第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

春ですね・・研修医になったら読んでくださいを読んで

2017-03-30 10:01:28 | 総合診療

皆様こんにちわ。

本日で今年度の仕事が終えて、次回出勤日からは新規一転。

新しい研修医の先生方と勤務になります。といっても、以前の様に最前線で日夜全研修医と「リンショウ」するという事ではなくERの時だけですが。

ローテーション中は基本的には各科の指導医の先生方にお世話になります。時間は短いです。新しい人達とどこまでもいつでも指導受ける事になると思います。

まず医師である前に当たり前過ぎる位の大人(社会人という意味です)である方が実はストレスなく、つまずく確率も少なくなるのではないかと思い、自分の師が分担執筆している書籍を島根県内全域の研修医にしまね地域医療支援センターのBack upで配布させていただこうと思います。

どうか、当たり前の挨拶含む、一緒に居て気持ちが良いというくらいのコミュニケーションをお願いします。工夫と努力をして教えられ上手になってください。可能であれば同期や後輩や学生に教えて下さい。

偉そうな事は言えませんが、単なる資格やテストの点数が取れる以上に良い医師になるためにどうしたらよいか考えていただければと思います。そんな気持ちです。

 

そして、日本ではあまりにも卒前教育と現場でのGapに苦しむ事もあるかもしれませんが、10年前に比べて明らかに時代は少しずつ変わってきています。自分の両親や子供だったらどういう医師にみてもらいたいか?

医学部6年間のプライドは捨てて患者さんの為に頑張ってください。そして、かなり矛盾しますが頑張りすぎないでください。少しでも困ったり迷ったりしたら、信頼できる人に気持ちを伝えてみて下さい。私も後になって気づいたのですが、周囲の誰もが研修医の皆さんを心から見守っています。

 

皆様の春からの新しい生活を心から応援しております。

 

 


徳田安春~春の大感謝祭~を終えて

2017-03-22 08:51:10 | 総合診療

徳田安春 春の大感謝祭! 

やっと無事に終了しました。さすがに感極まりました。

(一次会)

(二次会)

(三次会)

 

この会は11月にHollywoodで行われたDiagnostic Error in Medicineの学会のWalk of Fameにポツンとあった洒落たバーで構想1分、立案1分で開催決定が行われた会です。(と書くとおしゃれでしょ?笑)

 日本中から恩師徳田安春先生への思いが一つの空間の隅々にまで染み渡り、プライベートで来賓として黒川清先生、福原俊一先生、青木眞先生始め日本を代表する錚々たる方々に来ていただきました。

あんなにはしゃいでいる先生をみたことはありません。一重にご来場頂いた皆様のお気持ちに感謝申し上げます。

当初の目的は日本の医療を担う人と人がつながれて、より良いほうに変えていくエナジー満タンの会にする事であり、終えてみて結果的にそのように仕上がっていれば幸いです。

東京城東、バンコク、出雲へと私の人生はお師匠様にいつも翻弄導いて頂いておりますが、合言葉は出来る・出来ないではなく「夢と勇気」で挑戦する。どうすれば達成できるか?常に考える事です。

その意味で、師の命令は自分の未来と日本の為に絶対で、どんな結果でもどんな場所でも行きますし、全て感謝の気持ちしかありません。

個人的には時間がなさ過ぎてあまりご挨拶ができなかったのですが、心から尊敬する数多くの先生方にお会いできた事が本当に嬉しかった事、直前のここぞという時に次から次へと協力くださる仲間が実は日本中にいる事、また2年振りに黒川清先生から所属やグループを越えて大局をみて頑張れと心燃えるご指導頂けたのが、かけがけのない宝となりました。

黒川清先生といえば、2年前にお会いし、ものすごい電撃が走るように心が熱くなったのを覚えております。それからは、先生がだされた書籍は全てよみました。私に質問してくる医学生には全員にコレを教科書に読んでもらいたいと思って勧めてきました。最近は規制の虜を読みました。グループシンキングからの脱却を如何にして、今後日本におきてくる問題に如何に対処していくのかを考えて仲間との連帯を作り、うまく乗り越えていかねばなりません。グループや、派閥、医局や大きな組織、そのような中での自分の枠組みの中で位置を越えて、全体の為に何が問題で、どのように動くべきか。本を読んでいると黒川先生の声が聞こえてきて、そういった大事な事をいつも指導していただている気分がして熱くなります。翌日黒川先生からのメールには日本の教育に関してこのようにありました。
 
Why not try to meet with some of you and discus what issues Japan Med estabishments have and then how we could break such barriers together for the future of med professionals!
 

志と思いをもった人達が団結して、障害となっている問題に取り組む様にと・・、医師の集団にはやっぱり頭が良くて、賢い人は山ほどいますが、問題に対して意見と改善案をかかげ、実際に行動できる能力をもった人は多くありません。それらの仲間達と
謙虚に、何事にも感謝して、今後直面していく課題に取り組んでいきたいと思います。
 
余談という決意でした。
最後になりましたが、この会の為に多くの時間を割いてくださった鎌田先生、そして何より日本最強秘書の我らがきよえさん、本当にありがとうございました。心から感謝しております。

国立大学で闘魂外来始めました。太田市立病院 徳田安spring has come.

2017-03-09 09:43:15 | 総合診療

皆様こんにちわ。

今月は毎週金土日の出張が続き、身体が萎えてます。冬は雨と雪が多い出雲で、運動する機会が激減しました。

やはり筋トレとランニングとスベリ芸的笑いが(自分の)健全なメンタルを維持するには必要だと感じます。(運動好きに鬱は無し?)

 

ここに赴任して、私は大学病院内の現場臨床医で唯一医局に属していない特殊な環境にいます。これまでは主に島根県全体の若手教育と育成システムの立案と行動、地域医療の仕事以外に大学では主に臨床教育と研究開始の土台作りを行なっていました。昨日からは救命救急センターに配属され初めて緊張しながら勤務も開始しました。

 

そしてその昨日3月8日(末広がりですね)は国立大学初の正規の授業で細々と闘魂外来が始まった瞬間です。

 

私が勘違いしていたのですが、大学って想像以上に、勉強したい、行動をおこしたい人間には市中病院とは比較にならないほどリソースがあります。そして周囲の人が優しいです(自由なこの大学だけ?)。

最近ではクリッカーを用いた双方向性の試験やディスカッションを行ないまたそれを研究デザインにそのまま使えるなど非常に夢が広がります。

体力が減少してくる30代後半で、4月からの1年間は全速力で駆け抜けたいと思っています。

 

ところで、島根の太田市立病院で徳田安春先生や小林裕幸先生が来られて出張指導をしております。次回は3月23日です!

この数ヶ月は毎週自分のお師匠様にお会いして魂を伝授してもらっていますが・・。島根での一緒の活動はとても貴重な大事エネルギー源です。