内科学会の英文誌IMやPC学会のJGFMでは論文の格式は2くらいとして計算すると大体2ヶ月待ってみるという感じでしょうか?例えばNEJMのケースレポートであれば、格式が高いので大体確かに半年くらい待っていることもあります。QJMのように一撃アクセプトのようなことが多い雑誌では逆に短くて良いでしょう。このようなことも投稿しないとわからないので、ぜひ投稿して感覚を掴むことををお勧めします。

次は、英語のマイルドな失礼のない催促状の書き方です。

とりあえず、遊びでこっちの先生にNative Check (Jasonさんや友達のAshwin Gupta先生)してもらっているので使えるかと思います。お楽しみに。

 

見出しの写真は

僕が購入する時に決まって3回に1回は故障して1ドルを損失するふざけたコーヒマシーンです。大体いつも壊れています。信じられないクオリティーの低さが逆に愛おしいです。


Author contributionの書き方 (テンプレート)

2022-01-27 01:41:30 | Research

みなさま

毎朝回診しているとそれだけで、結構時間が削がれるので、やはり午後と夜と深夜は集中して無駄な時間を過ごさないように意識を高めていたりします。

が・・日本の仕事はいっぱいありますし、トラブルはつきもので、今日は−20度近い極寒の中、アパートの水道管が破裂!?したり、昨日は洗濯機が使えなくなったりと米国あるある事情でなかなか邪魔はされることはつきものです。

 

さて、今日は後期研修医の先生に質問されたので、彼にFeedbackとしてお渡ししたものと同じものをこちらに添付しておきます。

今回はAuthor contributionの書き方です。これは米国では、著者の問題はかなりちゃんとしていて日本みたいに研究に関わっていなくて臨床業務だけしていたのに名前が入っていたりと非常に危うい医局を見かけたりしますので(Gift authorshipの問題ですね)こういうことをしっかりと明記する論文はまぁまぁいいジャーナルだなぁと思います。というかそれがスタンダーであるべきだと思いますが。

きっとお役に立つのではないかと思います。

Author contributionの書き方:

やっていることを書いて、イニシャルをたす方法

“Conceptualization, X.X. and Y.Y.; methodology, X.X.; software, X.X.; validation, X.X., Y.Y. and Z.Z.; formal analysis, X.X.; investigation, X.X.; resources, X.X.; data curation, X.X.; writing—original draft preparation, X.X.; writing—review and editing, X.X.; visualization, X.X.; supervision, X.X.; project administration, X.X.; funding acquisition, Y.Y. All authors have read and agreed to the published version of the manuscript.” 

次に、文章的に流れを書く方法です。

X.W. designed the study, the main conceptual ideas, and the proof outline. X.T. and T.W. collected the data. X.A., X.K., and X.O. aided in interpreting the results and worked on the manuscript. X.T. supervised the project. X.W. wrote the manuscript with support from Y.A. and Y.T. All authors discussed the results and commented on the manuscript.

イニシャルのところを、自分達の名前に入れ替えれば相当早く時間が捻出できると思います。

 

ぜひ、若手の先生方、お使いくださいませ。

*写真は凍結した川を余裕で歩いて渡る瞬間です。。やばいですね。外にずっと居たら多分僕は死にます。

 

 

 


第4回 レジ王 (レジデントチャンピョンシップ)募集始まりました!

2021-12-24 04:13:48 | 総合診療

みなさま こんにちわ。ぜひ周囲の研修医の先生にご連絡ください。

今年も研修医の採点、レジ王の予選が始まります。

我々が楽しみながら作成した気鋭の問題達を解きながら楽しく勉強してみませんか。

安心安全匿名です。

忙しい研修医の先生の時間帯や勤務体制などを考慮して、なるべく不公平感が出ないように配慮しながら3日間の予選を用意しております。おそらくスマホで15分程度で解けるのではないかと思います。景品は今年も豪華です。ぜひご参加お待ちしております。

 

大会名

第4回レジデントチャンピオンシップ

大会日程
予 選

2021.2.5(金)20:00~20:59
2021.2.6(土)20:00~20:59
2021.2.7(日)20:00~20:59

決勝戦

2021.3.21(日)

