若い人達へ

若い人に夢を託してお願いをする

メンタルトレーニングー3

2009-05-27 10:12:18 | 日記
メンタルトレーニングの続きー(3)

前回お話ししましたが、「人の心は外から見える」という法則みたいなものがあるんです。ですから最初から心の部分を変えようとするんではなく、昔ながらの方法躾の仕方、私は森しんぞう先生の本をとっても尊敬して読ましていただいていますけど、例えば森先生は三つのことだけ教えてくれ、①返事の出来る子、②挨拶の出来る子、③靴を揃えられる子、と書いておられます。これを私は大学生にも教えています。必ずこれをやろうなって、これ出来なくなっているんですよ、国立大学の生徒、将来先生になろうかという学生ですら出来なくなっているんです。返事と挨拶と靴を揃えるの三つだけです。それに腰骨を立てるということを加えます。これは下向かない、背中丸くしないということですが、こうやっていると気持が明るくなりますから、これだけやったって随分変わるんですよね。あれもこれもじゃなくて小さい時からこんなことやってれば随分変わって来るんじゃないでしょうか、現代日本はそういうこと忘れてしまったのではないのかなー、というのが最近の私の最近の思いです。モーション、体の動きが、エモウション、感情の動きを支配するということです。ですから昔日本人の武士道なんかにもありましたが、
立ち居振る舞いとか礼儀作法、外から見える形というものが大事と言うことです。そう言うことを言うと何か古くさいとか批判をされる方がいますけれど、じつは今のメンタルトレーニングは東洋から学んでいることが多いですから、本当に東洋の知恵というのは素晴らしいものがあります。それで私はヨガや禅にも取り組んでいます。これらはコーチとして挫折しそうになったときジャイアンツの監督をやめられた直後の川上さんの本を読んで、川上さんが指導者として立たれたときに禅のヒントを得たということで、3年ほど前にNHKに出た後にいろいろ親しくお話をうかがいましたけれど、やはり求めるところはそういうところに行くのかなー、東洋的なところですね、私は最初心理学から入っていって禅に行って、いまはもっと古いルーツのヨガを22年やらして頂いていますけれど、奥が深くて楽しいですね。以上 2008年3月19日文章化

スポーツする人はここ一番の時のためにどう生かすかを考えるヒントになるのではないかと考えています。
私は弓道で利用できないかと考えています。離れで「自然の離れ」とか、また自分でなく“それ”が離すまで待つんだと言うことが書いてありますが、そんなことあり得ない、意識して放さなければ離れないと考えていましたが、ゾーンに入り神がかった状態になると、自然の離れ、“それ”が離す離れができるのではないかと考えました。

心が外から見えるとありました。弓道は気迫が求められていますが、気迫というのは気をいっぱいに満たしそれこそ気迫に満ちていないと外からは見えないと考えます。

ごはんとみそ汁を大切に

2009-05-25 20:24:06 | 日記
今日のスタジオパークのゲストはNHK“つばさ”に出演のラジオポテトの社長役の宅間孝行さんでした。俳優、脚本、演出、と多才な才能持ち主で劇団主宰もしていると言うことでした。貧乏時代の得意料理として、カレーうどんつくりが実演されました。作り方は簡単、一般のカレーに牛乳を目分量でいれて鶏ガラのスープのもとをこれも適当に入れ味見しておいしいければ良い。これをゆでたうどんを丼に入れたものにかけ、白ネギを切って入れて出来上がりと言う内容です。

 私もカレーうどんは好きですが、私の作り方はちょっと違います。カレーにうどんのだし汁を入れて、これに野菜をぶち込むのです。なずび、ピーマン、小松菜、キャベツ、白菜、もやし何でもあるものを入れます。とくにピーマンが好きでピーマンカレーにした時は栄養満点だ!と自己満足をしています。この私のなんでも野菜カレーは奥さんは決して食べません。ですから奥さん私の健康度は違います。
この野菜カレーはごはんにかけてもおいしいのですが奥さんがうどんを用意してカレーがあるときに成立します。通常も私は野菜が多いカレーにします。

 さて、宅間さんの牛乳カレー、食事バランスで見ると、小麦粉の主食7割、野菜1割(カレーの中に入っているものとして)、牛乳1、肉0.5(カレーの中に入っていました),その他0.5と言う内容で、食育ですすめる食事バランスガイドのSV数で見ると全体を10にすると主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の割合は3:3:2:1:1になります。これと比較すると主食が多くて野菜が少ないので、栄養バランス的には欠陥食というべきで、おっしゃっていたようにお金がない時の一時避難的食とかんがえます。

「正しい食事」をすすめている私的には、うどん=小麦粉、それに牛乳食でいわゆるパンの学校給食とおなじ、アメリカの小麦戦略の影響を受けた食事ということで、これをスタジオパークという人気の番組で宣伝されたという感じです。

 小麦粉食というのは、パンは砂糖とバターで食べたり、メンはおいしいダシにつけて食べる簡易食ですが、野菜の摂取が少なっかたりで、栄養バランスがわるくなりますので、食事をする場合は「ごはんと一汁三菜」に近づけるようにすべきと思います。食べるなら如何に野菜や果物を摂取するかを考えるべきと思いました。
 
 でも、リストラ、不景気の時代、安い簡便食は多いことでしょう。私は「みそ汁とごはん」があれば、みそ汁に何でも野菜を入れれば、丼ごはんにみそ汁をぶっかけても、うどんやラーメンよりは良い食事になると考えます。
 日本の若い人達にお願いします。ごはんとみそ汁を生かす食事を考えて下さい。米が麦に負けています。食料自給率は低下しています。このことは君たちの将来に問題を残すと考えます。

人生に役立つメンタルトレーニングー2.(続き)

2009-05-25 05:39:36 | 日記
(弓道の会を持つ方法の一つとしてメンタルとレーニングが生かせないか研究のためラジオ放送を録音し紙に落としました。その続きです。弓道以外でも有効と考えます。)

