大きな公園の中には「アセビ」の木がたくさんある。
2月末に行った時、陽当たりの良い場所にあった小さい木に少しだけ花が咲いていた。
その時から2週間、今では満開になっていた。
[2月末のアセビ]
[3月中旬のアセビ]
冬の間はアセビの葉っぱの緑が良く目立っていた。
色のない時の常緑樹は嬉しい。
春になって花の時期になると、アセビは花付きが良いため、木全体を覆ってしまうほどになる。
花の形を見るとドウダンツツジなどとよく似ていて、ツツジの仲間だと分かる。
高原などの自生地に行くと、他の植物がなくて「アセビ」ばかりの場所も多くある。
これは、アセビには木全体に毒性があるので、野生動物がこの木を食べずに、他の植物ばかり食べるからアセビだけが残ってしまうため。
このように動物が食べない有毒植物だけが残って群落が形成されるのはレンゲツツジやクララなども同じようだ。
動物の本能ってすごい!
自生のアセビはほとんどが白い花だが、園芸品種にはピンクや赤などもある。
[ピンク色の園芸品種 “クリスマスチアー” ]
[赤花の "ベニバナアセビ" 、"アケボノアセビ" とも呼ばれている]
学名: Pieris japonica
英名: Japanese andromeda
別名:アシビ、アセボ
科名・属名:ツツジ科 アセビ属
原産地: 日本
漢字では「馬酔木」。
木には有毒成分のアセボトキシンが含まれていて、馬が食べると神経が麻痺し酔ったような状態になるのがその名の由来。