日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

スリランカの旅④ ポロンナルワ

2021-01-17 07:00:00 | 海外旅行

 

午前中はシーギリヤ・ロックに登り、エレファント・ライドで楽しんだ後、午後からは次の観光地の「ポロンナルワ」に向かった。

普通はシーギリヤからポロンナルワまでの移動は難しく、バスだと直行便がないからダンブッラで乗り換えなければならないし、他にはタクシーかトゥクトゥクをチャーターするしかないらしい。

そういったことを考えるとツアーってとても便利だなぁと思う。

便利なツアーバスでシーギリヤから「ボロンナルワ」に移動した。

1時間半くらいかかった。

 

「ポロンナルワ」は10世紀から12世紀にかけてシンハラ王朝の都として栄えた場所で、全盛期にはタイ、ミャンマーなどから僧が訪れるほど仏教都市として繁栄したところ。

現在ではアジア有数の大遺跡群として知られていて、ここも世界遺産に登録されている。

じっくり見ると一日では足りないほど大きな遺跡群だが、その中で主要なスポットだけ回った。

遺跡の中心はクォードラングル(Quadrangle)と呼ばれ城壁に囲まれて12の建物があった場所。
Quadrangleとは、四辺形のこと。

 

[ワタダーゲ]

クォードラングルの中でも、一番目立つ外観の遺跡。

スリランカ独特の円形の仏塔で、7世紀に造られ、中には東西南北に4体の仏陀の座像があった。

正面に見えるのが釈迦仏で、4体の中の一つ。

 

[宮殿跡]

 

宮殿は幅13m、奥行き31m、1000の部屋があったと言われている。

壁の空洞部分は焼失した床柱を通した跡。


 

 

 

 

やはりここも遺跡に入る時は裸足になった。

あまりにも広いし歩き疲れて、他の観光客も遺跡に腰掛けていた。

 

次に回ったのがポロンナルワの中でも最高傑作だと言われている、一枚岩の巨大石像の「ガル・ヴィハーラ」

ここには巨大な4体の大きな岩から作った仏像があった。

 

 

 

 

中でも一番大きな石像が全長14mもある涅槃仏。

とても岩を掘ったとは思えなかった。

この石像たちはブッダが悟りを開くまでを表したとも言われている。

 

この日の予定はこれで終わった。

この後はシーギリヤのホテルに戻るだけだった。

シーギリヤ・ロックの階段を登ったり、遺跡を歩いたりして目一杯動いたから少し疲れたので、帰りがてら「アーユルヴェーダ」を体験してみようということになり、ガイドさんにお願いしてお店に連れて行ってもらった。

アーユルヴェーダのことはよく知らず、疲れたときのオイルマッサージのつもりだった、でも違っていた。

アーユルヴェーダは世界3大医学の一つで、インド・スリランカで生まれた5000年以上の歴史を持つ世界最古の伝統医学らしく、専門の学校もあるほどで、一口で説明できないほど深いものだとか。

本当ならば1週間以上滞在して施術しなければならないらしい。

それでも観光客相手だと思うが、日帰りでも出来るというお店を紹介してもらった。

そこはホテルのすぐ近くにあり、森に囲まれた広大な敷地の中に竹と石を使用したスリランカの伝統的な建築様式のコテージのような場所だった。

そして、そのメニューはドクターのカウンセリング、シロダーラ(頭部の滴油療法)、ボディトリートメント(オイルマッサージ)、ハーブスチームが全てで90分、約1万円だった。

2人がかりで施術してくれ、その間ずっとヒーリング音楽が流れていて、気持ちよくて眠ってしまった。

自分にとっては上手なマッサージを受けたような感じだった。

でも、1日の疲れが取れたようだった。

その間ガイドさんは待っていてくれ、終わってからホテルに送ってくれた。

 

スリランカの中央部にあるアヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンディの三都市を結んだ三角形の内側のエリアはシーギリヤ・ロックをはじめ世界有数の遺跡群が集中する場所で「文化三角地帯」と呼ばれている。

古代からのシンハラ王朝は初めは北のアヌラーダプラに都を置いたが、インドからの侵略を受け、南下を余儀なくされた。

その後ポロンナルワへ移動し、さらに南下し、シンハラ王朝最後の都はキャンディになった。

 

翌日はこのツアーも南下して、キャンディに向かう予定になっていた。

 

 

