10月中旬、線路わきのネットフェンスが真っ白になっていた。
ちょうど「ナツユキカズラ(夏雪葛)」の一番の見ごろの時に出くわしたようだ。
この花の最盛期は6月〜9月、だから少し遅く咲いたのかもしれない。
まるで雪に覆われているかのように咲く「ナツユキカズラ」は庭木として植えているところも多い。
でも、この場所にあったものはどのようにして根付いたのか分からないけれど、自然に増えたもの。
10mくらいの長さのフェンスに絡まっていて、ここを歩いた時、ちょっと甘いような香りがほんのりと漂っていた。
--- ナツユキカズラ ---
中国及びチベットを原産とするタデ科の蔓性低木。
日本へ渡来したのは江戸時代で、夏から秋に咲く花を観賞するため稀に植栽される。
白い小花が枝先を覆うように多数咲く様を、降り積もる雪になぞらえてナツユキカズラ(夏雪葛)と命名された。
繁殖力が高く、早期に緑化できるため欧米では古くから壁面緑化やグランドカバーに使われ、日本でも近年、フェンスやトレリスなどに用いられるようになった。
上の方にある葉の付け根付近から多数の花柄を伸ばし、直径1センチほどの花が穂状に集まって咲く。
一見すると花弁のように見えるのは先端が五つに裂けた萼であり、花弁はない。
花の色は白あるいは緑を帯びた白だが、ピンク色の花を咲かせる品種もある。花の後には三角に近い果実ができる。(植木ペディア)
学名:Polygonum aubertii
英名: Silver lacevine
別名:シルバーレース・バイン
科名・属名:タデ科 タデ属
原産地:中国・チベット、中央アジアなど