(前記事から続く)
例えば「意欲」ですがこれはやる気のことですね。最近一週間で結構ですから、お仕事でも、勉強でもスポーツでもいいですから、自分が今やりたいこと、対象としていること、そのことを思い浮かべて下さい。選手だったら朝起きたときに今日の練習のことを思うでしょう。その時に乗っている人、うまく行っている人は「よし、今日も行くぞ」と言うような思いで朝飛び跳ねて起きるんですよ。所が怪我をしていたり全然上手くならなかったりして「もう行きたくないなー」「つらいだけだなー」って思っていたら、例えばこんな寒い冬の時だったら、布団かっぶてしまいますよねー、会社に行くのでも同じで「うあー、まただー」と思えば布団をかぶってしまいますよね。ですからそれを意欲の強さに換算して点数化して下さいというのです。10点満点で、もう待ちきれない状態だったら9点か10点で朝わくわくするような気分で起きられる状態です。それが行きたくないというようであったら意欲は1点か2点ということです。これがチェック方法です。科学的というか自分の主観で良いんです。ところがこれ結構当たっているんです。それを「自信」についても「感情コントロール」についてもおこなうのです。例えば「感情のコントロール」についても、切れるだとか、いらつくだとか、むかつくとか、ここ20年来言われるようになった言葉ですが、こういう状態がひんぱんに起きるような人は感情コントロールが下手な人です。大概のことがあっても非常に冷静に沈着に対処できるような方は点数が高い。次の「リラックス」だったら、どんな人でもプレッシャーがかかってきたら心も体も固くなるんですが、それを意図的に自分で弛めることが出来る方は点数が高い。「いやーいつも固いままにやちゃうなー」という人は点数が低い。こういうのを7項目について全部評価していただくのです。その上でもしできたら、ご自分のことをよく分かっている方に「こんなのがあるのですが、あなたから見て私のこの今の意欲って何点に見える、」「自信はどう、」「感情のコントロールってどう見える」というように、3人ぐらいの親しい方に客観評価していただいて自己評価点と客観評価点とを付き合わせるのです。そうするとそれがほとんど一致していましたら、もう科学的な質問紙とか要らないくらいその人の人と成りが結構でてきていると私は思っています。ですから選手で言えば選手の自己評価と回りを取り囲む監督さんやコーチ、或いは同僚の評価を付き合わせて合っていたら「あっ、そうか、この人はここか」私も評価しますが、自己評価と、周りの人の他者評価が一致していたら、そこからやってゆけば間違い無かったですね。
そこで「自信がない」という評価が出た場合はどういう風な指導をしたらよいか、具体例で述べますと1995年ですから13年前になりますが、3月の末にバスケットボールの名プレイヤーで今ナショナルチームのコーチをしている萩原みきこさんが私の所に始めて訪ねてきました。彼女はその年も前の年も二年連続で日本リーグの得点王だったのです。誰が考えても日本リーグの得点王が自信がないなんて思いませんよね。ところがその時彼女はバスケットを止めたいというとこまで追い込まれていたんです。外見からは何も分からないですよね。得点王になっていてどうして止めるの、年齢はまだ25才、一番油が乗っていたんですが、しかし、その時の4ヶ月後にアトランタオリンピックのアジア予選が控えていたんです。20年間オリンピックに行けていない女子バスケットは、その年は幸いなことにアジア地区に3つのカードが来て、その3位までに入れば20年ぶりにオリンピックに行けるかも知れないと、非常にチャンスの多い年だったんです。萩原さんは小さいときからバスケットをやり、オリンピックに行くという夢を持っていたのに、その夢が叶いそうなときなのに、止めるって思ったのです。不思議なことです。それまでは意欲満々だったのが「意欲」が無くなったんです。そうするとどうしてかと言うことになりますが、私の所に来て話を聞いて行く内に、萩原さんは「自分は格下の相手の時は活躍できるのです。すごくのびのびと動けるのです。所が決勝戦になると5点ぐらいしか取れない、国際試合でもなんかずーっと上手く行かないのです。私はプレッシャーに弱いんですかねー」というんです。日本トップの選手がですよ、技術が一週間やそこらで落ちるわけはないし、身長は180センチでまったく怪我がない体が一週間でダメになるわけはないし、所が決勝戦になるとダメだという心が動いているんです。「自信がありません。とてもじゃないが国際試合でオリンピックの出場をかけた試合なんかにやれるような気がしないので、いま身を引きたような気がする」と、非常に弱気になったんです。それで先ほどのチェックをやってもらったら、当然「意欲」は1点か2点ですよね、それで「意欲」は2点で、「自信」も2点、「感情のコントロール」これはすばらしくその位落ち込んでいても回りの人に八つ当たりするようなことはありませんというので8点、「リラックス」はちょっと苦手で6点ぐらい、「集中力」はありますというので8点、この集中力は本当は10点ぐらい上げられるのですが謙虚な人なので8点なんです最高が、「イメージ」も非常に良くわくというので8点、そうするとターゲットが決まってきますよね。で「意欲」が無くなっているのは自信がないから、それもプレッシャーがかかったときに活躍できないと言う、まあ心の傷みたいなものがあるからで、じつはそれはトレーニングで解決できるんですね。私はこのことを88年の段階でアメリカ人から教わって非常に具体的なプログラムを持っていたんです。で沢山のプロ野球選手、例えば昨年優勝した日本ハムのヘッドコ-チをしていた平井かずゆき、当時選手でしたが、彼は90年からですけれどこのテクニックでずーっと活躍していましたし、いまだにいろいろお話をしますが、成功例が沢山出ていたんです。
そこで「萩原さん、あのね自信というのはね変えられるんだよ」って言ったんです。そうしたらびっくりしてましてね、「ええっ、というから」「いやーあのねアメリカにこういう人がいた」と、このアメリカ人というのはオリンピックチャンピオンなんです。ライフル射撃のモントリオールオリンピックのチャンピオンで、名前はラニー・バッシャムさんという方で、私も88年に会ったんですが、日本に来まして、お茶の水で彼の講演会があったんですけど、(今も親しくしていますが、)ライフル射撃のナショナルチームのアトランタの時がコーチ、シドニー、アテネが監督を務めた藤井まさるさんという方がその方をお呼びになって、そして私もそこに呼ばれて講演を聞いたんですね、その時びっくりするようなことを言うんですね、「私(バッシャムさん)は72年のミュンヘンのオリンピックでは銀メダルに終わりました。その時は、トップを走っていて(そのことに私は気付いていませんでしたが)金メダル取る直前までいっていたんです。ところが自分トップだということが電光掲示板で表示されたらアメリカの報道陣がざーっと寄ってきて、それまで何にも考えないで無心で撃っていたのにざわざわしてきて、そのざわつきに気付いたんです、つまり我に返ったんですね。そして何が起きたのか聞いたら「あなたが今トップだ」いうんです。それに気付いた瞬間から無心でなくなって、ふるえだしたんです。ゾーン入っていたのが引き戻された感じです。それで私は本当に残念なことに惜しくも負けてしまい銀に終わったのです。もう少しで金だったのです。とても残念で悔しい思いをしました。」と言うんです。そして、彼は、アメリカに帰ってくやしくってしょうがなかったので、何とか次の4年後のモントリオールで優勝したいと考えたのです。そして彼は独自のものを編み出すんですね。それをメンタルトレーニングと同じような、「メンタルマネージメント」と名前を付けていますけれど、あの十の原則を見つけだして行くんです。そして「その中の一番大切なことを今から言います。」って言ってくれて、「皆さん、「自信」というのは試合が終わってから、つまり試合に勝ったりいい結果が出たら持てると思っていませんか」って言うんですね。私は80年からコーチしていて88年ですから、すでにもう8年もたっていてて日本で優勝争いをするようなチ-ムでやらせていただいていましたから、それでもね、やっぱりうまくいったら自信がつくよと思っていたんですよ。しかしバッシャムは違うと言うんですよ。これはほとんどの人が結果が出たら自信がつくと思っているんでそれが常識だと思われていたんですが、でもよーく聞いてみるとバッシャムが言うとおりと思えるようになりました。バッシャムさんは「皆さん、試合が始まる前に自信が持てていないと試合に勝てないんじゃないんですか」というんですよ。それはそうだなー、あんたの言うとおりだけれどそんな理想的なことはできんぞ、って思ったんです。続いて「私も72年のミュンヘンの時はそう思っていました。だから負けたんです。次の76年のモントリオールオリンピックではこのことが分かったので、私はモントリオールに臨むときには絶対勝てるという自信をもって臨んでいました。強く自信を持って、絶対チヤンピオンになるのは私だと思っていました。」と言い放ったんですね。「ええっ、そんなうまい話があるんかなー」と思ったんです。そしたらバッシャムさんはホワイトボードに図を書きながら、皆さんパフォーマンス、これはPですね、成績の大きさは自信の大きさと比例する。」といって、P=SC(SCはセルフコンフィデンス、自信のことです)と書いたんです。まあこれは分かるなーと思ったのですが、次に「でもね、その後ろにもう一つ大きいものが有ったんです。」と言って、SCの横に「=SI」と書いたんですね。SIというのはセルフイメージ、自己像、自分らしさのことですが、「じつはわれわれの成績というのは自信の大きさに比例しているんだけれど、もっと奥底にある「自分らしさ」「セルフイメージ」の大きさによっているんですよ。」というんです。「だからセルフイメージが小さいと技術や体力がすごくよくってもセルフイメージの大きさにPが、パフォーマンスが比例するんだから力がでないんですよ。一流選手って言うのはね、自分は一流なんだというセルフイメージに支えられて一流の行動をし、一流の練習をするんだ。」というんです。「だから一流のプレーが本番で出るんだよって、そのたまたま勝ったから一流になって行くんじゃないだと、一流になる人は遙か前から一流になる自己イメージを持っているんだ」と、いうんです。ほうーこれはすごいことを聞いたなって思いましたね。