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スリランカの旅③ シーギリヤ・ロック

2021-01-16 07:00:00 | 海外旅行

 

ホテルでブッフェの朝食後、シーギリヤ・ロックにチャレンジしに行った。

スリランカを旅行先に選んだ目的がここだったので、すごく楽しみだった。

今まで写真でしか見たことのない岩山の上の宮殿跡と一時期有名になった「シーギリヤ・レディ」を実際に見ることができるのだから。

 

 

シーギリヤ・ロックは広大なジャングルの中にそびえたつ200mの高さの岩山に造られた宮殿で、スリランカを代表する世界遺産になっている。

岩山に登る中腹には神秘的な美女たちのフレスコ画「シーギリヤ・レディ」が描かれていたり、その下にはその絵の美女たちを映し出していたと思われるミラーウォール(鏡の回廊)もある。

また、王宮のあった山頂へ登る階段の入り口には巨大な岩で出来たライオンの前足があり、王宮を守っている。

 

シーギリヤ・ロックに登った時の記事は過去に書いた。→「シーギリヤ・ロック」

 


 シーギリヤの伝説 

 

5世紀シンハラ王朝時代、身分の低い母を持つカッサパ1世は、正妻の子供であるモッガラーナに王座継承権を渡さないため、父親を殺害し王座に就いた。

復讐を恐れたカッサパ1世は王宮を岩山の頂上に造り、下の堀には周囲にはワニの大群を放った。

18年間王位に就き、そのうちの11年間をこの岩山の宮殿で隠れ住んでいた。

結局はその後、弟の王子との戦いに敗れてしまいカッサパ1世は自害し、そしてシーギリヤは陥落してしまった。

 


 

やっぱりずっと階段の登りはきつかった。

のんびり登るのではなく後ろからどんどん人が押し寄せてくるから、自分のペースで登れなかったこともある。

期待していた「シーギリヤ・レディ」もゆっくり見られなかったし、ミラーウォールも当時は光輝く壁だったらしいが、今ではその名残は感じられず、単なる壁にしか見えなかった。

 

 

それでも旅の目的は達成できたので満足した。

 

午後からは「ポロンナルワ」観光に向けて出発した。

途中、シーギリヤロックからほど近い場所で「エレファントライド」を楽しんだ。

このツアーにはゾウに乗る体験もプランに入っていた。

シーギリヤロックを遠くに望みながら、象の背中に乗り、周辺を30分ほど探索し、ゾウに餌を与えたりもした。

 

[シーギリヤ・ロックをバックにエレファントライド]

 

ゾウの名前は「ラニー」、乗せる人数が少ないときは籠なしで直接背中に乗るらしいのだが、自分たちは籠付きの「ラニー」に乗せてくれた。

人数と重量は比例しないし、年齢も年齢だから考慮してくれたのかも。

カメラを渡すと象使いのお兄さんがシーギリヤ・ロックを入れて色々な場面で写真を撮ってくれた。

これもサービスになっているらしい。

 

この後は「ポロンナルワ」を目指した。

 

 

 

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スリランカの旅② ダンブッラとアヌラーダプラ

2021-01-15 07:00:00 | 海外旅行

 

2日目は朝からシーギリヤから車で1時間ほど北西方向にあるダンブッラに向かった。

ダンブッラには岩山の頂上に「黄金寺院」がある。

このお寺は石窟寺院となっていて岩をくり抜いた天然の洞窟に仏像や極彩色の壁画がある。

そして、ここはスリランカ国内で最も保存状態が良い石窟寺院と知られていて、世界遺産にも登録されている。

 

車で走行中、前方に建物の上に大きな黄金の仏像が見えてきた。

この建物は博物館で、その上に仏像が乗っていた。

 

 

この博物館の右手にある入場券売り場で入場券を買ってから、左手にある長くてきつい階段を登っていったところに「ダンブッラの黄金寺院」があった。

この周辺には80以上もの洞窟があるらしい。

そしてそれぞれに仏像や絵画が描かれているとのことだった。

見学できるメインの洞窟は第1から第5までの洞窟に分かれていた。

中に入るときは土足厳禁で、裸足になって入らなければならなかった。

ここだけでなく、これ以降ずっとすべての寺院見学は裸足だった。

入り口から遠いところにお寺がある時などは小石のゴロゴロしている道を裸足で歩かなければならない場所もあった。

 

