第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

仲間からの便り その①

2015-03-30 21:01:53 | 総合診療


宮内医師から突如、自慢のような楽しげな写真が届きました。
何かと思うと、出陣式前夜祭?に集まったアテンディングと専修医の懇親会の様です。
指導医6人、専修医9人、ナースプラクティショナー2人、最強秘書1人、宮内医師が一斉に揃うとこのような大所帯になるんですね。
実は、私はその皆様の姿を見ずに出国してしまった為に、彼が気を効かせて送ってくださったようです。

その場に居ない事が、あまりにも不思議な感覚ですが、自分が決めた道で結果を出さない訳には行きません。
今直ぐ日本に帰り、飲み会に参加したい気持ちをぐっと抑えて、明後日からの授業の開始に備えております。

東京城東病院の皆様、私も頑張ります。

Bangkokでの生活始めました。

2015-03-29 14:06:22 | Mahidol University編
皆様  お久しぶりです。

一部の方は既にご存知とは思いますが、BangkokにあるMahidol大学(DTMH: Diploma in Tropical Medicine and Hygiene)に入学して勉強を開始しました。



私としては、この一年間全力を注いだ東京城東病院総合内科立ち上げ業務を経て、人生で得難い経験と、思い出、そして仲間を得ることができました。全てにおいて、感謝の思いしかありません。ありがとうございました。胸が痛くなるほど、良い思い出ばかりで、時折感傷にふけっております。あれは24時間まさに寝食忘れて、勤務中だとか、プライベートとか全く関係なく楽しんで、一つのMissionに没頭しておりました。

志水太郎先生のリーダーシップやマネージメントをそのまま感得しながら勉強できる千載一遇の機会でしたし、6年後の自分の目標に沿った非常に意味のある大切な時間となりました。

最終的に極短期間で総合内科スタッフ6名、総合内科専修医9名の方が当院での研修や診療活動に参加されることが決まった、あの時の感動は忘れられません。

良い組織とは流動性が高いものであると、経験を通じて確信しております。いささか気が早いと言われるかもしれませんが、私の中では今後東京城東病院の多くの仲間がさらに良いものを作って行く事は間違いありません。それが、今回学んだシナジー効果をもった仲間の力です。

話を戻せば、この熱帯の地に住むことが自分の医師人生の中でどのような意味をもたらすのか?悩みながら考えました。私の周りの総合内科医を見ていても、非常に多種多様な診療スタイルがあり、たしかにこれを一般論で定義することは難しく、Generalistとはどういう医師なのか?自問自答し続けています。Generalistの道に決まったコースは無く、最短距離や王道なるもの存在しません。そもそもが人と異なる事を恐れていてはスタートすら始まらない世界です。答えは人から与えられるもでなく、自分が努力し続けて出すしか無いものであると思います。

さて、当初私の個人のブログでしたが、少しでも東京城東病院総合内科を知ってもらおうと公的な内容に移行し、題名を変えて限定しておりました。今回の契機で、志水太郎先生と相談した結果、今後の個人的な活動と、思う所、感じた事、学んだ事を日々記して行くことになりました。

題名も変えました。第二部となっております(笑)が、「熱帯夜の明けに」としました。
今後、続くかもしれない後続の先生の為にも、生活の事で、勉学の事で、有用な情報も載せていきたいと思います。
今後とも、ご指導頂ければ幸いです。

ポリファーマシーを学ぶ

2015-03-16 23:24:58 | 総合診療


皆様こんにちわ。
最近は、暖かい春の日差しの中で桜が花開いてきており、自然と心浮かれる思いです。

当院の現況ですが、4月から始まる東京城東病院総合内科スタートに向けて学生Educator ChiefであるM医師を中心に徳田安春先生直々に熱血指導の真っ最中です。

二人が何やら熱く話しているのは、前回来院されたPharmacistのPaul先生と協議して3種類以上重複しているベンゾ系睡眠薬や3種類以上の同一内服薬などを調整した結果です。

内服調整をすることで、寝たきりで日中もずっと意識レベルが低くほぼ寝ているような状態だった方がその後、2日程度で元気に食事を自分で食べるようになったCaseでした。
徳田先生は随分お喜びになっており、どこかのポリファーマシーのレクチャーで使用されるとの事です。


こういった事、どの医師も経験があると思います。どれだけ丁寧に書いたサマリーや紹介状でも、複数回診療する場所(老健施設や療養病院等)が変わる等あれば
まるで繰り返される伝言ゲームの様に診療に必要な情報が消失していくのです。

色々な科や病院を受診し、多数の薬剤が何時、どのように、何の目的で、どういう理由で増減された・・などの大事な情報が誰もわからず、永遠と不要な薬を継続している高齢者を見ることがあります。

今後の高齢化の波を受けて、優れた診療を行って行く為にはエビエンスやガイドラインに準拠しつつ、多数の内服薬を調整する能力も必要になると思います。

ということで、皆様。
総合内科医にとってポリファーマシーを学ぶ機会は非常に重要であると考えております。




闘魂ホスピタルケア東京が医学界新聞の1・2面を占拠しました。

2015-03-09 18:51:00 | 総合診療
皆様こんにちわ。

上記のタイトルですが、送られてきた新聞をみてびっくり。


医学生やレジデントの頃に毎週目を通していた医学書院発行の例の新聞に
なんと、1・2面をハイジャックするかのように当院の闘魂ホスピタルケア東京城東病院が
紹介されていました。



これも、それも、教育活動に理解下さる全ての病院スタッフの皆様のおかげです。

教育とは短期的な利益を生むものではありませんが、日本の医療をもっと良くしていく為に
長期的な視野でみればこれに勝るものはありません。


病院の皆様、本当に本当に、御協力ありがとうございます。



医学生の闘魂ホスピタリストを受けつけております

2015-03-02 18:13:15 | 総合診療
皆様こんにちわ。

少し、春が近づき浮足だっている私です。

さて、春休みに入っている医学部も多いようで、
毎日のように「見学では無く実習」に医学生が大勢来られます。

最近思うのですが、私が会う医学生達が皆が皆、優秀で熱心であるのはきっとSelection Biasがあるのだと思います。

本日の二人もやはり優秀で、熱心でした。
是非このままモチベーションを維持し志高くがんばっていって欲しいです。

写真は膝関節穿刺25ml以上を採取できて、Gram染色、偏光顕微鏡等を施行前です。(いっぱい抜けて嬉しそう)

「直腸診をしなくて良いときは、自分に指が無いときか、患者に穴がない時だ!」

「関節穿刺や腰椎穿刺は、少しでも必要と思ったら行うべきだ!面倒臭がって閾値を上げない。その為には確実にいつでも出来る手技力を身につけておく事!」

「まずはコモンディジーズに余裕で対処できる力をつける事」

「良い指導医とは・・・!」

云々、魂の部分を伝授させて頂きました。

当院の誇る愛され指導医から勲等を受けてご満悦の様子でしたし、ふと部屋に入ってこられて談笑して去っていく
徳田先生に感動されておりました。(私も当初そうでしたから、その気持ちは本当にわかります。)

さて、これからも続々と医学生の実習を受け付けておりますので、ドシドシご連絡下さい。
出し惜しみなく実践形式で教育を提供致します。

求道の精神をもった医学生、明日も待ってます!

応募はこちらまで 総合内科医局秘書 jotosec@gmail.com