なにしろそれでチヤンピオンになった男が言うんですからね。わざわざそのやり方まで教えてくれたんです。「それは、皆さんやり方を聞きたいでしょうけど、もうすこし我慢して下さい」というんです。「その大切なセルフイメージはどうやってできたのでしょうか。例えば自分は真面目な人間とか、勝負強いとか、弱いとか、いろいろ持ってらっしゃるでしょう。それはいつから出来たのでしょう。」て聞いたのです。「ちょっと待てよー」と思っていると、彼は「遺伝ではないんですよ。お父さんやお母さんがプレッシャーに弱くても関係ないんですよ、但しお父さんやお母さんからズーット言われ続けていたら、そういうことがあったらそれのよってあなたのセルフイメージが出来上がっています。」まあ、生まれてこの方「お前はだめだ、弱い子だ」と言われ続けている人はいないので、でもどこかからかでいわれているんですねー。幼稚園の時かも知れない、小学校の時かも知れない、運動会で失敗したとき、試験で失敗したとき、「お前は力があるのにプレッシャーに弱いなー」というこの一言でぐさっと来るわけですよね。せっかく大きくなったセルフイメージが縮んでしまうわけです。つまりバッシャムさんは「セルフイメージは言葉によって作られるのです。」と言ったんです。セルフイメージは生まれてからの、他人からの言葉かけが半分、ものごころついてからは自分で自分にかける言葉かけで半分、それで出来て行くんです。だだし、そうやって出来たセルフイメージはそうやって同じルートをたどれば変えられるじゃないですか。」っていったんですよ。「自分はそれを変えたのでモントリオールのチヤンピオンになれた。」と言ったんです。ほうーっと感動しましたね。それで彼は言葉のかけ方、これは自己指示の確認書とか、アパーメンションという言葉でよく言われますけど、B5一枚とかB4一枚ぐらいに書くようにいうのです。
「先ず第一段落は自分が「本当にやりたい目標」を書きなさい。
次に第二段落は「目標が達成されたときの価値」を書きなさい。
第三段落は一番大切で、第一段落は我々は「結果の目標」って言っているんです。「目指せ甲子園とか、○○大学合格とか、売上いくつとかいうやつです。でもそんなものな言ったってただのお題目に過ぎないのです。
問題は第三段落で「テレカの目標とか、アクションプラン」と言われるもの、「そのために朝何時に起きて、何をやって、どんなものを食べて、午前中はどういう風に過ごして、昼ご飯は何を食べて、と言う具体的な行動計画表です。チヤンピオンになる、合格する、売上をいくつにする、そのための具体的な行動計画表をきちっと書くんです。
第四段落は第一段落と同じ結果の目標を書いて。
五枚作ってあっちこっち貼るんです。
目にしたら必ずありありとイメージしながら読んで下さい。」と彼は言ったんです。これを私も実際試してみたら、私はそのころ既に禅の修行をしていましたしヨガの修行をしていましので、その紙が無くてもできるくらいにまで操作できていたんですが、一般の人たちはそう言うことはできないので、特にスポーツ選手にはこのアメリカ的な方がいいかなーと思って試したら、続々成功例がでたんですね。萩原さんにもその方法を教えたんです。「いいですか、あなた格下の相手とやるときは素晴らしい活躍をするということは、あなたの技術はこんなに大きな丸で、日本一の丸だね」って「フィジカルという体力面でも日本一だね。そして格下の相手とやるときはセルフイメージが大きいから私は大丈夫だと思っているから得点も25点も30点もとれる大きなパフォーマンスが得られたのよ。ところが決勝戦の時は技術の大きさは変わらないし体の大きさも変わらない、だけどセルフイメージが縮んでいるので、この体と技術が大きくても成績はセルフイメージに比例するので5点しか取れないことが何年も続いたんだよね」って見せて上げたんですね。それで納得して貰って具体的な自己指示の確認書を書いて貰ったんです、見事な文章だったですけどね、それを5枚作って貼って彼女は読み続けたんですね。それで自信が2点だったものが4カ月後のアジア予選までには6点~7点ぐらいまでのレベルに上がって、彼女はアジア予選の試合で生まれてはじめてゾーンにはいるのです。その瞬間を私は見てるんです。前半は良くなかったんですけれど後半に遅れて出てきたんですけれども、「控え室でなにしてたの、調子悪くてだめなのか思っていたよ」って言ったら、それまでの4カ月間にやってきたことを振り返ってそして自分を鼓舞してたというんです、そこからの萩原さんのプレーはすごかったですね。韓国との試合だったんですけどね、久しぶりに韓国に勝った試合でその晩ホテルでテレビのニュースを見ながら「いやーすごかったね」と言ったら、萩原さんは「全然覚えていません」といったんです。「ええつ」っていったんです。そしたら「これがゾーンなんですか」といったんです。それが彼女の最初のゾーン体験だったんですね。そのアジア予選で日本はとうとうすごい試合を制して20年ぶりのオリンピック行きを決める訳なんです。そこから今度はプレッシャーに弱いと言われた萩原さんが逆にその試合以降はプレッシャーに強い萩原と変わって行くんですね。アトランタのオリンピックにも私コーチとして行きましたけれど、まあすごい活躍を、萩原さんだけじゃなくって日本チーム全体がして、何しろ世界2位の中国をオリンピックで破りましたからね、あの時の試合を今ビデオを見ても私は鳥肌が立つほど感動というか不思議な物を見る感じです。神がかった状況を見れるんです。そういうことは起こるんです。その後ろにある「自信」というもの、その後ろにある「セルフイメージ」の存在というものがとても大きいと言うことを皆さんもお考えになったらいかがでしょうか。自信は後から持つんじゃない、そんなことを言っていたら勝つまで持てませんから、勝つためにあらかじめ持つんだ、そしてセルフイメージを変えれば持てるんだ、っていうことですね。セルフイメージを自分で作り出して試合前に持つと言うことです。つぎに「リラックス」とか「集中力」とかが足りないときは」どうすればよいかと言うことになりますが、「リラックス」と「集中力」はペアなんですよ。先に教えるべき、身につけさせるべきは「リラックス」なんですね。抜けない人は入らないんです。逆に言うと初心者ほどいつも力がはいっているんです。スポーツの初心者を見ていただければわかるようにいつもがちがちでしょ。なんでもかんでもゴルフでも野球でもぎゅうっと握っててね。ですからそこを如何に抜くかって言うところ、心も同じで、よくリトルリーグの方達が選手に集中しろっていうんだけど、野球って言うのはいつも集中すべきスポーツじゃないんですから、プレーの時に集中すべきでそんな2時間も3時間もベンチにいるときから集中なんかしていたらもたないんですよ、上手に抜ける人が入れられる人なのです。ゴルフでも同じで4-5時間も歩いている内に実際にプレーするのはわずか2パーセント、プレー以外の時間が98パーセントもあるのがゴルフです。そのフェアウエイを歩いているときまでいろんな心配をしたり、悩んだりしちゃだめなんです。上手に抜いて次の準備に入って、自分なりのルーチンをやってショットをする、また抜いてゆくという、もの凄くリズミカルに組んではじめてリラックスと集中ができて、良いプレーにつながるんですね。どんなリラックス法があるかというと、この時間ですと多分ベットの上とかお布団の中ですから、丁度いいんですけど、私よく選手に「はい、そこに寝なさい」ってやらせるし、受験生の場合だったら椅子に座らせたままですけど、いくつかのスッテプを含んでリラックスを体験して貰うわけです。今から私ステップをいいますので実際にやっていただくと一番良いかと思うです。寝る前にやったらよく寝れると思うんですけどね。先ず、インスタントリラックゼイションテクニックというのがあるんですけど、これはヨガのテクニックなんですが、どうやるかというと体の部分部分に順番に力を入れて行くんです。入れないと抜けないんです。ですから最大緊張まで上げてふっと抜くんです。どうやるかというと、足がありますね、足先。足、ふくらはぎ、太もも、と順番に上に上がって行きます、最後は首から顔まで行って、「全身硬直」と言ったら「わあーっ」と声を出して、ぶるぶるぶるー、と顔はしかめっ面でしわくちゃになるように全身を硬直させ、その状態を5秒間だけ保っていただいて、5秒経ったら「はーい、抜いてくださーい。」というと、すとーんと抜いちゃう訳ですね。では実際にやってみてください。「それでは先ず力を入れて行きます。足に力を入れて、ふくらはぎ、太もも、お尻、お腹、背中、胸、肩、上腕、前腕、手をぐっと握って、首、顔面まで全身硬直、1、2,3,4,5,はい抜いてー、すと-んと抜いて下さーい、抜ける所まで完全にリラックスしてー、目を閉じたまま、ご自分の完全に緊張した状態からほんとうに弛んだところまでのこの感覚の差をよーくつかんで下さい。二回目行きます。足、ふくらはぎ、太もも、お尻、お腹、背中、胸、肩、上腕、前腕、手をぐっと握って、首、顔面まで全身硬直、1、2,3,4,5,はい抜いてー、すと-んと抜いて下さーい、抜ける所まで完全にリラックスしてー、一回目より二回目の方がもっと抜けてくると思います。よーく、ご自分の筋肉の感覚に意識を向けて下さい。このゆるみの感覚さえつかめれば3回もやらなくっていいんですが、もう一回だけ行きまーす。足、ふくらはぎ、太もも、お尻、お腹、背中、胸、肩、上腕、前腕、手をぐっと握って、首、顔面まで全身硬直、1、2,3,4,5,はいすと-んとゆるめて、目を閉じたまま、リラックスの第二ステップに入ります。第二ステップは、今度は筋肉のレベルから呼吸によってリラックスを更に深めます。鼻から静かに息を吸ってお腹をふくらませて、倍の時間をかけて口から(鼻を使っても結構です)吐き出してお腹をへっこませます。例えば5秒吸ったら10秒かけてすーっと吐いてみて下さい。
この呼吸、ヨガで言う沈静呼吸法といって、吸う時間は1,吐く時間が2という割合で、10秒吸ったら20秒吐くという呼吸法で体だけでなくて心もすーっと抜けて行きます。これができたらこれをミックスしてもいいんですが、第一ステップと第二ステップを慣れてきたら、第三ステップはこれに、この呼吸に言葉とイメージを乗せます。「吸う息に合わせて太陽の暖かーいエネルギーが全身に満ちわたった。吐く息につれて体の疲れや固さ、心の不安やいらいらは全て出て行く、」この呼吸法を数回繰り返します。これが第三ステップなんですね、更に選手の場合は、今、とってもいい状態になっていると思うんですよ。このまま夜寝る前だったらそのまま寝ればいいし、朝だったらこれをやった後に今日起こること或いは起こしたいこと、やりたいこと、それをイメージを使って5分ほどリハーサルをするんですね。今日はこういう人と会うなー、こういう会議があるなー、こういう練習だなー、その時の自分の心の有り様までもイメージしていただくと、それで上手く行く確立は相当高くなります。朝はとっても大切ですよね。これを布団をかぶってぎりぎりまで寝ていてご飯も食べずに慌てて飛び出す人と、5分でも10分でも体を整え気を整え心を整えて出て行く人とではこれは随分世界が違うと思うのです。スポーツ選手の場合は30分ほどかけてほっしいですね、体のために10分、呼吸法を10分、心のために10分の30分ぐらいのプログラムを作るわけですけど、一般の方だったら体を5分、ゆっくりと、私はヨガをやるわけでけど、ゆっくりとストレッチで結構です、そしてゆっくりとした呼吸をやって、心と体をリラックスさせた後に今日やることをイメージでリハーサルする、もうこれぐらいやれば結構快適に行くんじゃないでしょうか。気持ちよくなりますし日常生活でも役立つのではないでしょうか。
この頃、受験でストレスのあるお子さん、切れるお子さん、教育や家庭のしつけに悩んでいらっしゃる方も多いと思うんですが、お子さん達の指導・しつけと言う意味でアドバイスをしますと、(続く)