「黄金寺院」はこのように大きな岩を繰り抜き、建物が造られていた。

中に入ったときは女子学生の一団と一緒だった。

 

入ってすぐの右手、第1窟は「聖王の石窟」。

高さ14mの釈迦の涅槃(ねはん)像が安置されていた。

涅槃像とはお釈迦様の入滅(亡くなった)姿だとの事で、それが分かるのが左右の足の裏が微妙にずれているからだとか。

建国の王様ウィジャヤの手が真っ赤だったことにちなんで、この涅槃仏の手のひらと足の裏は真っ赤になっているらしい。

 

 

第2窟「マハラジャの石窟」。

黄金寺院で最大規模の石窟で、16体の釈迦の立像と40の釈迦の座像、涅槃像が安置されている。

壁や天井に描かれているのは、仏陀の生涯や戦争といった、スリランカの歴史をモチーフとしたフレスコ画。

 

 

この第2窟の中に天井から湧き水がしみ出て、ポタポタと滴り落ちている場所があった。

この水は聖なる水らしく、病気を治す効力があると信じられているらしい。

また、儀式を行う際に、僧がこの水を飲むと数日間飲食しなくともは過ごせるとのこと。

 

 

 

 

5ヶ所の洞窟に入ってみたが、大きさが違うだけで同じような仏像と壁画ばかりだったので、宗教心のない自分には区別がつかなかった。

正直同じような物が続いて最後の方はちょっと飽きてきた。

写真もどの洞窟のものなのかも分からなくなってしまった。

洞窟内の写真撮影は許可されていたが、仏像と一緒に撮影したり、仏像に背を向けて撮影するのは禁止だった。

 

洞窟の前の池に咲いていたスイレン。

鋸葉になっているので「熱帯性スイレン」だと思う。

仏像よりもこういったものの方が目に付いた。

 

 

午前中に「黄金寺院」の見学を終え、午後からはアヌラーダプラへ向かった。

約2時間かかった。

聖地アヌラーダプラは紀元前5世紀から紀元11世紀にかけて、スリランカの民族であるシンハラ人の王朝として繁栄した古都で、現在では「聖地アヌラーダプラ」として世界遺産に登録されている。

 

アヌラーダプラに入ってから最初に寄った場所が「イスルムニヤ精舎」

ここはアヌラーダプラの中でも古い仏教寺院で、本堂は大きな岩を彫って造られており、通称「ロック・テンプル」と言われている。

 

[仏像が納められている本堂]

 

本堂の中には涅槃仏があり、これは日本の浅草寺が援助して色の塗り替えをしたらしい。

本堂の後ろには大きな岩と最近建立されたダーガバ(仏舎利塔)があった。

そして手前には大きな池があり、この池は沐浴場となっていた。

 

 

本堂脇の岩には沐浴するゾウが掘られていた。

 

街を走っているといくつかのストゥーパ(半球状の仏塔)が見えてきた。

大きなものも小さなものもあった。

でも、このストゥーパは後回しにして先に「スリー・マハー菩提樹」に向かった。

 

 

スリー・マハー菩提樹は仏陀がその下で悟りを開いたといわれているブッダガヤの菩提樹を分けたもので、現存する最古の菩提樹らしい。

菩提樹は鉄柵で囲まれていて、ただ「大きな菩提樹」とは分かってもあまり神聖さは感じられなかった。

ここに来るまでの道には猿がたくさんいた。

塀や屋根の上、あらゆるところを走り回っていた。

トクモンキー、ハイイロオナガザルと教わったが両方とも尾の長いサルだったので、区別はつかなかった。

 

この後は先程見かけた「ルワンウェリ・サーヤ大塔」へ。

このストゥーパは大きくてこの街のシンボルになっているようだった。

大勢の信者たちが参拝していた。

やはりここもずっと手前から裸足になって歩いた。

 

 

高さは55mあり、紀元前2世紀に建設されたとのことだった。

巨大な仏塔の下には取り囲むように黒い象の彫刻があり、仏塔を守っているようだった。

 

 

 

 

 

 

大きなストゥーパと比べて小さいものもあった。

次に行ったのがやはり白い仏塔であるトゥーパーラーマ・ダーガバ」

先に見たルワンウェリ・サーヤ大塔と比べるとかなり小さめだが、アヌラーダプラ最古の仏塔で、仏陀の右鎖骨が収められているという由緒ある仏塔らしい。

参拝客もあまり見かけなかったためか、こちらの仏塔の方が良かった。

 

[トゥーパーラーマ・ダーガバ]

 

こうしてアヌラーダプラの観光も終わり、再びシーギリヤのホテルに戻った。

 

 

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スリランカの旅①

2021-01-14 07:00:00 | 海外旅行

スリランカ周遊ツアーに参加した。

ツアー名は「秘境ツアー」になっていた。

スリランカって秘境なのかな?

