日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

セビージャ

2020-12-25 07:00:00 | 海外旅行

セビージャ(セビリア)という街はスペインのイメージそのものを表わしていると思う。

フラメンコ、闘牛、サッカーなど、スペインで有名なものがこの街には全部揃っている。

セビージャはスペインのアンダルシア地方にある街で、スペインには「セビージャを見たことのない人は、この世のすばらしさを見たことがない人」という古いことわざ

があるほどの歴史的な魅力ある街で、キリスト教とイスラム教の文化が混在している街となっている。

 

セビージャのホテルはあまりオススメできないようなホテルだった。

南米系の人が経営しているらしく、今まで泊まったことのないようなホテルだったが、値段を考えれば当然なのかもしれなかった。

ただ、良かったのはカテドラルのすぐそばにあったことだけ。

ホテルは寝るためにだけ帰って、1日中街を歩き回った。

 

最初はやはりセビージャ観光のメイン「カテドラル」」に行ってみた。

ここは世界で3番目に大きいのカテドラルらしい。

ちなみに1番目はバチカン、2番目はロンドンのセントポール大聖堂のようだ。

ここはイスラム時代のモスクを基礎にしてあり、完成まで約1世紀もの年月がかかったらしい。

 

[カテドラル]

 

入り口にはものすごく長い行列ができていた。

入るまでには数時間かかると言われたのでここでは諦めて、カテドラルの前に並んでいた馬車に乗って、先に街の様子を見ることにした。

選んだ馬車はを引いていた馬の名前は「カプリチョーザ」、スペイン語で「気まぐれ」という意味。

名前の通り御者の言うことはあまり聞いてくれない時もあったが、楽しく街を案内してくれた。

 

[カプリチョーザ]

 

御者の人とおしゃべりしながら、しばらく街中を走り、着いたところがスペイン広場。

ここはセビージャ万博の会場施設として建設された広場で、あまりにも広いことに驚いた。

広場に堂々と建っている両側に回廊のある建物はカメラに収まりきれないほど大きなものだった。

 

ここで馬車と一緒にお客の写真を撮るのが御者の仕事になっているようだ。

 

廊下の下にはベンチがあり、そこにはスペイン各県の特徴や歴史的な出来事が描かれていたタイル絵があった。

 

[カナリア諸島サンタ・クルス・デ・テネリフェ県のタイル絵]

このように、58ヶ所の県や自治州の歴史などの、特徴的な出来事などを絵にしてあった。

 

また、回りには運河が巡らされ、ボート遊びもできるようになっていた。

運河に架かる橋や噴水なども絵になるので、「スターウォーズ」などの映画のシーンとしても使われていたようだ。

 

街の観光を終え、再びカテドラルに戻る途中はジャカランダの花がいっぱい咲いていた。

 

 

 

[ヒラルダの塔]

 

カテドラルの裏側から回ったので、最初に「ヒラルダの塔」が目に入った。

ヒラルダの塔は、カテドラルに付設する鐘楼でイスラム教徒支配下時にモスクの塔として建てられ、その後増改築し、高さ約98メートルの鐘楼となっている。

 

カテドラル前面には、やはりまだ大勢並んでいる人がいた。

それでも今度はしばらく並んで、やっと中に入れた。

もちろんシニア料金で。

カテドラル内部は荘厳な雰囲気で、内部にはコロンブスの墓や黄金色の祭壇、スペインを代表する画家のゴヤやムリーリョの絵画など、見どころがたくさんあった。

ここで失敗したことは、カテドラルを出てからカメラがないことに気づいた。

多分、礼拝堂で座った時に置き忘れたのだと思うが、もう外に出てきてしまったし、どうしようもなかった。

セビージャの観光は終わっていたので、カメラは諦めた。

せっかくのカテドラルの写真が1枚もないのが残念。

 

この後はセビリアの旧市街「サンタクルス」と「アルカサル」に回った。

「サンタクルス街」はかつてのユダヤ人居住区だった場所。

狭く曲がりくねった細い道は迷路のようになっていて、歩くと広場につながり、そこで行き止まりとなってしまう。

その間、たくさんのお店やレストランが並び、家々の鉄格子の門タイル壁に絡まっているブーゲンビリアや庭木のオレンジ、公園のベンチでくつろぐ人など、本物の「セビリアの街」と出会えたような場所だった。

ここでは絵皿と路上の絵描きさんから絵を買った。

 

[サンタクルス街の絵皿屋]

 

[サンタクルス街のブーゲンビリアとジャカランダ]

 

「アルカサル」はイスラムとキリストの建築様式が融合したムデハル様式の豪華な宮殿で、見事な庭園とあちこちにある幾何学模様がアルハンブラ宮殿に負けず劣らずだと思った。

ここも写真は1枚もない。

 

[アルカサルの近くの路上にいたパフォーマー]

 

この夜は本場のフラメンコを見に行った。

観光客が行くフラメンコの劇場は「タブラオ」と呼ばれ、フラメンコ専用のステージがある小さなライブハウスのような場所や500人以上も入れる大きな劇場などがある。

以前行った時に大きな劇場に入ったが、フラメンコが始まるのが夜遅く、1日中観光した後だったので、疲れていてショーを見ながら寝てしまったことがあった。

今回のフラメンコショーは小さなシアターのある、フラメンコ博物館を選んだ。

ここはフラメンコに関する資料が展示されている博物館なのだが、フラメンコシアターが併設されていた。

午後5時からの部もあったのが何よりだった。

入場してから2階と3階にある博物館でフラメンコの衣装や楽器などの展示を見て、1階に降り、ちょっと小さなシアターで目の前で踊るフラメンコを見た。

100席ほどの席があり、ステージの3方向を囲んでいて、早い者勝ちの自由席だったので1番前に陣取った。

出演者は合計6人、ダンサーが3人、ギタリスト(男)、歌と手拍子が2人。

約1時間くらいの間に合計6~7曲のプログラムがあった。

ダンサーのタップの音の迫力!、流れる汗も見えるほど近い位置で見ることができた。

本当に素晴らしかった。

(公演中の撮影は禁止だった)

 

 

[入り口近くに飾ってあったギター]

 

フラメンコショーの余韻を残しながらホテルに戻った。

セビージャの1日はこれで終了した。

 

 


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