第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

医療現場の改革と改善で必要なControl Chart の使い方と知識

2020-10-08 23:39:32 | Harvard medical school

Control Chart 

Control chartはRun chartの延長線上にあり、Run chartがもつすべてのことを含んでいる。医療のプロセスの平均から3σの距離に上限管理限界UCLと下限管理限界LCLを追加したものである.これは,プロセスの能力を示し,プロセスが許容されるパラメータの範囲内にあるかどうかを監視するのに役立つ.

 

どの時にどのControl Chartを用いるか?

解釈が難しかった、極論をすれば統計解析の時の検定法の選択と同様の考え方で、そこには理論がある。

*https://sixsigmastudyguide.com/control-chart/  より

基本的には、Continuous dataかDiscrete dataか?サンプルサイズの数と、サンプルサイズが定期的であるかなど

A control chart can be used to identify the following assignable causes

  •  Shifts
  • Trends
  • A point outside control limits
  • NOT anything to do with specification limits.

教科書で多く見られるのは

平均+幅 Xbar+R chart 

平均+σ  Xbar+S chart 

個々の値+Range chart はXmR chartを選択

 

8つのWestern Electricルール(Nelsonのルール)

これは、もう覚えるのをあきらめました。なので、これを質のJMPの分析では、毎回見ながら考えることとします。

テスト 1  1個の点が中央線から±3標準偏差より外にある場合。その1点のサブグループに警告。
テスト 2  9個以上の連続する点が中央線に対して同じ側にある場合。9番目の点のサブグループに対して警告。
テスト 3  6個以上の連続する点が単調増加または単調減少している場合。6番目の点のサブグループに対して警告。
テスト 4  14個の連続する点が増加と減少を交互に繰り返している場合。14番目の点のサブグループに対して警告。
テスト 5  連続する3個の点のうち2個が、中央線に対して同じ側にあり、かつ、中央線から±2標準偏差より外にある場合。区間の外にある2番目の点のサブグループに対して警告。
テスト 6  連続する5個の点のうち4個が、中央線に対して同じ側にあり、かつ、中央線から±1標準偏差より外にある場合。区間の外にある4番目の点のサブグループに対して警告。
テスト 7  連続した15個の点が中央線から±1標準偏差の区間内にある場合。15番目の点のサブグループに対して警告。
テスト 8  8個の連続した点が中央線から±1標準偏差より外にある場合。8番目の点のサブグループに警告。

テスト1:ゾーンAを超えた1点(3SD 制御限界の外側)。データが正規分布していると仮定して、偶然に3SD 制御限界の外側に現れる1点の確率は、1000分の3程度。よって、何かの「異常」が発生したか、故障があったか、データエラーがあったかのいずれか。ベースライン期間中に、一度特別な原因が調査され、説明されると、通常はそれを取り除き、管理図を再計算可能。 

P-valueは±2σであるので3σはかなりの確実なエラーと考える、なぜ2σで介入を開始しないかについては、今後のレクチャーで

テスト2:ゾーンC以上の1つの側(上側または下側)に9点が連続している(つまり、中心線の片側にすべてある)。
継続的な改善プロジェクト介入の後にシフトしているのであれば、それは良いことである-これは何かが平均値をシフトさせる原因となった。チャートが継続的なモニタリングのためのものである場合、何かを調査する必要があること示す信号でも。サンプルは20-30は必要

テスト3:着実に増加または減少(トレンドライン)平均が上下に傾向性をもつ. つまりプロセスが変化。特別な原因(介入が働いていることの証拠)として6ポイント未満で思考を早期閉鎖しない。(Textには7以上とも)

テスト4: 14ポイントが上下に交互に並んでいる。同じチャート上で2つの母集団が混在していることを示すかも。ポイントを2つの別々のチャートに分割し、なぜ違いがあるのかを調査する必要がある。

テスト5: ゾーンAまたはそれ以上の場所に連続して3つのポイントのうちの2つ。テスト2に似ているが、より大きなシフト(2標準偏差以上)であるので、チャートはより迅速に検出する。

テスト6: ゾーンB以上の5点のうち4点。シフトが1σ以上なので、チャートはテスト2よりも早くシフトを検出することができる。

テスト7: ゾーンCの中心線の上と下に15点が並んでいる。
管理限界は、サブグループ内の変動に基づいています。サブグループ内の変動が多い場合(例えば、異なる母集団の混合物)、管理限界は非常に広くなる。サブグループ内の変動を調査 - 異なる母集団を別々のグラフにプロットする。

テスト8: 中心線の両側に8つの点が並んでいて、ゾーンCには何も無い。 テスト4と似ているが、これは、同じチャート上での2つの母集団の混合を示す。点がすべて2標準偏差以上離れているので、2つの母集団の平均の間に大きな違いがあることがわかる。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