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日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ふけの湯

2020-05-06 07:00:00 | 温泉

八幡平アスピーテラインから少し奥に入ったら、目の前が開け、木造りの昔の小学校みたいな建物と、荒々しい山の斜面にもくもくと立ち上がる湯けむりが見えた。

斜面一帯は硫黄の成分のせいか白くなっていて、そこには点在するいくつもの湯小屋があった。

あそこの温泉にも入れるのかな、でも外から丸見えになっちゃう、などと思いながら小学校のような建物に向かった。

入り口には「源泉秘湯の宿 ふけの湯」と書いてあった。

中に入ってみると、秘湯の宿のイメージと違って、古い建物なのに内部はとてもきれいで、廊下はピカピカに磨かれていた。

そして日帰り客なのに丁寧に応対してくれて、好感が持てた。

 

 

たくさんあるので、とても回りきれないと思ったから、今回は建物の中のお風呂だけにした。

お風呂は総ヒバづくりで壁は新しいのだろうが、他は時代が感じられ、7~8人が入れるくらいの湯船と、半露天風呂もあった。

白濁して泥湯のような感じの、少したまご臭がするような温泉で、入った後はさっぱりとしていた。

 

[内湯]

[半露天風呂]

 

ふけの湯温泉は地熱を利用した「蒸かしの湯」としてかつては湯治で賑わったらしい。

異なる成分の源泉が数種類もあるという。

秘湯感満載の野外にある露天風呂群はまさに「東北の温泉」と言った雰囲気だった。

帰りがてら、一番近くにある湯小屋をのぞいてみた、やはり野趣溢れるお風呂だったので、外にあるお風呂はすべてこのような感じなのだろう、次は絶対に入ってようと思った。

 


芽登温泉

2020-04-14 07:00:00 | 温泉

 

足寄の市街地から35キロメートルくらい山の中に入った場所にあり、秘湯感抜群の温泉。

道路標識はあるので迷うことはなかったが、本当にこの道で合っているのかと心配しながら行くような場所だった。

向かう途中で鹿が出てきたが、熊もいるらしいので・・・鹿で良かった。

ここはシマフクロウが見られる宿として有名だが、宿泊しないと見られないようで、日帰り利用だったので残念。

でも「巨岩の湯」と名のついた混浴露天風呂にシマフクロウの石でできた置物があった。

 

 

「姫」と書いてあるのれんをくぐると、女性用内湯。

内湯は湯船が2つあり、小さい方は熱めで大きい方は適温だった。

内湯の脇のドアを開けると、少し小さめだが、それでも7~8人入れるくらいの露天風呂があった。

ここが女性用露天風呂。

また、反対側のドアを出ると大きな露天風呂だった。

これが「巨岩の湯」と名がついた混浴露天風呂。

でも湯浴着をレンタルして入ることが可能となっている。

 

露天風呂は川沿いにあるので川のせせらぎ音と鳥の鳴き声を聞きながららゆったりと入ることができた。

飲泉もできる温泉はアルカリ性単純温泉でPH9.5あり、ツルツルとした感じがした。

 

 

北海道らしい野趣あふれる温泉だった。

 


恐山温泉

2020-04-10 07:00:00 | 温泉

恐山という名はカルデラ湖である宇曽利山湖(うそりさんこ)を囲む外輪山の総称であり、単独の山はない。

その宇曽利山湖畔に恐山菩提寺がある。

この菩提寺の周辺が恐山霊場となっていて、高野山、比叡山と並ぶ日本三大霊場の一つとなっている。

ずっと前から恐山という場所に対して抱いていたイメージは恐ろしさと物珍しさ、霊的なものなどだった。

その名前からやイタコについての話を聞いたりしたからかもしれない。

そしてやっと恐山に行く機会を持つことができた。

 

