今年は裁判員制度が施行され、7月以降には実際の裁判に裁判員が加わる模様だ。
既に今年の裁判員は選定され、選定された本人には通知も届いているはずである。
日本では裁判員制度であるが、(外国の)法廷映画の世界では裁判員ではなく陪審員が一般的であった。例えば、デミ・ムーア主演のズバリ「陪審員」とか・・・・・
最近、ロシアでリメイクもされた名匠シドニー・ルメット監督の「十二人の怒れる男」は、そんな陪審員(裁判員)にスポットを当てた傑作法廷劇である。日本でも三谷幸喜がこの映画をモチーフに「12人の優しい日本人」を制作しているが、こちらもオモシロイ!
~あらすじ~
17歳の少年が起こした父親殺しの裁判に集められた陪審員たち。有罪は決定的かと思われる状況の中で、一人無罪を主張する陪審員が現れてから討論が白熱化する・・・・・・・
スリリングな展開に加え、12人の陪審員たちの心理描写も素晴らしい。数ある法廷映画の中でもピカイチだと思う。
さらに、討論が展開される舞台が、ほぼ一つの部屋がであり、密室劇の秀作としても有名である。(写真の下にあるDVDは同じく密室劇の傑作、ヒッチコックの「ロープ」)
以前、会社のマネージメント強化研修で、この「十二人の怒れる男」が題材に取り上げられたことがあった。(テーマはリーダ・シップについてだった。)映画を観終わった後 講師の「この映画を観たことがある人は?」という問いに、何十人もいるのに手を上げたのは私一人だけ。
「何でみんな知らんの!?」って叫んじゃいましたよ。
う~ん、裁判員制度が始まる前に今一度鑑賞することとしよう!