出場資格

日本国内の臨床研修指定病院に所属する初期研修医
※予選には上記以外の医師も参加できます。

予選について

予選は初期研修医による個人戦。
日経メディカル Online上で3日間、オンラインクイズを開催します。
※予選への参加には日経メディカル Onlineへの会員登録事前エントリーが必要です。

2021.2.5(金)20:00~20:59
2021.2.6(土)20:00~20:59
2021.2.7(日)20:00~20:59

上記時間帯に15問のクイズに挑戦。制限時間は10分。
正答数と回答送信までの所要時間から順位を付け、決勝進出者を決定します。
1日1回回答できます。3日間で最大3回のチャンスがあります。
複数日参加して回答した場合は一番良い成績を事務局側で採択します。
>エントリーはこちらから

決勝進出者は、当サイト内で氏名と所属医療機関名を発表するとともに、個別に決勝戦への参加方法などをご案内します。

決勝進出者特典

●特典1:決勝進出者全員に特製「レジ王2021Tシャツ」をプレゼント

●特典2:研修での悩みや今後のキャリアパスについて、コミッショナーの医師に直接相談できる「シークレットイベント」にご招待

●特典3:日経メディカル Onlineでリレー形式の連載を執筆できます(希望者のみ)

 


Society of Hospital Medicineの若き元会長と回診。

2021-12-21 07:11:14 | Michigan University
みなさま、こんにちわ。
 
三度の飯より、臨床、教育、研究が好きな管理人です。
実は、とても光栄なことに米国のHospital Medicine の聖地にて来ています。
この分野のレジェンドの先生達のところに居候させてもらい、日本で言う病院総合医学と医療の質・安全の勉強と研究もさせてもらっています。
こんなに光栄で、毎日緊張することはもう人生で中々ないと思います。
 
11月はSanjay Saint先生と、12月はScott Flanders先生と毎朝回診しています。
Saint先生は、日本でも極めて有名な先生なので説明は省略しますが、主にSaint先生からは臨床教育とリーダーシップとチームマネージメント、医療の質研究を勉強させてもらっています。
 
Flanders先生はなんと若くして元Society of Hospital Medicineの会長をされていた現役バリバリのレジェンドで、その知識量と研究への意欲はすさまじいです。毎日朝15分は昨日の疑問に回答する論文発表をフランクにおこなっており、ベッド前の若手への何げないティーチングポイントですら全て新しい論文から用して質問してくださるので、自分のレベルの低さに時々情けなくなってしまいます(でも頑張って奮闘中です)。
 
スケジュールとしては、先生方が行う教育手法やスタイル、運営手法の自分との違いも大切に学びながら、大体昼11時過ぎに回診が終わります。それからお昼ご飯は食べずに、14時まではカンファレンスや、レクチャー、医療の質活動や、研究ミーティングに全部出席しているとあっという間に1日が終わっています。
 
そして、夜や週末には大切なNeural GP Networkのマネージメント業務や日本の仕事も多数させていただいているのでいい意味でとても充実しています。
 
さて、今日はFlanders先生との面談でした。米国ではHospital Medicineが凄い速度で発展し今や米国最大の臨床医の集団となりました。若くして会長に就任して、当時(20年前)はいろいろな政治的な問題や診療科のプライドの問題などがあり本当に大変だったとのことでした。Hospitalistが病棟患者を管理することでの入院費用の減少、安全性の向上、患者さんへ提供する医療の質の改善、実際の30日後死亡率や再入院率などの低下、人件費の減少、スタッフのバーンアウトの減少、さらには医学生や研修医へのトレーニング教育の向上など数々のことを研究を行い科学的根拠を持って数字で示し続けてきたとのことでした。そうすれば、病院上層部も、行政側も医療保険会社側も確実に強力な推進力になるはずだと。君たちは今はどの段階ですか?と聞かれた時に、自分はまだ始めたばかりであることしか言えず悔しい思いをしました。
 
それでも米国の病院総合診療の発展を担ってきたレジェンド達とこんなにも気楽に隣で雑談しながら学ぶことができることに幸せを感じています。
 
以上、1ヶ月が終了した感想です。このような感じで、時々活動や研究面での報告をしていこうと思います。もちろん、ぼちぼちすでに発表されつつある我々 NEURAL GP networkの研究成果の方もメンバーや僕の方からここで報告していこうと思います。お楽しみに!