下北駅を降りたらバスが待っていた。

バスの中では恐山について色々と説明があったが、騒音で良く聞き取れなかった。

途中、「不老水」という湧水のある場所で止まってくれ、希望する人はその水を飲むことができた。

しばらく走ると左に赤い橋が見えて、「三途の川」と書いてあった。

何だかこの辺りから別世界のような気がしてきた。

 

入山料を払い、山門をくぐると正面に菩提寺があり、その脇からすぐに荒涼とした風景が広がっていた。

硫黄臭の漂う岩場地帯がずっと続いて、硫黄がボコボコと湧いていたり、お地蔵様があったりと何だかおどろおどろしい感じだった。

ここまではずっと思っていた通りの場所だった。

でも、しばらく歩いてやっと岩場地帯を抜けたと思ったら風景が一変し、極楽浜と呼ばれている宇曽利山湖畔に出た。

山門

 

菩提寺の脇から荒涼とした風景が続く

 

極楽浜(宇曽利山湖畔)

 

極楽浜は白い砂浜が広がり、まさに極楽とはこのような場所なのかと思うほどで、砂浜を歩くと心地良い風が感じられた。

今まで荒涼とした風景だったから余計にそう思ったのかもしれない。

東屋があったのでしばらく休憩していたら、大声で叫んでいる人がいた。

多分亡くなった人の名前なのだと思う。

ここはそういった場所なのだと実感した。

そして山門まで戻った。

 

さあ、次はお待ちかねの温泉。

菩提寺の境内には湯小屋が男女2つずつあり誰でも入れる(入山料は必要)温泉が湧いている。

この温泉は脱衣所と木の枠で造られた簡単な湯船があるだけだがそれがまた素朴感があっていい。

湯船は二つ並んでいて、熱い方と少しだけぬる目のもの。

コバルトブルーの色をした温泉は、硫黄泉でPH1.8の強酸性泉と書いてあった。

ピリピリとした感じがあるが入浴後はさっぱりとした感じだった。

境内にある湯小屋

 

湯小屋内部

 

菩提寺には宿坊もある。

恐山例大祭期間中に「イタコ」の口寄せがあり、希望する人は宿坊に泊まって朝早くから並ぶらしい。

ちなみに恐山と「イタコ」は直接関係は無く、恐山が場所を提供しているだけだとのこと。

 


花山温泉 薬師の湯

2020-03-22 07:00:00 | 温泉

 

何かの本で堆積物の多い温泉という特集があり、花山温泉が載っていたので、機会があったら行ってみたいと思っていた。

 

実際に花山温泉に来てみたら、堆積物よりも炭酸泉が売り物だったようだ。 

ヨーロッパなどでは炭酸泉が多く、その温泉で心臓病などの治療をしているという。

そして炭酸泉は濃度が高ければ高いほどその効果を発揮するといわれている。

日本では高濃度の炭酸ガスを含んだ天然の炭酸泉に出会うことは非常にまれなようで

ここ花山温泉は関西で最も炭酸の濃度が高い温泉らしい。

堆積物については本に書いてあった通り、温泉の成分が「湯の花」となって堆積していて、風呂場全体が茶色く見えるほどだった。

温泉旅館となっていたが、ほとんどが日帰りでの利用らしく、常連のような人もたくさんいた。

町の中にこのような温泉があるのが珍しいと思った。

 


オソウシ温泉

2020-03-01 07:00:00 | 温泉

 

北海道新得町にあるオソウシ温泉鹿乃湯荘。

秘湯というのはこのような温泉のことだと思う。

トムラウシ温泉に向かう途中の岩松ダムの手前に看板があった。

この道でいいのかと思いながらダートの道を7キロほど進むとやっと宿の手前の橋が見えた。

 

オソウシ温泉は北海道で最もアルカリ性が高い温泉だと言われている。

PH10あるらしい。

確かにトロトロとした感覚の温泉だった。

露天風呂は混浴なのだが、この日は誰もいなく独り占めできた。