何事も食事が大切、正しい食事とは何かを考えています。ブログ「正しい食事を考える会」にも顔を出して下さい。食事を悪くした原因も追及しようとしています。
出来れば応援して下さい。

役に立つメンタルトレーニング

2009-05-24 10:08:47 | 日記
2008年3月13日(木)14日(金)のNHKラジオ深夜便、心の時代から
講師:白石豊1954年生まれ筑波大学体育研究科卒業、現在福島大学発達文化学類教授
著書「心を鍛える言葉」「実践メンタル強化法―ゾーンへの招待」
お話のテーマ「本番に強くなる」
と言うのが放送されたものを、録音して紙に落としました。
私は「弓道修行日記」というブログを別途持っています。そこで弓道に何とか生かせないかと考えて投稿したものです。何かの参考になればとこのブログに転記します。


放送の内容
 私は筑波大学入学後体操の練習が過酷あったため腰を痛め動けなくなりました。そこで図書館で本を読み腰を治すヒントを探しました。
いろいろ読んでいくと、本の中にソ連の「スポーツマン教科書」という本がありました。その本の中にローマのオリンピックの女子体操競技で優勝したラリサ・ラチニナの文章が突然出てきたのです。そこには「私は体育館だけで練習しているのではない」と書いてありました。行き帰りのバスの中、寝室のベッドの上でとかで練習すると書いてあったのです。今で言うイメージを使った練習法の教えだったのです。
イメージトレーニングはメンタルトレーニングの中の一部と考えています。ドイツでは同じ意味に使っていましたが。大きな意味の心のトレーニングの一つがイメージトレーニングと考えたらいいと思います。私が出会ったのはそれでした。目の前がパッと開けた感じでした。
ラチニナさんは「いいイメージトレーニングをするためには二つ条件がある。一つは体は気持ちよくリラックスしていなければならない。しかし精神は集中していなければならない。この二つの条件を満たすといいイメージトレーニングができる」と書いてありました。
 この時、はたと思ったのです。昔リラックスしろと言われたり、ミスすると集中しろとか言わましたが、でもどうやってリラックスしたり集中したりするのかを誰も教えてくれなかったということにはじめて気付いたのです。
 そう言えばこのことは今でもあっちこっちでおこっています。誰も教えていません。スポーツの場面だけでなくあっちこっちで、学校、塾でも試験の場でも仕事場でも、固くなって上がってしまった人に対して「リラックスしろ」「落ち着け」ミスしたら「集中しろよ」自信でも「お前は良いものを持っているのに、もっと自信を持てればもっと良くなるよ」といいながら、もしその人から「すみません、自信はどうやって持つのですか」と問われたらほとんどの人は多分教えられないと思うのです。これが私がメンタルトレーニングを勉強するきっかけでした。今から36年ほどまえのことで日本ではメンタルトレーニングという概念は無かったときのことです。
「肉体のリラックスと精神の集中」の必要性は耳にはしていましたが、具体的なやり方は分からなかったのです。それでこんどはどうやったらいいのかということを調べはじめました。そうしたら既に日本体育大学の長田かずおみ(?)という先生がおられて、日本の実践的メンタルトレーニングの草分けと思うのですが、先生の本に接して自律訓練法というのがあるということがわかったのです。これはドイツのシュルツと言う人が開発した心理療法でルーツはヨガなどにあるんですけど、自分に言葉をかけることによって、(他人に言葉をかけてある状態に持って行くのは他者催眠といいますが、)自己催眠に近い「リラックス」というものを言葉によって誘導しようという方法だった。まず、シュルツさんは人間がリラックスしている時の状態を指標、インジケーターですがその一つを「重い」という感じに置いたのです。赤ちゃんをだっこしているとき起きているときは軽いのにフッと眠ると重くなるでしょう。泥酔した人ももの凄く重いですから、あのくらい抜けると、ということはリラックスすると、体重は変わらないのに重くなる、自分でも感覚が現れるのです。ですから自律訓練法の最初は「重い感じ」たとえば右腕が重くなるとか、両腕が両足が重くなるとか一つずつ追加して行くのですね。もう一つのインジケーターは「暖かさ」ですね。人間が気持ちよくリラックスしていると暖かく感じる。熱いというのでなく特に手足が暖かいという感じです。これが、あがったり固くなったりすると手足が冷たくて、おでこやほっぺたのあたりがぽっと熱くなりますが、これは最悪の状態で正に頭寒足熱の逆ですよね。それに気付いたんだと思うんですよ。それをシュルツさんは言葉によって自分の言葉で誘導しようというシステムを組んでいったんです。これが自律訓練法で、長田先生はそれをスポーツ選手に応用されていたと言うことが分かって、ようし、これを習おうと思って、しかし他の大学先生に教えを受けるわけには行かないので、我が大学に先生がいないか探したら教育学部の教育心理学の先生で大野清という先生の「心理療法の理論と技術」という学科目があって、その科目の紹介に、「自律訓練法を使ってノイローゼとか対人恐怖とかいわゆる心にトラブルがある方達の治療のセオリーを説く」というような説明が書いてあったんです。自律訓練法という言葉が目についたのでこの先生の所に行ったら教えてくれるんじゃないか考えたんです。ある時、ソビエトの本を持って先生を訪ねましたら、先生はスポーツの世界でもそういうことをやるようになったことに驚いていましたが「何とか教えて下さい」と頼んだら、了解してくれました。先生は「ただ、それは理論なので、とても大切なことは、知識でなくて実際に体得することなんだ」といわれたのです。そのことは私も信念みたいなものになっていて、いくら知識を頭に入れてもやらない人には意味がないと何時も思っていたんです。どんな場合でも。その時も大野先生にそう言うことを言われたので「先生、それでは授業以外でも教えて下さるんですか」といったら「時間があるとき毎週一時間ぐらい実技をやるか」と言って下さったんです。そして自律訓練法の手ほどきのワンステップから始まって、「毎日15分、夜15分やりなさい。記録用紙をあげるからこれに記入しなさい」と言われて実技が始まったのです。
 面白いことに始めて3ヶ月したら腰痛がよくなったのです。先生の所で体のリラックスを覚え、重い感じ、暖かい感じを覚え、全部ができると今度はおでこの辺りがすずしいと暗示をするんです。全身が暖かい、額のあたりがとっても涼しいと、これがまさに頭寒足熱を外的なものでなく自分の心で作っているわけですから気持ちがいいんです。そして自分が動いているようなイメージを思い描いているものですから、暗かったネガテブだった心が今思うにポジテイブになったんだと思うのです。そして人の感情というのは実は見えるんです。心の模様は外から見えます。これは手に取るように見えるんです。これはプロ達にもよく教えていますが、うまくいかなかった状態、失敗したときにどんな仕草や表情をするか思い描いて見て下さい。大体が下を向き始め目線が下がり背中が曲がり丸くなりとぼとぼと歩きポケットに手を突っ込み愚痴を言うようになる。それを私は知らず知らずに私は腰痛というもののためにやっていたんです。だから体育館に行っていても目の前に世界のトップの方がいて素晴らしい演技をしているのにみていなかったんです。良く見取り稽古という言葉が言われますが、最高のイメージトレーニングができる状態のはずなのに心がそこにないものですから、「なんで俺だけこんな辛い思いをしてるんだよ」みたいな感じですから、今、36年経ってメンタルの面を勉強して、当時の様子を考えると、あの時の姿勢はひどかったなーと思うんです。椅子に座ってみていてもだんだん演技を見ずに下の方ばかり見て自分の中に入って「何でー、何でー」と」繰り言ばかり言って、考えてみるとそんな人間の所に人は寄ってきませんよね。誰も何のアドバイスもしてくれない。所が大野先生の所に行って気持が明るくなっていますので「いつかこれで直るかもしれない」とか、私がリラックスをマスターし集中をマスターしていって、イメージを動かすようになったら、大野先生が「君の目の前には世界のチャンピオンがいるんだろう、それが最高のイメージトレーニングになるじゃないか、それを使わない手はないじゃないか」とおっしゃって、そうすると見る姿勢が変わってきます。うつむいていたのが目を見開いて見るようになり、そうすると回りの方もきっとそれを見ていたと思うのです。ある先輩が寄っていらっしゃって「お前まだ腰はなおらないんか」といって良いお医者がいるからと教えてくれたのです。そしてその医者に見て貰って4回ほど治療したら動けるようになったのです。そしてリハビリをする病院を紹介して貰い、更に一ヶ月したら完全によくなったのです。当時18才19才の頃は全く因果関係は分からなかったのですが、今にして思うと一つの心の持ちようで、暗い心のままだと何のチャンスもなくて落ち行くのみだったのが、一つの本との出会い、一つの文との出会いから、「よし、これのかけてみよう」といろいろ調べて、そして大野先生に出会って,自律訓練法を習い、やって行く内に今度心が明るくなって、積極的な姿勢を持つようになると、体は動けてはいないのですが、体育館でも周りの人がそれを感じて、それを見て下さった方がアドバイスを下さって、そして良いお医者さんに出会えて、リハビリの方に出会えて、という面白い巡り合わせ、いい方へいい方へと回り始めたんです。
 (途中略す)
本番に力を発揮できない、集中できない、或いはからだが固くなる、選手達が成績を上げられないことになるのですが、これはスポーツだけではなく受験の方とかビジネスマンの方とか、日頃培ったものを本番で出したいと思ってらっしゃる方が沢山いるので、皆さんこのメンタルトレーニングやりたいと思っていらっしゃる方が多いのですが、ただやり方が分からないと言うことがあると思うのです。私も最初分からなかったんですけどだんだんはっきりしてきたのは先ず一つは本番でどのくらい力を出したらうれしいのだろうかと言うことです。いかがです、本番というのは練習場より難しいんです。施設が違います、移動を伴います、ひどいときは地球の裏側まで行かなければなりません。環境の全部違います。天気も晴れから雨・雪まであります。風も吹いたり吹かなかったり熱い寒いもあります。審判の不公平な差もあります。観客もいます。強敵もいます、いろいろでてくるんです。練習通りに行かないのが試合なんですが、それを差し引いても、選手が実力の何パーセント出したらコーチとして指導者として選手に拍手してあげられるでしょうか。どのくらいとおもいますか。80パーセントですか。私もそう思います。本当は100パーセントでしょうが、なかなか100パーセントというのは、そのくらい試合場というのは審査というのは難しいんだと思うんです。十数年前から親しくさしていただいている能代工業バスケットボール部をあれほどにした加藤ひろし先生という方がいらっしゃるんですが、この方と一緒に2年ほど前四国で講演をさせていただいたときにこのテーマになって、丁度私がお話をしていて加藤先生が脇に座っていらっしゃたんですが、「加藤先生、能代工業をなんでもないところから日本でタイトルを50何勝もするところに育て上げられたわけですが、先生は実力の何パーセントだしただほめてあげますか」と質問があったのです。私の答えは80パーセントだったのですが、加藤先生も同じように言われました。「8割だねー、8割出したらよしとしないと、それぐらい試合って難しいんだから」と、ただ加藤先生の恐ろしいところはその後に「ただ8割り出せば、うちは日本一になるぐらいにするんだけど」って言われたときに「わあー、すごいなー」と思いました。これはわれわれと全然レベルが違うなーと「わー、そこまでやるんだー」と。わたしもやっぱり8割かなーと思ったんですが、ところが50パーセントとしか出なかったり、もっと以下だったりしてくやしい思いをすることがいっぱいあるんです。それは多くの方がそうなんです。
そのやり方を知らないんだなとおもいます。わたしも知らなかったんです。それがだんだん分かってきて80パーセントでなくて100パーセントだったり、もっとすごい世界がありまして120パーセントの世界があるんです。これを言葉として知ったのは1990年ですが、現象としては既に1980年から日本のトップ争いをするようなチームのコーチさせていただいて勝ったり負けたりしていましたので、勝ったときはまるで選手が神がかったような「えー、こんなの練習でも見たこと無いよー」っていうようなできばえで、ミラクルですよね、そういうのが何度もあるんです。確かにいろんなスポーツを見ていると神がかったようなことってたくさんありますよね。それを言葉として何というのかを知ったのが、昔は「火事場の馬鹿力」とかありましたが、でもこれはスポーツでは何かピンときませんねー。火事場の馬鹿力というにしてはその現象が長く続きますし、一人でなくてチーム全体で続きますし、と思っていたら1990年にアメリカのテニスのメンタルトレーニングの権威でジムレイヤーという博士が来日しまして、そこで招待されて、ジムレイヤーさんに会ったんです。ジムレイヤーさんの本は既に日本語版で出ていまして私も勉強していたんですが、彼から習ったことは感情のコントロールの仕方だったんですね。彼が先ほど申し上げた「人間の感情は、気持は、心は外から見えるんだよ」って言ってくれたんです。
「貴方、動作とか仕草は英語で何というの、MOTIONですよね。感情は英語で何というのEMOTIONですよね。モウショウンのEをつけたものですね。エモウションをコントロールしたければ、つまり感情をコントロールしたければ外側のモウションをコントロールしなさい。」といったのです。「感情って中にあるから、おいおいそっちはだめよって言うわけにはいかないんですが、だけど外から見えるんです。ダメになったらダメみたいな格好しているでしょう、負けている奴は負けている格好しているでしょう、でもタフな人は負けかかっていても最後まで諦める姿勢見せないでしょう。だからあの人達は逆転する可能性があるんだよ。」といってそれを全部やって見せたんです。ああ、これは分かりがいいなーって思いましたねー。ジムレイヤーさんと話をしていて一冊の本を紹介されたんです。それが私の翻訳した本になります「ゴルフのメンタルトレーニング」という本です。これはデビットグラハムという1981年の全米オープンチャンピオン、オーストラリア出身で日本でもプレーしたことがありますけど、この名選手が全米オープンで神がかった状態になって最初のメジャータイトルをとったそのいきさつが書かれた本なんです。これは10数年で20回ぐらい増刷していて日本のプロゴルファー達が沢山読んで下さった本なんですが、グラハム自信が書いていて、ジムレイヤーも序文も書いているんです。「これは面白い本だから読むといいよ」って言うんです。ゴルフは何も知らなかったんで、ゴルフの用語も知らなかったんですが、ジムレイヤーがいうんだからと思って読み始めたらこれが面白い本なんです。グラハムさん自身の体験が書いてありますからね。第四章にさしかかったら「ゾ-ンの威力、不思議な心の状態」と書いてあるんです。ゾーンと書いてあるんです。今ではスポーツ界では当たり前になりました、いわゆる神がかった、ミラクルの状態を、いろんな人たちがゾーン、ゾーンと言うようになりましたけれど、これはその本が出てから先ずゴルフ界で言うようになって、今は野球でもテニスでもみーんな「ゾーンに入った」といいます。
タイガーウッズなんかはよく「インザ ゾーン」っていいます、今は手が着けられないほど強いですけど、彼の素晴らしいプレーの時ゾーンに入っているというのです。そういう境地に入ってるんです。グラハムさんの本で面白いことは、1981年の最終日にすばらしいプレーをするんですが、観衆が「グラハムさん、最高の思い出ですね」と聞くのですが、確かに賞金も最高だし名誉なことですが、グラハムさん自身は思い出と言われても実は何も覚えていないって書いているんです。私は翻訳していて何かの間違いではないかと思ったんです。覚えていないことはないと思ったんです。で、読んでいったら、ああなるほど、1番のテイーショットから18番の優勝パットまでほとんど何も覚えていない。普通はプロの人は全部覚えている場合が多いですけど、まさに無我夢中の世界なんですね。それでグラハムはビデオで自分のプレーをチェックしてみると、自分で見ても感動するっていう
それでグラハムはビデオで自分のプレーをチェックしてみると、自分で見ても感動するっていうろんな人に聞いてみそうなんです。そうしたら「ゾーンていうんだよ」と言う話になって、それでニクラウスとがゲーリープレイヤーとかアーノルドパーマーとい大先輩達に「こないだこんな風になったんですが」と言ったら「ああ、そうなんだよなー、メジャーで勝つ時って、そういう感じなんだよなー」と言ったそうです。まさに神様の贈り物のみたいなものですよね。一種の「三昧」の境地ですね。言われてみると、私の先輩方がオリンピックで優勝された談話や、お話を良く聞きますが、やはりそんなことが沢山出てくるんです。それを知ってこの20年コーチをして行く中に、アトランタのオリンピック女子バスケットもそうだったし、シドニーの新体操もそうだったし、プロの競技の中にもいっぱいそういう事例が出てきたんです。どうしてこんな事が起きるんだ、ベンチで指導をしていて「いいかゾーンという世界があって、その世界に行こうな」って教えていて言っていて、鳥肌が立つです。「よーくこんなことするねーあんた達は」って思うんです。「すごいねーって」終わった後に聞くと「先生ほとんど覚えてないんですよ」とあの例の返事が返って来たんです。グラハムの本に書いてある通りのことが起こっているんです。ですから本番というのが120パーセントから80パーセントまであって、この間でいければ良しとしましょうということが私がまず皆さんにお伝えしたいことなんです。いつも選手にいっています。それ以下はせっかく一生懸命に毎日やっているんですから、切ないから、やめとこうって感じです。
ゾーンにはいる実際の例を何度か見ましたが、グラハムさんの本もそうですが、いま多くの世界中のメンタルトレーニングのコーチ達の本を見ますとやはりゾーンとかフローとかいう最高状態に持って行く方法論が書かれているわけです。偶然になる人は沢山いたし、そんなこと知らないでもうまくいったという人も沢山いたし、私なんか大ファンだったんですけど長島茂雄さん、あの方がどうしてあんなに勝負強かったかということを今メンタルコーチの立場から考えると、あれほど理にかなっている方はいらっしゃらない、勿論トレーニングされていないと思いますけど観衆がいればいるほど素晴らしい力が発揮できたわけで、ですからあの方の中に一杯ヒントがあると考えます。天覧試合でホームランを打ったり、ですから長島語録の中にも、私拾ったことがあるんですよ、そのヒントはですね、だから長島さんだけではなくて世界中のスーパースターの中に上手く行くコツが転がっていると思うんです。でグラハムさんの本もそう言う風にできています。ゾーンに入るための方法論、わたしがアトランタのオリンピックの後で出した本は「実践メンタル強化法」という本のタイトルで、サブタイトルが「ゾーンへの招待」というもので、これはゾーンに選手が入れるようにという思いを込めて書いたんです。だから、必ずゾーンへ入れられるなっていう思い上がったことは言えないんですが、何パーセントでも近づく方法はあるな、って共通していることはこういうことなんですねー。これは、いまはメンタルトスキルという言葉を使っています。ですから心というと、あっ集中力かとか自信かとか言っていたのが今はトレーニングするスキルの対象というような形で、例えばわたしは7つほどメンタルスキルを考えています。グラハムさんの本だと11、翌年私が訳して出した大リーグの野球のメンタルトレーニングには13、メジャーリーガーとしてやって行くには13の心の力を鍛えろっていうんですけど、私もやって行く内に7つあればいいかなーと考えたのです。
それは(1)意欲、(2)自信、(3)感情のコントロール、(4)リラックス、(5)集中力、(6)イメージをコントロールする力、(7)コミュニケーションスキル、の7つです。これをもっと分けても良いんです。コミュニケーションスキルというのは、人としゃべる力になりますけれど、実は選手にとって大切なことは自分が自分にどうしゃべっているかということです。ミスするとスポーツ選手に限りなせんが、失敗すると心で自分を責めていませんか。人から叱られなくても「何やってだよお前、馬鹿―」っていうように、自分に向かってやってますよね、それをもし、他の人にいわれたら楽しいですかって話なんです。他の人からいわれたらむっとしますね、しかし、むっとするが口答えできない関係だったら我慢するしかありません。でもそれで良くなる人なんかいないんです。「何やってんだお前は、しっかりやれ」て言われて素直に「はい」とか言ったところで良くはならないのです。心は乱れています。そしたら回りの方がそれを言わないのに、自分が自分を暗くしてしまう人がどれほど多いことでしょうか、これがセルフコミュニケーションスキルなので8つに分けてもいいかなと思っているくらい重要な力なんですね。これらのメンタルスキルで世界のコーチ達が選手を評価するんです。どうやって評価するのかというと、選手に会って直接面談をする、その選手の過去のプレーをビデオでチェックする、その監督さんやコーチの話を聞く、周りの人の評価も聞く、そして面談しながら「ああー、この人はこういうミスをするのか、その後ろには何があるのか、感情のコントロールが下手だから途中で崩れて行くのかな、或いはすばらしい能力を持っているけれど集中力が無いから、ボンミスがでるのかな、」というように全部チェックするんです。そうすると技術的なミスの裏側にある心の動きが見えてきて本当に技術が下手だったら技術の練習をすればいいんで、でも出来ているのに本番で出ないのだったら何かある、体調が悪いこれも大きな原因なんです。
でも体調も悪くなくて技術力も持っているのに本番で出ない、ではその後ろにある心のスキル、メンタルスキルの内どの部分がこの人は欠けているから、本当の力が出ないんだろうかと言うことを、チェックをかけて行くと何処をトレーニングすれば良いかが見えるんです。
1時間から2時間ぐらい、場合によっては練習やプレーぶりやら見るともっと時間がかかりますが、でもそれさえ捕まえられればその方のトータルとしての成績はかなりというより、劇的に変化することがあるのです。
具体的な方法の一つとしてよくやるのが自己評価をして貰ことです。・・・続く 

私が力を注いでいるのが「正しい食事を考える会」のブログです。http://blog.goo.ne.jp/syokujikyouiku/を時間があったら立ち寄って下さい。

アメリカの小麦戦略ー1

2009-05-23 21:08:55 | 日記
 なぜ日本の食料自給率が低いのか考えています。「日本侵攻 アメリカの小麦戦略」著者は高嶋光雪さんでこの本は絶版となっています。絶版にするのはもったないと食生活史研究家 鈴木猛夫さんが同名の本を書かれました。この本は読んでいませんが高嶋さんの本を持っています。この本を読んでなぜ日本官僚が小麦を勧めるのか、そして食料自給率を下げたのかが分かりました。
本の要約を載せます。詳しくは本を読んで下さい。アメリカの戦略の巧妙さと日本官僚のアホさ加減が分かります。

 戦後、アメリカは農産物の生産が増かしその上大豊作となり、他方輸出の減少で過剰在庫を抱え野積みするほどでした。倉庫代だけで当時のお金で1日2億円を要し、アメリカの国家財政を圧迫していました。そこでこれを何とかしようと言うことで時の大統領、アイゼンハワーは35人の視察団を1945年4月10日にヨーロッパ、南アフリカ、東南アジアの三班に分けて送り出しました。使命は「アメリカの農産物をどの国が買えるのか、どうしたら売れるのか」その方策を開拓することでした。

 当時の日本は米が不足し値段も高くなっていました。割安の小麦を米の替わりに売り込める可能性があること、学校給食がかなりの小学校に広がっていること、日本のドル不足さえ解決すれば、アジアの国の中で日本は最も有望な市場と判断されると視察団は報告したのです。

 戦時中、アメリカは世界の食糧の供給基地でした。しかし、戦後、各国も農業生産に力を注ぎ戦前の水準を超えるほどになってきました。ヨーロッパを始め諸外国では食糧自給利率を高めようとする気運が高まっていました。各国政府は補助金・支持価格を設けて国内の農業者を海外との競争から保護しようとしていました。(この点が日本政府が取った政策とまるっきり異なるところです。日本政府の大きな過ちと指摘できます。このことが現今の食料自給率の世界でも最低クラスに陥らせたことになっているのです。)なぜ、日本以外の国は農業保護をしたのか。それは戦後体験した飢餓、配給統制の記憶が脳にしっかり焼き付いているからです。また、食料輸入しようとしても購入資金(ドル)が無かったのです。

 先進国は食糧自給率の向上の大切さを学習し、以後積極的に食料自給率向上を図りました。先進国の食料自給率が高いのはこのためです。日本は如何に敗戦から大切なことを学んでいないかが明白です。アメリカにとって農産物輸出おける深刻な驚異は、各国が食料自給率を上げると言うことでした。アメリカの穀物の輸出先が無くなると言うことになるのです。一刻も早く輸出して他の国での食料自給率を向上させないようにすることが何よりも重要課題になりました。
 
 そこで、アメリカ農産物のあらゆる輸出方策の提案がなされました。この提案を受けて1945年7月16日「農業貿易促進援助法」通称「余剰農産物処理法」または「PL480」が成立したのです。

この法は
①余剰農産物の外国通貨(日本に対しては円、ドルでなくても買えること)による売却。それを国内で販売した販売代金はアメリカが、当事国(日本)内で現地調達など一部は使用するが、残りは当事国(日本)の経済強化のための借款(融資)とする。
②災害の救済などのための余剰農産物の無償供与。
③貧窮者への援助および学校給食に使用することを目的とした贈与。外国産の戦略的物質・サービスとのバーター(余剰農産物の在庫は変質するし経費もかかるので変質しないものに交換する)も含む。
という三つの条項から成り立っていました。
 
 この中で、第一条項の“受け入れ国はドルを使わなくても農産物が買えると言うことは、どんどん自由に買えると言うことになり、しかもその代金から一部は国内で買い上げて貰えるし、残りの代金は後払いで、さしあたり日本の経済開発(愛知用水、八郎潟干拓等)に使えということで輸出になるし、融資を受けるということになり、財政難、食糧難の日本政府にとってはこの上ないものでした。

 しかし、これには小麦過剰の世界情勢の中でダンピング合戦が行われていましたがこの影響を少なくしたこと、販売代金を当事国の経済強化といいつつも、その使途については両国政府が前もって話し合うというだだし書きがあったのです。特に問題なのは“アメリカ農産物の市場を開拓する”ためにも使うことが決められていたのです。
 
 このPL480の戦略性と言われるころは、余剰農産物をさばいた、学校給食用の小麦は贈与とし日本の主食に進入を図った、販売代金で日本での小麦需要が根付く手がかり、市場開拓の種をまくことがねらいであったということです。
 
 アメリカの余剰農産物を輸入する国としてはとっても魅力があるものでした。ただ国内で小麦需要の市場開拓をすると言うことの危険性については良く認知していませんでした。
そして、各国政府はワシントン詣でをすることになり、日本政府も小麦の輸入を希望したのです。

若い人達へー4.戦略と未知を恐れないこと

2009-05-08 22:27:46 | 日記
私のブログ「若い人達へ」がどうやって検索できるのか検索してみました。びっくりしたことは同じ思いをしている人が多いと言うことです。

参考になったブログは「子育てより自分の生活優先と考えている若い人達へ」というブログです。このようなブログに仕上げたいと思いました。

勉強になったのは、「小泉内閣メールマガジン 第37号」でその中で「若者こそ発展の切っ先(内閣官房参与 岡本行夫)」の
「いつもアメリカン・フットボールを見て思うことがあります。ぶつかりあうだけのゲームのようですが、チームにとっては体力や運動神経以上に戦略が大事、ということです。戦略がなければ試合は絶対に勝てません。・・・
 国も同じです。揺るぎのない座標軸と、それを実現するための戦略を持つことがなによりも大事です。外交や安全保障の分野で言えば、戦略とは、いかに国の安全を図りながら国益を最大化していくか、ということです。」

と戦略ということの大切さを書いておられます。これに従って戦略を身につけて下さい。私も常にこれを考えいます。

この後に続く岡本さんの考え方ですが
『まず、日本を守る必要があるのかないのか。「ある」という結論なら、あとは「自分で守るか」、または「他国と一緒に守るか」の選択しかありません。・・・
 自分で守る、つまり武装中立のためには日本自身が軍事大国にならなければなりません。これは日本のとるべき道ではないでしょう。結局、今の日本にとっては、誰かの力を借りて国を守るということしか現実的ではないのです。それでは、誰と組むのか。同盟の相手は自由と民主主義という価値を共有している結局アメリカしかないでしょう。だから日米安保体制なのです。

 もちろん、アメリカのやることを無原則に全て受け入れるということではありません。日本の国益が最優先です。基本は、日本が自分自身のためにどう動くべきかという判断です。』
とありますが、アメリカはアメリカの国益優先の国です。私はアメリカは信用できません。最後は助けてくれるとは思えません。日本での実績が示しています。
日本は軍事大国と言われています。しかし弾一つ撃てない自衛隊は何なのかと考えてしまいます。

岡本さんは、最後に若い人に対して
「ひとつ若い人達に注文があるとすれば、もう少し逞(たくま)しさが欲しいということです。僕はアメリカのシリコンバレーに何度もかよって、多くのベンチャー企業の若者達と接してきました。すさまじい競争とスピードです。彼らは再びアメリカ経済の発展の切っ先となっていくでしょう。

 日本の若い人達には世界の最も競争の激しいところを相手にしてもらいたい。そして勝ち抜いてもらいたい。そのためにはどうすればいいのか。外交を離れての僕の現在の最大のテーマです。日本の発展の切っ先は、若い人達の行動にあります。一緒に考えてください。」
とありました。どうかこの注文は受けて下さい。

最近、日本の男性は草食動物といわれているとか、チャレンジには肉食動物的になって欲しいと言うことでしょうか。

次に『改革とは「未知」を恐れぬことだ(内閣特別顧問 堺屋太一)』
がありました。これが勉強になったことです。
『明治維新政府の中枢を担った人々は、旧幕時代の政治家や官僚ではなかった。維新の推進力となった薩長の上層部からの横滑りでもない。中央政界にはもちろん、地方行政にさえ携わったことのない階層の出身者だった。

 同様のことは各分野で起こった。明治の軍隊は旧幕時代の軍事組織とは何の繋がりもない。大名が将軍になったわけでも旗本や家老が将校になったわけでもない。旧時代の組織や人材とは一切関係なく、新しい陸海軍を創ったのだ。

 産業経済分野もそうだ。江戸時代の金融機関、両替屋が銀行になったわけではない。全国の両替屋を廃業させ、新たに出資者を募って銀行をつくらせた。廻船問屋を助成して汽船会社をやらせたわけでも、飛脚屋に郵便事業をやらせたわけでもない。汽船は土佐の岩崎弥太郎(三菱の創始者)らにやらせ、郵便は越後出身の前島密の提言を入れて、全国一律料金切手貼りの近代事業として行った。いわば未知未経験の素人に委ねたのである。

 もちろん、金利計算も帳付けもおぼつかない人々に銀行をやらせることにも、未経験者に海運や郵便を行わせることにも、危惧と危険はあった。しかし、だからこそ、前時代のしがらみや既成の概念にとらわれることなく、理想的な近代組織と新式手法が採用できた。

 大改革は、未知と未経験を恐れず、新しい理想と素人の知恵を生かすことからはじまるものだ。明治の志士はそれを見事にやってのけたのである。』

いやーさすが大したものだと感動しました。
「大改革は、未知と未経験を恐れず、新しい理想と素人の知恵を生かすこと
からはじまるものだ。」若い君たちが自分の頭で考えるところから独創的なものが生まれるのではないでしょうか。

今日5月8日国会中継がテレビで放送されていました。
麻生総理の追加補正予算の審議です。国会中継をこんなに見たことはありませんが、野党が悪者を追求していく正義の味方に見えました。

 見ていて思ったことは、先ず追加補正予算ありきで、内容は積み上げ方も杜撰なものと言うことです。
こういう無駄を15兆円かけてやるべきではないと思いました。それは君たちが借金にする事と同じことになるからです。

政策無き予算計上です。また助成金のばら撒きです。景気対策を15兆円しましたという大儀なき名文を狙った姑息な手法と思いますが皆さんはいかが思うでしょうか。




若い人達へー3.正しい食事を考えよう

2009-05-06 13:36:09 | 日記
 日本人の食は乱れています。健康的な食事からかけ離れていると言っていいでしょう。かけ離れていることを問題点といい、その認識を問題意識と言います。

 と言っても、どの様におかしいのか、と問いたくなるでしょう。おかしい、問題点というのは、正しいとか理想とかが明らかでそれと現実のギャップを言います。
そのためには「現状分析」が一方にあって、他方に「正しい」ものが明らかで無ければならなくなります。

そこで、先ず「正しい食事」とは何かを考えるべきだと考えたのです。例えば「学校給食と子供の健康を考える会」が完全米飯給食を勧めています。これを主宰している人は管理栄養士で「粗食のすすめ」を書いていらっしゃる方です。この方はちゃんと正しい食事について理論を持っていらっしゃるからそれを学校給食に勧めたいと考えておられると思います。

私は、食料関係、畜産とお米の係わる仕事をし、その中で体験し学んだこととブログ検索で学んだことから「正しい食事」というものをみんなで考えてみようと呼びかけているのです。

 そして、少し考えると、何が正しいのかが分かってくるのではないかと期待しているのです。
 つまり、自分で勉強し考えてみませんかと呼びかけようという方法です。
私は私の考えを展開します。皆さんは皆さんで研究し意見を出せばいいのです。

 その内あいつが言っていたことは正しかったということも出てくるでしょう。
というのも。「正しい」ということは、時と場合によって変わる性質を持っています。ですから絶対正しいと言うことは言えないのです。今まで正しいと言われていたことが誤っていると言われることもあるのです。ですから「正しい食事」など簡単に使えないと思ったのですが、何とブログで検索するといくつも出てくるのです。それを一つひとつ検証していませんが、遠慮して使うならあり得ることですが、私は「日本人にとって」と限定するのです。本当は食事というものは住んでいる土地の近くで獲れるものを食べるというのが原則です。これを身土不二と言います。ですからこの食事が正しいと言う限定は出来ないのです。土地で安く一番とれておいしくて栄養があって健康的で、料理が簡単なもの・・・と言うようにしてくるとだんだん狭められてきて、土地土地、季節毎に、家庭の経済状況で等で変わってくると言うことが言えるのです。そこには食事の原則みたいなものがあると考えるのです。そういう原則を見つけるのが科学、学問です。
 そして、そう言う原則に合った食事を「正しい食事」考えるのです。

この原則は何かを明らかにし、その原則に叶った食事をすべきだと思うのです。
これが食事の錦の御旗です。これと実際の食事を比較して見ればいいのです。

私は今日、フードファデイズムと言う言葉を始めて知りました。昔、「あるある大辞典」と言う番組がありました。つい最近まで「思いっきりテレビ」という番組があってそこで取り上げられていたことは「○○は何々に良い」というテーマでいろいろ食の良さを拡大して取り上げる番組でしたが、これがフードファデイズムです。
ある日ココアが全国の店頭でなくなったと言う事態も起きました。私もそれにのって食を選んだものが多いのです。ある時みそ汁をテーマにしたことがありましたがこれは真実をついていると思っていますがえこひいきでしょうか。

 現在でもフードファデイズムが官僚指導で堂々と行われているというのです。
 それは洗脳という手法です。
 食事を栄養素で考えるのも一種のフードファデイズムです。

 戦後行われたフードファデイズムは「パンを食べると頭が良くなる」「牛乳は健康によい」ということです。これをフードファデイズムと言うか、マインドことロールというか、洗脳というか、ともかく日本の官僚は言ってきたのです。
若い人達はこのフードファデイズムで洗脳されているのでは無いかと考えられるのです。(ゆとり教育もファデイズムです。)1日30食品を摂取しましょうというのもフードファデイズムということです。

 このように何が正しいかは断定できないと考えられますが、言ってもおよそ正しいと言うくらいの線でしょうか。

ともかくも、現状の食事が問題なのか正しいのかは考える必要があるのです。
「食は体」なのです。薬を飲む前に食事を正すべきなのです。

どうでしょうか、「正しい食事を考える」という意味を分かっていただけたでしょうか、そして私が正しい食事と考えを考えて投稿しているブログが<ahref="http://blog.goo.ne.jp/syokujikyouiku ">http://blog.goo.ne.jp/syokujikyouiku です。是非立ち寄って下さい。
そして、貴方も会員を名乗って「正しい食事」を考えてブログで投稿をして下さい。
ブログの輪を広げ日本に食事を正しい食事に近づけたいと考えています。

 多くの人が自由に意見を出し合うのがブレーンストーミングという手法でポーンと思いも寄らぬ良いアイデアが出ることを期待しています。

小集団活動というのは4~5人くらいで話し合う方法で、昔から「3人寄れば文殊の知恵」と言われているところのものです。
私は、一人で考えていますのでこれを「一人小集団活動」と考えています。

次に「継続は力」といいますが、この次は何というか知っていますか、これが大切です。「数は力」です。世の中を変えるその力は”継続と数”と言うことになります。
が、もう一つあるのです。いやあるかどうか分かりません。私が考えたのです。
それは・・・・「義」だと思うのです。正義です。NHKの天地人で上杉謙信が考えたことは"義”があるかどうかでした。「正しい食事」日本人にとって正しい食事を考えるのは食事の改革の義を考えることだと考えます。後の”義”は数より強い働きをしますが、場合によっては数によって圧倒される場合もあるのです。勝てば官軍と言うこともあります。通常は”義”が有ると”数”も増えることになっています。
”日本人にとって”というのは、もう分かって貰えたでしょうか、食事はその国々地域地域で異なるのです。日本人にとって「正しい食事」を考えて推進しないと、数だけでは単なる圧力団体になってしまいます。

「正しい食事」は学校給食では必ず実施して欲しいものです。では学校給食では何をしてきたのかと言うことになります。アメリカ流栄養学の実践の場と言うことが出来ます。アメリカは栄養学校に資金を出してアメリカで学んだ人を講師に食事と言うより栄養素学を教育した栄養士を世の中に放ち、学校給食では栄養素を重視した配合食料を出しているため、無国籍の食事と言われています。そこで問題になってきたことは、栄養改善より「食育」と言うことになったのです。と言うことは今まで食育郷土料理、土地土地の食材の使用という食の原則による食事が出されてこなかったと言えます。平成20年の学校給食法の改正で「正しい食事」に一歩に近づいて来たと言えますが、正しい食事の意識を持っているかと言うことになります。

大体、食事を栄養素で分析するというようなことを家庭では出来ません。と言うことは学校給食は食事の教育と言うよりパン食べる習慣を付けさせ、畜産物を食べさせるようにした餌付けする食事だったと言えるのです。 

過去のアメリカのアメリカによるアメリカの為の学校給食を日本人にとっての正しい食事の実践の場にすべきと考えます。


若い人達へー2.食料自給率低下の問題点

2009-05-02 23:22:30 | 日記
食料自給率低下の問題点
 食料自給率とは日本人が必要とする食料を自国でどれだけまかなえるのかと言うことでしょう。
それが40%を切っていると言うことは、60%以上を他の国のお世話になっていることになります。他の国のお助けを得なければ日本人は生きて行けないということになります。(穀物自給率は30%を切っていると言うこです。)

 昔、農産物は安いところから輸入すればいいじゃないかといった人もいます。自由競争時代だから食糧は無理して日本で生産しなくてもいいんだという論法です。国際分業論などもありました。一理あり反論できませんでした。

 これは自動車等輸出産業界が言っていたことです。自分たちの輸出をどんどん増やすための言い分でした。「俺達が稼いでいるんだ、輸出しないと日本は食っていけないんだ」ともいっていたと思います。当時はそうかなーと思っていました。食料を全部外国にお任せして、日本の田んぼは当分休んでおけという言い方でした。
これに反論した人もいたでしょうが時代の流れのなかで聞こえてきませんでした。

 こういう悪政を実行したのは政治家ではありません。主に官僚です。次回この官僚について考えようと思います。官僚が自分の利益を考えそのためにアメリカに迎合したり官僚同志で鉄の団結をして日本をダメにしているのです。そこで「官僚 問題点」と検索を入れたらぼろぼろ出てきました。そこで感じられたことは「官僚が悪い」ことをしていることが分かっているが現状の日本は誰にもどうにも出来ないようです。それを出来るのは国民の目と声だと思います。

 話を食料自給率低下の問題に戻します。
昔、食糧自給率の低下がどういう問題を持っているのかが分からなかったのです。(今でもよくは分かりませんが、)しかし現代はインターネットで勉強が出来ます。そのデーターは100%正しいとは言えないということを考えて使う必要はありますが、多くの意見を見ていると正しいものが見えてくると思います。
食料自給率低下の問題も検索して勉強して下さい。

 食料自給率については先進国は皆自給率向上を図っていると言うことです。日本の官僚はこのところは学ぼうとしないで目先の利益追求に走ったのです。

 先進国は多大な経費を投入、助成しても自給率を向上させることを考えています。
何故彼らは食料自給率の向上を図っているのか、そこを考えそこから学ばなければならないと思います。
 
 先ず、歴史というものは戦争の歴史と言えます。先進国は攻めたり攻められたりで戦争で一番大切なものは何かを身を以て体験しているのです。戦争のためには、武器の他に水、食料は欠かせません。戦争に負けないためには、自国で食料を出来るだけ自給することが必要である、ということを長い歴史の中で学んできているのです。 従って食料は戦力なのです。この食料を自国でまかなえない国民は、何かの時に断固とした態度をとれないのです。戦争になったら日本は島国です。自動的に兵糧攻めにあってしまうのです。
 
 農業生産物というものはほっているとどんどん増加する傾向にありますが、年によっては不作の年もあるのです。豊作の時はどこかに売る必要がありこの時価格は安くなります。しかし世界気候異常で不作の傾向が強くなってきました。また、穀物の燃料化で需要が逼迫してきています。こうなると価格は高くなり、ひどい場合は輸出禁止となってお金を出しても売ってくれなくなります。この時お金をどんどん出さなければならなくなりますが、それでも輸入できない事態が生じます。こういうことを経験して食料自給の大切さを身にしみて知っているのが先進国なのです。
 そう言う歴史的経験がない日本官僚は目先の利益だけで動いているのです。
そして、世界でも有数の食料自給率が低い国になっているのです。

 さて、ここでこの食料自給率の低さとアメリカとの関わりを見てみましょう。
アメリカは自国の国益重視の国であることを前のブログで少しばかりですがお話ししました。
そのアメリカが戦後の日本を見てこれをどの様に自国の国益にかなうようにしようかと考えました。貴方だったらどうしますか。

まず、①日本の戦力をゼロにして今後けっして刃向かってこないようにすること。
②勤勉な国民性を堕落した国民性にして生意気なことを言わせないようにする。
③アメリカの食事を普及させ食料をアメリカから買わせるようにする。
④日本の食料自給率を低下させ食料世界依存の国にする。
⑤日本の伝統文化を破壊させアメリカの文化を導入させる。
⑥戦争の責任は日本にあることを強く思いこませる。
⑦アメリカの言うことを何でも聞くようにする。言うことを聞かない日本人は排除する。イエスマンだけを残す。
⑧アメリカに敵対した責任者を裁判にかけ処罰する。
⑨アメリカの武器を買わせるが決して戦争に使えないようにする。
⑩憲法をアメリカがアメリカに都合のいいように作成する。
⑪教育基本法をアメリカが作成する。教育のレールを敷き恒久的なアメリカ化を図る。
⑫日本人がアメリカの言うことを聞くように天皇を利用する。



 以上は私が考えたものですが、貴方はどう考えましたか?
本を探せばもっともっと出てくるのでは無いでしょうか。
出来るだけ全部を明らかにすべきと考えます。

 そして私が考えていることは、日本の若者が、日本の現状の問題点を見て、「あっ、これはアメリカの戦略だ」と気づいて正しい日本の姿に戻すアクションをとって欲しいのです。
 アメリカのマインドコントロール下にある日本を目覚めさせて欲しいのです。私はその運動を私なりに展開しています(ブログ「正しい食事を考える会」が、次の日本を担う君たちに引き継いでおきたいのです。

アメリカにとっては日本の食料自給率を落とすことは一石三鳥ぐらいの利点があるのです。
①日本の食料を世界に求めることになり世界に刃向けなくなる。
②田畑が荒廃し国力が低下する。食料自給率が低いと言うことは戦力が無いのと同じである。
③食料という戦力を持たない国にはどんな武器を渡しても使うことは出来ないので、どんどん売り込める。
④アメリカの食料を恒久的に輸入させることが出来る。

こういう政策はアメリカだけでは出来ないのです。これに協力したものがいるのです。
それが日本の官僚達です。彼らは何故そのような売国奴的な仕事をしたのか、今でもしているのか、と言うことになりますが、これは解明した人を知りません。
彼らはアメリカの為に仕事をしながら日本の為と思っているのかも知れません。
今日次のようなニュースがありました。

「 宮崎発 またも税金ムダづかい 望まぬ農家に水を強要の愚2009年5月1日(金)

 なぜ、そこまでして事業を継続せねばならないのか。いったい、誰のための事業なのか。そんな疑問を抱かせる公共事業が宮崎県中部の農村で現在、進行中だ。国と県が進める「尾鈴地区土地改良事業」である。

 川南、都農、高鍋の3町の畑地約1580ヘクタール(約1600戸)に水を引くもので、国が農業用の「切原ダム」や幹線水路、県が支線水路と給水栓をそれぞれ整備する土地改良事業だ。総事業費は約390億円に上る。

 1996年に着手された国の事業は順調に進み、2011年度に完成予定。一方、県の事業は01年に着手されたものの、農家の反発を受けて足踏み状態に。営農に必要な水は確保されており、コストのかかる水はいらないというのが、農家の言い分だ。

 土地改良事業はそもそも、農家からの申請によって進められる事業で、対象区域農家の3分の2以上の同意が必要。尾鈴地区土地改良事業は区域内を10地区に分け、県営事業の同意を得られた区域から順次、事業着手という手筈だが、現時点で一区域のみ。しかも、事業着手の区域内からも中止を求める請願が県知事あてに出されるなど、異議申し立ての声が根強い。・・・・・
(「週刊ダイヤモンド」委嘱記者 相川俊英)」

このようなことは枚挙にいとまがありません。官僚はいったい何を考えて仕事をしているのかを問いたい。アメリカも問題だが日本の官僚も日本を悪くしているので問題なのです。官僚の動きは注視し、問題行動はインターネットで公表すべきです。そして抗議すべきです。官僚は首を切れないそうですがそこから何とかしないといけないと考えます。

 こう言うのもあります。昭和28年頃です。「当時厚生省は日本の伝統的な食生活ではなく、欧米流の栄養学に基づく「進んだ」食生活を普及させるという「栄養改善運動」を熱心に推進していた。」
 当時官僚が考えていたのが欧米食は進んだ食事と言う認識でした。ここから間違っているのです。これはアメリカの食事の学校給食をする口実だったかも知れません。昭和29年の学校給食法による給食を欧米食としたいための口実だったと考えられます。こういうミスリード、アメリカのために考えること官僚はしているのです。栄養改善運動で何をしたと思いますか?キッチンカーによる小麦粉の食品の奨励です。或いは「ごはんを食べると頭が悪くなる」と言ったのです。

ブログ「食糧自給率! 村岡英俊」に私の言いたいことが書いてありましたので転記します。
「世界の食料の現状は、新興国の経済成長による食料の需要増大、地球温暖化による異常気象・水不足・穀物のバイオ燃料向けの消費量増大等々による「食料」の供給不足で大変深刻になっています。食料の国際間取引きは、供給過剰の時は輸入国に有利に働きました。しかし、これからは、食料と水の争奪戦が始まります。いままでのように生命に関わる食料を外国に依存してきた食糧政策の転換が不可欠です。 これまで、日本の農政は、海外で食糧を安くいつでも買えることを前提に国内農業政策を進めてきました。それが、農業の自立した産業として成長できない大きな原因のひとつだったと思います。この、前提を大転換しなければなりません。食料自給率は、国の国力の基本であり、国の安全保障の重要な柱であることを認識して、本格的農業政策に取り組まなければなりません。農業の衰退と共に農村集落が崩壊してからでは農地も元には戻りません。国が、国民の理解を得て食糧自給率の向上のため、農業を魅力ある産業に成長させ、地方の農村を活力ある社会にすることが重要です。」

 食料自給率の向上をこれこそ先進国を真似すべきです。
穀物相場が高騰したとき、貧しい国は食糧を手当できませんでした。その中で日本は飼料用に高額な金額を出して穀物を買いあさったのです。その時世界はこの日本を非難しました。「自分の食糧は自分の国で手当しろ」と、将来は金を出しても買えなくなる時が来ます。食糧が不足しているとき肉を食べるのはいけないことです。ですから、昔の日本人は肉は食べてこなかったのです。肉は高価で結構です。
昔、すき焼きは盆暮れぐらいなもの、それが楽しみでした。それが正しかったのです。肉等畜産物を減らすと自給率は少し向上し、小麦粉食を米飯にかえることも必要です。

今、日本では米と麦が戦争をしているのです。そして米が劣勢に立っているのです。それは正しい姿ではないのです。アメリカの小麦戦略によるものです。

私は別途「正しい食事を考える会」http://blog.goo.ne.jp/syokujikyouiku
を持っています。そこにも寄ってみて下さい。

私は田んぼや畑は太陽と水と肥料で穀物を、食べるエネルギーを生産する工場だと
考えます。田畑を持っていると言うことは毎年食糧が生産できるので、食糧貯蔵庫みたいなものと考えられます。食糧を備蓄しているのと同じです。その価値は命と同じです。日本ではその命を軽んじています。どうしたらいいのでしょう。
農業者は国のために働いている公務員同じです。そこそこの手当を出すべきです。今高齢化の中で、農業軽視の中で、農業が放置されています。日本人は農業軽視が自分の首を絞めることになるとは知らないのです。アメリカでも農地の荒廃、地下水の枯渇かが起きていると言うことです。地球温暖化で今とれている穀物はとれなくなる可能性があります。オーストラリアの干ばつは一年だけのものでしょうか。(インターネットで調べてきました。何度も頻発しています。)世界では砂漠化が進んでいます。
調べてきました。
「球の表面積は5.1億平方キロメートルで、そのうち陸地はわずか29%の1.49億平方キロメートルです。年間降水量が200mm以下の場所と定義される「砂漠」は、そのさらに約30%にあたる3,660万平方キロメートルです。
国連環境計画(UNEP)のまとめによると現在、世界の砂漠は毎年6万平方キロメートルずつのスピードで広がっており、九州と四国とあわせた面積とほぼ同じ土地が砂漠化していると言われています。」ということです。
毎年土地がなくなって砂漠化しているのです。将来食糧は不足するのは目に見えています。

日本は水が豊富な国なのです。エベレストのお陰だそうです。季節風がエベレストで南北に分かれて、北の冷たい空気と南の湿った空気が日本辺りでぶっつかるので、雨になると言うことです。ですから水に恵まれて山に木が多いのです。田んぼで米を作らないのは天の恵みを生かさない馬鹿者と言うことになります。
田んぼや畑は先祖が命を懸けて開墾してきた贈り物です。私たちはこれを傷つけたり、汚したりしないで、美田を子孫に残す必要があるのです。日本という恵まれた国に生まれてきた幸せを考え、そこの田んぼと水とでとれるお米を大切にしなくて何をすると言うのでしょうか。お米は世界一の国本です。何を作るかを考えたとき、米を作れるところではどこでも米を優先して作るのです。ですから生産量も一番多いのです。米が出来ないところではとうもろこしや小麦になります。あるいはジャガイモに、それもダメなところでは草が生えてるならば動物に草を食べさせてその肉や乳を食糧にするのです。ずっと北ではアザラシや魚やトナカイなどを食べると言うことになるのです。
ごはんはおいしのでそのまま食べられます。小麦は粉にしておいしい物を混ぜてたべる食べ方になるのです。
田んぼは日本の宝です。農家はこれを守っているのです。そのことは自然を守り国土を守り、真の国力をささえていると言うことができるのです。若い人が率先して就農出来る体制を整えるべきです。工場で自動車が生産できるのは(今では日本だけで生産し輸出できなくなっています、現地生産で日本では空洞化しているのです。食料を輸入する代金さえ無くなる可能性もあります。)農家のお陰という考え方を持たなければならないのです。食料自給率低下は国力低下だと言うことと考えます。

アメリカの戦略にあった食料事情、正常な姿に建て直す武器なのです。何が正しいかを考えて行動すべきなのです。

日本人はどこかがおかしい。アメリカのおかしいところはおかしいと主張すべきです。NOと言える国民でなくては世界で認めて貰えません。金を出すでけでしか国際貢献できないのです。それは国民の借金となって次の世代に残すのでしょうか。それだけは止めましょう。
ついでに、麻生総理が景気対策でいろいろ計上していますが、その予算の立て方は役人に何でも良いから計画を出せと言うことで無理だろうと思えることを提出したらそれが通ってしまったと言うことでそう言うものがぼろぼろ有るそうです。
それも借金でしょう。日本はどうなるのでしょうか。
すみません。良い日本を残せそうにないのです。選挙で考えることになるでしょうか。



若い人達へー1.歴史を知ろう

2009-05-01 22:12:44 | 日記
 若い人達へ、 と呼びかけるほど 私は偉くも 賢くもない 一人の老人です。(青春とはと言う詩を読んで、40歳と思うことにしています。)
だが、次の日本を背負う君たちに、いろいろお願いしたいことがあります。

私は、食に係わる仕事をしてきました。
そこで、学んだことは現在の日本の食事というものが乱れていると言うことです。飽食の中の偏った食事が行われ、若い人達の生活習慣、健康を害していると言うことです。
そう言うことを君たちは知っていますか。

私はなぜこうなったかを調べたとき、アメリカの戦略というものを知りました。
例えば、日本がアメリカと戦争をしたのも、アメリカが戦争をしなければならないようにしたのです。

何故そうしたのか、そこはまだ調べていませんが、多分、当時アメリカは経済に行き詰まり、景気を良くするために何とかしなければならなかったのです。その解決策の一つが戦争でした。戦争は国民の政治に対する不満を外に向けさせることが出来るのです。経済も活性化します。しかし、時の大統領ルーズベルトは戦争をしないことを公約して大統領になったので、アメリカからは戦争を仕掛けることが出来なかったのです。(申し訳ありませんが、詳しく知りたい方は自分で調べて確認して下さい。私はテレビの聞きかじりです。以下すべてについて同じ)

そこで、日本が戦争をせざるを得ないように意地悪をしたのです。ルーズベルトと言えばニュウデール政策で有名な大統領ですが、それでも経済は良くならなかったのでしょうか。

ブログを検索していてこういう記事を見つけました。
「ニューディール政策」(要は公共事業)1929年の危機の時、これで景気は十分回復しなかった。結局、アメリカ経済が復活したのは、第2次大戦がはじまってから。アメリカが復活したのは、要するにヒトラーのドイツと同じで、「大軍拡政策」(大公共事業)をしたからなのです。ルーズベルトは、「アメリカは参戦しない」を公約にしていた。それで、日本をジリジリと追い詰め、先制攻撃させる環境をととのえていきました。今回も、アメリカは「自国経済を回復させるための戦争」を画策する可能性がある。」

アメリカは日本の秘密暗号無線はすべて傍受して解読し日本の動きは手に取るようにわっかっていたのです。外交交渉でこう言ったらどう検討しどういう回答が来るということまで分かっていたのです。そんな中で日本はこう言ったら戦争に踏み切ると言うことも分かっていましたしそれをぶっつけたのです。ですから戦争の責任者はアメリカにあると考えられるのです。

日本は戦争を仕掛けても勝てるなどとは考えていませんでした。しかし、例え自分がどうなっても一発殴って死にたい。というような気持は誰にでも起きるものです。当時の日本もそう考えたのではないでしょうか。でも、一発殴ってそれで相手が悪かったなどとは言ってきません。ここぞとばかりに軍艦を作って飛行機を作って戦争を拡大し、原爆まで作って、瀕死の日本に2発も落としたのです。このことについてもアメリカは謝る気配すらないのです。言っておきます、日本人は自分が悪くなくても事を荒立てないように「すみません」と直ぐ謝りますが。アメリカでは謝ったら負けになり全責任を負わせられますから、若い人達はアメリカ人と付き合う場合「アメリカ流」と言うことを充分わきまえていた方がいいと思います。中国人も、どこの国も同じと考えておくべきです。とくに中国では駐在員の自殺者が多いそうです。外国と付き合う場合その国民性を、歴史なども調べて付き合うべきです。
アメリカでは子供の時から相手を言いくるめる練習デイベイトをやって訓練しています。

儒教の影響はまだ残っている日本、仏教の国日本ではなかなか相手を非難することは受け入れられない話ですが、これも国際競争力をつける為に日本人は理論の武装をしておくべきなのです。

話を本題に戻して、
国際交渉に限らず、難問を言われ、へいへいと受け入れていたら、さらなる難問を言ってくるでしょう。
どこかで、立ち向かう必要があるのです。それが真珠湾攻撃だったのです。

巨人アメリカと戦争して勝てるわけがないのに、向かって行かざるを得なかったのです。
アメリカは真珠湾攻撃も事前に把握出来ていたと考えられています。

真珠湾攻撃を聞いてルーズベルト大統領はこれで戦争が出来ると思ったそうです。
(手を叩いて喜んだのではないでしょうか)

こういうことは歴史の勉強です。歴史を勉強して自分で真実を明らかにして下さい。
つまりここで言いたいのは「アメリカは戦略の国」と言うことです。自分の国の国益を優先する国であると言うことをしっかり念頭に置いておくことです。このことが今後アメリカと、アメリカ人と交渉をする場合心してかからないといけない、はめられると言うことになります。実は日本の官僚はこれによってはめられていると見られます。

アメリカは戦略の国というのを最初に聞いたのはペルーの黒船開国の時です。
日本人を調べその性格を調べて、どう言うように攻めたら開国するか緻密に戦略を立てたと言うことです。そしておどしたりすかしたりし、軍艦で威嚇したり、これを砲艦外交と言うそうです。日本人の弱点を見つけそこを攻撃したのです。そして開国にこぎつけ不平等条約を結ぶようにさせられたのです。

ところで、以上のことは、誰も教育はしません。
アメリカは自分の悪いところを言わない国というのは理解していただいたでしょうか。
戦後、アメリカがしたことは、日本人の戦争責任を追及するという暴挙にでたのです。
東京裁判がおかしいと言われています。どの様におかしいかこれも勉強して下さい。
田母神俊夫という元航空幕僚長をしていた方が本当のことを言ったので首になりましたが、
何を言って何故首になったのかも調べて下さい。

私もそれを契機に、インターネットで調べました。そしてアメリカの戦後の戦略「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(“War Guilt Information Program”、略称“WGIP”)」
というのも知りました。これも1年前までは知らずに私たちはアメリカの戦略にはまっていたのです。戦争の責任をアメリカではないとするために、日本の軍部がいけなかったのだとする論理展開です。これによって日本人はそうなのかと納得するのです。アメリカの戦争責任を東京裁判で隠してしまったのです。そのまま60年以上経ちました。これによって日本に戦争責任があると世界からいわれるようになったのです。日本人全員が戦争責任を負わせられるようになったという見方があります。それを自虐史観の押しつけと言われるものです。ここの所も勉強して下さい。日本人がここを勉強されるとアメリカは困るのです。世界も困るのです。悪者がいなくなるのです。植民地をあっちこっちに作って搾取したのはどこの国でしょう。日本はそう言う国の真似をしたのです。悪いというのならそう言う国に言うべきです。だが中国も韓国もアメリカもイギリスも日本が悪いと言っています。日本は悪いことをしなかったとは言えませんが本当の悪は別にいるのです。だが弱い国日本が狙われているのです。アヘン戦争なんて紳士の国がやるべきものではありません。輸入品の代金が払えないから阿片を売ってそれに充てた、これに対して怒るのは当然でしょう。でも戦争に負けて香港マカオの租借など、こんなひどいことが行われたのに日本だけがどうして責められるのかということになります。
 日本は責めやすいのです。弱いものはいじめられるのです。そこに謝罪した人(総理大臣)がいるのです。その謝罪は正しいのでしょうか。人によって意見が分かれますがアメリカや中国人は決して謝らないのです。そこを見習わないといけないのです。何でも簡単に謝ればいいと言う物ではありません。そう言うことを歴史から学ばなければならないのです。
日本的には悪い奴は謝らなければならないと考えますが外国ではそうではないのです。そのような中一人素直に謝っていては全責任をかぶせられるのです。そう言うところも勉強し日本人は交渉力を持たなければならないのです。何かあったとき日本人は交渉力を持たないのですぐ金で解決しようとします。そうしたら金でなく行動で示せと言われてあの湾岸戦争の多額の協力費(90億ドルでしたか?)は感謝の言葉さえ無かったのです。
そしてあっちこっちに金を出させられて今や日本政府の借金は900兆円はあるのでは無いでしょうか。国民一人あたり750万円の借金と言うことになります。もう日本は金持ちではありません。見栄を捨てて不義理をすべきです。

アメリカの戦略に話を戻しますが、「太平洋戦争史」という本がありその発行された目的も知りました。あくどい日本洗脳戦略を展開したのです。日本の戦争責任を日本人に知らしめるためにアメリカが作成し全国紙に連載させたものです。このようにしてアメリカは日本人をマインドコントロールしたのです。

これ等はアメリカはひどい国だと言うことを知って貰うためにほんの一例を示したに過ぎません。アメリカはこのように自国の国益を優先させ、CO2削減、角見球温暖化防止の京都議定書に調印しないと言うわがままをやってきました。

イラクに対してはアメリカ言うことを聞かないフセイン大統領を抹殺したいので、大量破壊兵器が用意されていると宣伝し危険感をあおって、(これも戦略です)、一度もイラクに行ったことがないイラク人少女に虚偽の証言をさせて、そして戦争に突入したのです。

以上アメリカ、アメリカ人を良く知って貰うために勉強すべき事例をしめしました。

さて、食の話しに戻しますが、戦後食糧難に陥り、復員兵、帰還者も多量にあり、日本は食糧難に陥りました。そこで敵国であったアメリカの食料援助を頼んだのです。

援助も受けました。フランスもドイツも援助を受けたそうです。
しかし、日本だけはやり方が異なっていました。学校給食の研究(岩手大教育学部研究年報 筆者 佐藤幸也)の中に「日本と同じような食料援助を受けながらも自国の食文化や農業を守ったフランス、ドイツなどと区分するために、日本型学校給食と名付ける。学校給食はアメリカの食料戦略に従属し、またそこに利益を求めて堅固に作られてきた学校給食体制とそこに内在する諸問題を含めて・・・」とあるこのことはつい一週間前に知ったことです。


アメリカは日本を開国したように、日本の食をアメリカ風に変え、アメリカの農産物の輸出先にしようと戦略を立てました。
 ここの所は、いろいろ本も出ていると思われますので、調べて勉強して下さい。
私は20年ほど前になりますか、米の消費減少、減反はやむを得ないのかと考えていたとき「アメリカ 小麦戦略 高嶋光雪著」を読んだのです。高嶋さんはNHK職員で、これを元に作成されたテレビドキュメント“食卓の陰の星条旗ー米と小麦の戦後史”があるのですが、これはよくできたドキュメントで何度も放映されています。

この高嶋さんの本は絶版になっていますが、大きな図書館では蔵書もあるかも知れません。
これと似た題名の「学校給食の裏面史 「アメリカ小麦戦略」 鈴木猛夫著」が見つかりました。「粗食のすす」という本で有名幕内先生が主宰されているブログ「学校給食と子供の健康を考える会」ではこの本の要約が読めます。
食の歴史、学校給食の歴史を知る上で是非読んで欲しいと思います。

日本農業はアメリカの戦略の元、壊滅的打撃を受けて来たのです。 
そして食料自給率が低くなってきているのです。

長くなったので今日はここまで、本当は「ごはんを一口60回噛んでみよう」と言う提案をするつもりだったのですが、私の活動の目的を話すその背景の一部で終わりました。
そこでタイトルを「歴史を知ろう」に変えました。
次回は自給率低下の問題点から入ります。この続きも読んで欲しいのです。

実は同じタイトルの本が2冊もあることに奇異を感じていたのですが、その理由昨日(2009.5.6)が分かりました。早速ブログ(正しい食事を考える会http://blog.goo.ne.jp/syokujikyouiku/)のタイトル「学校給食の問題点ー3.それはアメリカの戦略でパンとミルクから始まった」に書きました。あと3っつブログがありますが、それは内緒にしておきます。その記事で書きましたがNHKの特集「食卓の陰の星条旗」のDVDを見せて貰えるそうです。是非見て下さい。すると私がしようとしていることに協力する気が出てくると思います。
強力って、貴方も自分で学び考えたことを公表し、多くの人の意見にし、世論を形成して行くことです。
日本人は歴史を勉強する習慣を持たないですね。かく言う私もそうです。歴史は繰り返す。真実を知るためには経緯を知らなければならないのです。

歴史と言えばインターネット検索で「学校給食の研究」(岩手大 佐藤幸也)というのを見つけました。参考になりました。私はこの中の一つひとつを調べてブログに書くことで勉強になっています。学校給食会と言うのがあることも知りました。昨日は全国給食事業協同組合連合会という団体があることを知りましたが学校給食の食材手当団体のようです。学校給食にむらがるハイエナと見ています。学校給食会は本部があって県の教育委員会に県の学校給食会を作らせ学校給食食材を独占供給している団体です。どういうことをしてきたか今後調べます。