 

スリランカはインド南部のインド洋に浮かぶ島国で、「インドの真珠」とも言われている国。

国民の7割が仏教徒で、ブッダの聖域になっている。

かつてはポルトガル、オランダそしてイギリスの植民地になっていたが1948年にイギリスから独立した。

その時の名前は「セイロン」、その後スリランカ共和国という国名になり、現在の正式名はスリランカ民主社会主義共和国。

国名の「スリランカ」は「光り輝く国」という意味らしい。



成田空港から約10時間、コロンボ(バンダラナイケ)空港に到着した。

入国審査場には大勢の人が並んでいた。

スリランカに入るにはビザが必要で、自分たちはオンラインで取得してあったが、その場で申請し、お金を支払っているような人もいて、時間がかかっているような感じだった。

最初から用意しておけばこんなに長い時間がかからないのに、と思いながらも並ぶしかなかった。

やっとそこを通過したと思ったら、空港が改装中のため全体に狭くなっていて、出口でツアー会社の出迎えの人を探すのに苦労した。

とにかく人、人、人だらけ。

このツアーは現地集合で現地スタッフのみ。

どうにか現地スタッフと会うことができ、自分たち以外の参加者とも顔を合わせた。

参加者は7人で、現地スタッフとガイドそれぞれ1名ずつ、総勢9人で8日間のツアーを始めた。

 

 

ツアーの日程は

① コロンボからシーギリヤまで行き、3泊する。

② シギリヤを起点にダンブッラ・アヌラダプーラを観光し、シーギリヤロックに登る。

③ ポロンナルワを観光。

④ シーギリヤからキャンディに移動し、キャンディで2泊する。

⑤ ヌワラエリヤ、キャンディを観光。

⑥ キャンディからゴールへ移動。

⑦ ゴールを観光後コロンボに移動。

といった日程だった。

 

空港に着いたのは午後5時半だったが、手続きなどで時間がかかり、最初の目的地のシーギリヤに出発したのは7時過ぎになってしまった。

車はずっと走り続け、結局シーギリヤに着いた時は夜中の12時になっていた。

長かった一日が終わった。

着いた時は暗くて何も見えなかったホテルが、翌朝になって素晴らしいロケーションのホテルだと分かった。

手入れされた庭園、プールの向こうにはシーギリヤロックが見えた。

 

[ホテル シーギリヤ]

 

大きな公園の中にあるような、自然に囲まれたゆったりとした雰囲気のホテルだった。

ここで3泊することになっていた。

 

 

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東五郎の湯 高東旅館

2021-01-13 07:00:00 | 温泉・宿

川渡温泉にある「高東旅館」は何度でも温泉を楽しみたい、何でも自分でできるという人にお勧めの宿。

基本的に自炊の宿なので朝夕の食材を持参し、すべてが整っている台所を自由に使うことができる。

それがダメならば簡単な夕食(松花堂弁当)付きのプランもある。

チェックインしたらもう一切構われないので、外出しようが何をしようが全く自由になっている。

だから、自宅にいるのと同じなのだが、違うのは温泉があること。

温泉は源泉掛け流し、効能がありそうな少し熱めの緑色の温泉に好きなだけ入ることができる。

リピーターが多いらしいが、それも納得できる。

たまたま一緒だった人も近くからしょっちゅう来ていると言っていた。

それほど素晴らしい温泉なのだと思う。

 

お風呂は男女別内湯と家族風呂があり、どちらも同じ源泉を使用している。

泉質は含硫黄・ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉で、少し硫黄臭がある。

面白いのはお湯の濁り方で温度が変わるらしく、緑色が濃いと適温、透明になってくると熱めになるらしい。

 

 

[女性用内湯]

 

女性用の方にだけ浴槽の奥にドアがあり、開けると2つの湯船がある。

1つは半身浴のための浴槽、もう一つは寝湯になっている。

 

 

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