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食の世界でも政治が働いたー奇妙な献立はその影響である

2010-06-09 09:34:34 | 意見発表
讀賣新聞で「当世給食事情」と題して特集があった。第一回目は「(1)奇妙な献立偏る栄養」

写真説明
エクレアパン、白菜のクリーム煮、黄桃ヨーグルトがけ、牛乳の給食(東京都内)

「生クリームサンド、焼きそば、牛乳の給食(三重県内。いずれも再現、ブックマン社『変な給食』より)
 ▽カレーうどんとアメリカンドッグ、小倉白玉、牛乳▽みそラーメンとあんドーナツ、果物、牛乳▽キムチ焼きそばとクロワッサン、イカナゲット、イヨカン、牛乳……。
 栄養バランスの乱れたこんなメニューが、学校給食で出されている。
 昨年末に出版された『変な給食』で、実態が明らかにされた。著者は、『粗食のすすめ』でも知られる管理栄養士の幕内(まくうち)秀夫さん(57)。長女が通う小学校の給食に疑問を抱き、10年以上前から学校給食の献立表などを保護者や学校栄養士らから集めてきた。
 これらの情報をもとに、41自治体の公立小学校で2004~09年に出された給食73点を再現、写真入りで掲載したところ、本は話題を呼び、初版から半年弱で7刷、計4万5000部に。保護者や学校栄養士らを中心に、反響も多数寄せられているという。
 幕内さんは、変な献立を、〈1〉ドーナツとラーメンのような「超ミスマッチ献立」〈2〉お菓子給食〈3〉焼き鳥と焼きそばといった居酒屋風〈4〉量や品数が少ない「貧乏給食」――などに分類する。その上で、献立全体に共通する問題点として、砂糖と油を大量に使用する傾向があると指摘する。
 「これらの給食は、脂質やエネルギーが過剰な一方、食物繊維やビタミンが不足するなど栄養が偏っていることが多く、子どもの健康を害しかねない」と、警鐘を鳴らす。
 給食1回分で栄養摂取基準を満たすのは難しいため、献立は10回や1か月単位で考えることが多い。同書で給食が紹介された東京都内のある自治体も、「ある1回分だけを見ると栄養が偏るのもやむを得ない」と釈明する。
 これに対して、幕内さんは「子どもが好きなメニューの方が、食べ残しも少なく無難と考えているのでは。だが、今の子どもたちは偏食傾向にあり、好きなもの中心だと偏った献立になる。『食べたい』ではなく、『食べさせたい』給食を出すべき」と指摘する。
 学校給食に詳しい長崎大学の中村修准教授(52)(環境経済学、食育)は、「そもそも学校栄養士は、大半が献立作成について特に訓練を受けておらず、栄養バランスが良く食べ残しの少ない献立作りに苦労している場合が多い」と、変な給食が出現する背景を分析。「このままでは、糖尿病など生活習慣病につながる危険がある」と警告する。」
以上記事から


何故,変な給食が行われているのか、それには日本の学校給食がアメリカの戦略によってアメリカの余剰農産物のはけ先に設定され、日本国政府もその輸入に伴うバックリベートに目がくらみ、国をあげてそれに協力したのです。そのことが日本農業の破壊になると言う一部の異論も出されたが、官僚主導の政治は国策を誤ったのです。

そしてアメリカからのリベートや助成金、補助金を目当てに多大な小麦を購入したものは国をあげて、嘘を言ってまで、今の民主党みたいに、嘘の公約をして、国民を騙して
小麦を食べさせる国家的運動を展開したのです。

ですから給食は、小麦粉食、アメリカからの輸入食が氾濫することになったのです。
学校給食が当初は脱脂粉乳とコッペパンの給食で、このことは先祖伝来和食を食べてきた日本人の子供に欧米食を食べさせると言う無謀なことをしたのです。

本来子供は親が食べてきた物を食べさせなければならないのです。
それは和食なのです。
和食は幸いなことに世界の健康食だったのです。

世界の食事の中から健康な食事として和食が認められたのです。しかしそれは近年に張ってのことで、当時はアメリカが戦争に勝ったのは小麦粉を食べているから、アメリカがノーベル賞を貰っている人が多いのは小麦を食べているから、西欧人が体格が良いのは欧米食が良いから・・・米を食べると馬鹿になる・・と言うような宣伝を、日本の官僚だ行ったのです。
私たちはそれを信用し、和食を捨てて洋食にすべきと考え、農業の構造も変え米を減らし畜産を増やす事までもしたのです。これらはアメリカの策略だったのです。

そのことを明らかにしたのか元NHK職員の高嶋光雪さんで、NHK特集「食卓の影の星条旗」を制作され、これを元に「日本侵攻 アメリカの小麦戦略}を書かれたのですが出版元が家の光協会で絶版になったのです。この本は大きな図書館ではあると思いますが絶版になり、これを残したいと考えられたのが、鈴木猛夫さん 「「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活 (単行本) 鈴木 猛夫 (著) 」です。


今の学校給食は文科省の管理下のあり、食育や栄養摂取基準の統制下に献立を考えるのです。私はそれを栄養素重視の食事と言っています。
P(たんぱく質)、C(炭水化物)、F(脂肪)、総カロリーをいくら、カルシウムどれくらい、・・・・それでは豚のエサづくりと変わりません。

では、栄養士が作った献立を食べたらどうなるのでしょうか。肥満し、アレルギーが出るのが落ちです。

その厚生省が決めた基準はどうやって算出したのでしょうか、豚は肥育試験をします。そして飼料効率を計算します。

人間は実験もできないのに何故決めたのでしょう。アメリカの栄養学、ドイツの栄養学が正しいと思いこんでいるのです。そんなものは不要ですが。これがアメリカの農産物我売る指導書になっているのです。

食育で示されるフードガイド見て下さい。一番上には、ぱん、めん、ぱすた、ごはん、のどれでも良いと指導しています。と言うより粉食を奨励しているのです。

厚生省も、文部省も、農林省も小麦を推進するお金をアメリカから貰ったのです。
ですから学校給食はまだまだおかしさを続けます。

私は、食卓を「ごはんと一汁三菜」に揃え、主食:副菜:主菜の割合は3:2:1とすると栄養バランスの良い食事になると考えています。

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