「ルリヤナギ(瑠璃柳)」が咲いていました。
瑠璃という響きが気に入っています。
日本の伝統色である『瑠璃色』とは、濃い紫味の青色のことで、透明感がありながらも深みのある清澄な色です。
ルリヤナギ、ルリマツリ、ルリトウワタなど、言葉の響きも花の色もとってもいいですね。
ウォーキングコースでルリヤナギの花を見つけました。
ルリヤナギは樹高が1.5m~2mほどにもなるので、常緑低木の扱いなのです。
だから、たまたま花が咲いていたから気づいたけれど、もしも咲いていなかったら、ただの木だと思ってスルーしてしまったかもしれません。
ヤナギと名前に付きますが、ヤナギの仲間ではありません。
花の形はナスと同じ、色は薄紫、ルリヤナギはナス科なのです。
3cmほどの花は長い花柄の先にあって、うつむいて咲きます。
瑠璃色と名が付いていますが、花色はそれよりももう少し薄い紫色のように見えたので、ちょっと名前に無理があるかな? と思っていました。
そうしたら、ルリヤナギの瑠璃色は、花色ではなく果実の色のことなのだとか。(APG原色牧野植物大図鑑)
その果実は1cmほどの球形で、熟すと黒くなるのですが、よほど暖かい地方でないと結実しないようです。
この花(木)は鎌倉時代の頃、琉球を経て渡来したので、「リュウキュウヤナギ(琉球柳)」という別名もあります。
学名:Solanum glaucophyllum
英名:Waxyleaf nightshade
別名:リュウキュウヤナギ(琉球柳)、スズカケヤナギ(鈴懸柳)、チョウジカ(丁字花)
科名・属名:ナス科 ナス属
原産地:南アメリカ