日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

タツナミソウ

2021-04-24 07:00:00 | 植物

南房総ドライブの途中、いすみ市にある「行元寺」に寄った。

このお寺には鴨川市で生まれた彫刻師「武志伊八郎信由」の欄間彫刻、「波に宝珠」という有名な作品がある。

伊八郎は大小に関わらず多くの波を彫っていて「波の伊八」と呼ばれている。

 

[波に宝珠]

写真は禁止だったので、ポスターから。

 

葛飾北斎が取材でここに来た時、この彫刻に出合い、後年、富嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」を描いたとされている。

 


ここからが本題の「タツナミソウ」のこと。

 

タツナミソウという名は、北斎に描かれている波頭に似ているから、というのが由来になっている。

それは元をただせば「伊八の波」ということ。

 

 

 

タツナミソウの仲間には多くの種があり、分類が難しい植物として知られている。

コバノタツナミ、シソバタツナミ、ナミキソウ、コガネバナなど。

 

花冠や萼に腺毛があり、下唇の中部分だけに濃色の斑紋があるものがタツナミソウらしいが、区別がむずかしい。

白花もある。

 

 



学名: Scutellaria

英名: skullcap

和名 : 立浪草

科名・属名:  シソ科・タツナミソウ属

産地:  東アジア

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストレリチア

2021-04-22 07:00:00 | 植物

このところ南房総のあちこちを走り回っていた。

道端で良く見かけたのがストレリチアの花。

オレンジ色の花はストレリチアの品種の中の「レギネ種」というもので、一般的に普及しているもの。

温暖な気候なので、地植えでも育つのだろう。

ところが、千葉県南房総市にある「道の駅 おおつの里」にはここだけにしかない黄色の「ストレリチア」が咲いている。

ストレリチアの別名は「極楽鳥花」。

極楽鳥を思わせるような花の形で、南アフリカ原産の珍しい花。

ストレリチアはオレンジ色の花が一般的だが、ここにある「ストレリチアイエロー」という品種は地元の研究者の鈴木勇太郎さんが生み出したもの。

だから「道の駅 おおつの里」だけにしかないものになっている。

 

 

 

[黄色のストレリチア]

 

 

 

今の時期のストレリチアは虫がついたり、花が長持ちしないので花摘みは行っていないが、冬場には好きな花を切ってもらえる。

 

また、大きな温室内には日本で初めて繁殖に成功した「アロエの女王」と呼ばれている「サンゴアロエ」もたくさん栽培されていた。

 

 

[サンゴアロエ]

 

ここは道の駅としては少し小さくて、物足りないかもしれない。

でも、花はたくさんあるので、花好きな人にはとても良い場所だと思う。

 

 

[花摘み用のキンギョソウ]

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キヨスミミツバツツジ

2021-04-20 07:00:00 | 植物

清澄山(きよすみやま)は千葉県南部にある妙見山を中心とした山塊の総称。

そんなに高くはないが、気候が温暖で植物の生育に適しているのかどうか分からないが、この山塊には固有の植物がたくさんある。

例えば、キヨスミサワアジサイ(アジサイ)、キヨスミコンギク(ノコンギク)、キヨスミミツバツツジ(ツツジ)、キヨスミウツボ(寄生植物)、キヨスミシダレ(サクラ)などがある。

今はちょうどミツバツツジの時期なので、それを探しに出かけてみた。

ミツバツツジとキヨスミミツバツツジの見分け方は簡単で、雄しべの本数が、それぞれ5本と10本なので、すぐに分かる。

紅紫色の花を見つけたらすぐに近寄って雄しべを数える。

そんな姿は他人から見たら「何をしてるんだろう?」 と思われたかもしれない。

それでもめげずに探し続けた。

あった!

 

 

[雄しべが10本のキヨスミミツバツツジ]

 

でもそれは民家の近くにあったから、自生のものではなかった。

きっと誰かが植えたものなんだろう。

最近では自生のものはほとんどなくなってしまったようだ。

 

 

[雄しべが5本のミツバツツジ]

 

ミツバツツジはもうほとんど花も終わりのようだったが、キヨスミミツバツツジの方はまだ花も元気だったので、少し開花時期が違うのかもしれない。

でも、せっかく遠くまで来たのだから、見つけることができて良かった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウツギ

2021-04-19 07:00:00 | 植物

今日の散歩中に見つけた花---ウツギ

 

 

 

「卯の花の匂う垣根に~」という歌があるほど一般的に良く見る花、「ウツギ」には「卯の花」という別名がある。

この花が開花する旧暦4月のことを「卯月」と呼ぶことになった由来の花。

ウツギ(空木)というのは幹が空洞になっているので、その名前が付いた。

 


学名:Deutzia crenata

科名・属名:ユキノシタ科 ウツギ属

原産国:日本


 

全く別の植物でも幹が空洞のものは「空木」と呼ばれている。

 

[タニウツギ]

 

[バイカウツギ]

 

[ウコンウツギ]

 

[ハナツクバネウツギ(アベリア)]

 

[ノリウツギ]

アジサイの仲間で、開花期は夏。

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオアマナ

2021-04-17 07:00:00 | 植物

今日の散歩中に見つけた花---オオアマナ

 

 

[オオアマナ]

 

園芸店では属名の「オーニソガラム」という名前で販売されている。

またこの「オーニソガラム」というのは属名なのでたくさんの種類があり、種類によって姿、形が異なっている。

ほとんどが小型の株なのだが、中にはかなり背が高くなるものもある。

これは「オーニソガラム・ウンベラツム」という種類。

他には、アラビカムやシルソイデス、ダビウムなどがある。

 


学名:Ornithogalum

科名・属名:キジカクシ科 オーニソガラム属

和名:大甘菜

原産地:地中海沿岸、南アフリカなど


 

この花はちょっとややこしい花で、似たようなものがたくさんある。

「タマスダレ」や「ハタケニラ」などもよく似ている。

 

[タマスダレ]

 

「ハタケニラ」

 

 

「オオアマナ」の特徴は6枚の花弁で白い花、葉は細く、春に咲く・・・

そのくらいしか見つからなかったが、花を良く見てたら、違いが見つかった。

雄しべに特徴があった。

 

 

花びらの内側にもう一つの小さい花びらのようなものがあり、その先端に「やく」といわれる、中に花粉の入った袋が付いていた。

こんな小さな発見でも、何だか嬉しくなった。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする