小沢になめられている菅首相ー証人喚問を「すべし
「首相は感情的、仲間に責められつらい」小沢氏2010年12月22日(水)10:20読売オンライン
「 民主党の小沢一郎元代表は21日夜、9月の党代表選で小沢氏を支持した同党議員約20人と都内で会食し、20日の菅首相との会談について、「『挙党態勢を築いてほしい』と言ったが、首相が興奮して話にならなかった」と振り返った。
出席者が明らかにした。小沢氏は首筋に貼った湿布を見せながら、「首相は感情的になっていた。同じ話を1時間半も繰り返され、肩がこった。仲間に責められるのはつらい」とも漏らしたという。」
激突ふたたび 小沢氏、首相に離党勧告ほのめかされ
2010年12月21日(火)08:00
(産経新聞)
「 ■猫をかめなかった一兵卒「あいつら変わってねえなあ…」
自称・一兵卒の小沢一郎民主党元代表が20日、最高指揮官である菅直人首相が求めた衆院政治倫理審査会への出席を敢然と拒否した。この“激突”会談で、小沢氏は「懲らしめ」とばかりに離党勧告を暗に突き付けられ、形勢逆転をかけ窮鼠(きゅうそ)猫をかむことはできなかった。権力中枢から離れた一兵卒を取り巻く環境は日に日に厳しくなっている。(船津寛)
「政倫審に自ら出てもらいたいのですが…」
20日午前、暖かい日差しが差し込む首相官邸5階の執務室に小沢氏を招き入れた首相は単刀直入に切り出した。
小沢氏はおもむろに茶封筒から2枚のペーパーを取り出した。「裁判を今後行うことが確定している私が、政倫審に自ら出席しなければならない合理的な理由はない」。3日前、岡田克也幹事長に伝えたのと同じ文面を朗々と読み上げ、首相の要請を拒否した。
首相はさらに畳みかけた。小沢氏が強制起訴議決を受けた10月7日の記者会見で「国会が決めた決定にいつでも従う」と発言していたことを踏まえ、「政倫審で手続きを取れば出るということなんですか?」。それでも小沢氏は「出る必要性がない」と歯牙にもかけなかった。会談は2人きりで1時間半余りに及んだが、同じ話の繰り返しだったという。それだけ白熱した論争だったともいえる。
「あいつら変わってねえなあ…」
会談後、小沢氏は周囲にこう漏らした。3日前に会談した岡田氏と首相のスタンスが違わなかったことに落胆したのか。それとも、首相らの出方を軽く見ているのか-。
◆警戒心をあらわ
会談直前、百戦錬磨の小沢氏も警戒心をあらわにした。「首相との会談はサシ(2人)か4人かでやりたい」。小沢氏は岡田氏にこう打診した。
会談は当初、岡田氏も同席する予定だったため、首相、岡田氏と「1対2」になり不利だと感じたようだ。逆に自らに近い輿石東参院議員会長を加えれば「2対2」となる。これが4者会合打診の理由だが、今度は首相が難色を示し、結局1対1で行われた。
神経戦は会談後も続いた。小沢氏から会談内容を伝え聞いた鳩山由紀夫前首相は20日、小沢氏が「自分が政倫審に出て建設的な話になるのか」と何度も尋ねたところ、首相が「その保証はない」と答えたことを記者団に暴露した。
役員会では、輿石氏が岡田氏をこう牽制(けんせい)した。
「自民党が政倫審に出てこないのに民主党だけで議決しても滑稽だ」
強気の姿勢を崩さない小沢陣営だが、小沢氏本人は落としどころを探っているようにも見える。
「あまり騒ぐなと伝えてくれ…」
小沢氏は19日、側近議員を介して自らを支持する議員にブレーキをかけた。親小沢派の古参議員は嘆く。
「小沢さんだけが無所属になってほかは民主党に残るということもあり得るかも。『自分が無所属になれば内部抗争は終わる』という合理的判断でね…」
◆ジャンケン大会
20日夜、小沢氏は衆院別館の食堂で、小沢シンパの中核組織「一新会」の秘書会が開いた忘年会に顔を出した。
「来年はあの方を首相にしよう!」
側近議員のかけ声を受け、会場入りした小沢氏は「みなさんのおかげです」と控えめにあいさつ。その後、秘書たちとのジャンケン大会に興じた。
ジャンケンは途中である秘書に敗れたが、笑みを絶やさなかったという。小沢氏の政治生命をかけた戦いはまだまだ続く。
小沢問題「悪いやつ懲らしめるの当然」2010年12月22日(水)08:00産経新聞
【激突ふたたび】
■「3分の2」確保 党内抗争で危機
菅直人首相(民主党代表)と小沢一郎元代表の“激突”に発展した党内抗争の陰で、来年の通常国会をめぐる民主党の基本戦略が揺らぎ始めている。参院で否決された法案を衆院で再可決できる憲法59条の「3分の2」条項の適用に赤信号がともっているのだ。民主党は21日、名古屋市長選に現職衆院議員を推薦することを了承、虎の子の1議席を自ら手放した。小沢氏の国会招致問題では、離党勧告も視野に入れる執行部。小沢氏が本当に離党の決意を固めれば…。(坂井広志)
▼「黄門様」のひと言
21日午後、党本部で開かれた常任幹事会は、約1時間15分の議論のほとんどを「小沢問題」に費やした。
「悪いやつを懲らしめるのは当然だ」
「平成の黄門様」を自任する渡部恒三元衆院副議長が何げなく言ったひと言に小沢氏を支持する川内博史衆院議員がかみついた。
「悪いやつとは誰のことですか? 党は小沢さんをそう認定するんですか?」
「挙党態勢をつくるべきだ」と主張する川内氏に、今度は岡田克也幹事長が反論した。
「挙党一致を乱しているのは、最高指揮官の菅首相の言うことを聞かない小沢さんだ」
大荒れとなった常任幹事会だが、名古屋市長選(来年2月6日投開票)の対応では、石田芳弘衆院議員の推薦が了承された。
ただ、この推薦は大きな意味を含んでいる。岡田氏は常任幹事会で石田氏の推薦についてこう説明した。
「国会情勢を考えれば、議席を失うことは歓迎すべきことではないが、例外中の例外として推薦する」
現在の衆院の議席数は議長と欠員1を除くと478議席。再可決には319議席以上の賛成が必要だ。
民主党は現在305議席あり、これに与党系無所属の4議席、国民新党の3議席と新党日本の1議席を合わせると313議席を確保している。これに社民党の6議席を加えるとギリギリ319議席を達成できる。
石田氏は21日夕、名古屋市内で出馬表明した。近く自ら議員辞職するか市長選の告示時点で自動失職となる。ここで民主党の「3分の2」戦略は遠のく。加えて執行部は小沢氏への離党勧告も視野に入れている。小沢氏が離党すれば「20~30人はついてくる」(側近議員)とされる。こうなると、衆院で3分の2以上の確保は事実上、不可能だ。
▼「やっぱりイラ菅」
「肩が凝っちゃってさあ」
21日夜、東京・赤坂の料理店で支援議員らとの会合に出席した小沢氏の首筋には2枚の貼り薬があった。20日の菅首相との直接会談を「1時間半、ずっと言われっ放し。疲れた」と振り返った小沢氏。「やっぱりイラ菅だな」と首相を評した後、ふと「仲間から攻められるのはつらいな」とこぼした。出席者の一人は「小沢さんは、離党勧告も覚悟してるのかなあ」と感じた。
連立パートナーの国民新党の下地幹郎幹事長は、記者団にこう嘆いた。
「仲良くしてくれ。3分の2がなくなったら正直、連立を組む意味がない」
「首相は感情的、仲間に責められつらい」小沢氏2010年12月22日(水)10:20読売オンライン
「 民主党の小沢一郎元代表は21日夜、9月の党代表選で小沢氏を支持した同党議員約20人と都内で会食し、20日の菅首相との会談について、「『挙党態勢を築いてほしい』と言ったが、首相が興奮して話にならなかった」と振り返った。
出席者が明らかにした。小沢氏は首筋に貼った湿布を見せながら、「首相は感情的になっていた。同じ話を1時間半も繰り返され、肩がこった。仲間に責められるのはつらい」とも漏らしたという。」
激突ふたたび 小沢氏、首相に離党勧告ほのめかされ
2010年12月21日(火)08:00
(産経新聞)
「 ■猫をかめなかった一兵卒「あいつら変わってねえなあ…」
自称・一兵卒の小沢一郎民主党元代表が20日、最高指揮官である菅直人首相が求めた衆院政治倫理審査会への出席を敢然と拒否した。この“激突”会談で、小沢氏は「懲らしめ」とばかりに離党勧告を暗に突き付けられ、形勢逆転をかけ窮鼠(きゅうそ)猫をかむことはできなかった。権力中枢から離れた一兵卒を取り巻く環境は日に日に厳しくなっている。(船津寛)
「政倫審に自ら出てもらいたいのですが…」
20日午前、暖かい日差しが差し込む首相官邸5階の執務室に小沢氏を招き入れた首相は単刀直入に切り出した。
小沢氏はおもむろに茶封筒から2枚のペーパーを取り出した。「裁判を今後行うことが確定している私が、政倫審に自ら出席しなければならない合理的な理由はない」。3日前、岡田克也幹事長に伝えたのと同じ文面を朗々と読み上げ、首相の要請を拒否した。
首相はさらに畳みかけた。小沢氏が強制起訴議決を受けた10月7日の記者会見で「国会が決めた決定にいつでも従う」と発言していたことを踏まえ、「政倫審で手続きを取れば出るということなんですか?」。それでも小沢氏は「出る必要性がない」と歯牙にもかけなかった。会談は2人きりで1時間半余りに及んだが、同じ話の繰り返しだったという。それだけ白熱した論争だったともいえる。
「あいつら変わってねえなあ…」
会談後、小沢氏は周囲にこう漏らした。3日前に会談した岡田氏と首相のスタンスが違わなかったことに落胆したのか。それとも、首相らの出方を軽く見ているのか-。
◆警戒心をあらわ
会談直前、百戦錬磨の小沢氏も警戒心をあらわにした。「首相との会談はサシ(2人)か4人かでやりたい」。小沢氏は岡田氏にこう打診した。
会談は当初、岡田氏も同席する予定だったため、首相、岡田氏と「1対2」になり不利だと感じたようだ。逆に自らに近い輿石東参院議員会長を加えれば「2対2」となる。これが4者会合打診の理由だが、今度は首相が難色を示し、結局1対1で行われた。
神経戦は会談後も続いた。小沢氏から会談内容を伝え聞いた鳩山由紀夫前首相は20日、小沢氏が「自分が政倫審に出て建設的な話になるのか」と何度も尋ねたところ、首相が「その保証はない」と答えたことを記者団に暴露した。
役員会では、輿石氏が岡田氏をこう牽制(けんせい)した。
「自民党が政倫審に出てこないのに民主党だけで議決しても滑稽だ」
強気の姿勢を崩さない小沢陣営だが、小沢氏本人は落としどころを探っているようにも見える。
「あまり騒ぐなと伝えてくれ…」
小沢氏は19日、側近議員を介して自らを支持する議員にブレーキをかけた。親小沢派の古参議員は嘆く。
「小沢さんだけが無所属になってほかは民主党に残るということもあり得るかも。『自分が無所属になれば内部抗争は終わる』という合理的判断でね…」
◆ジャンケン大会
20日夜、小沢氏は衆院別館の食堂で、小沢シンパの中核組織「一新会」の秘書会が開いた忘年会に顔を出した。
「来年はあの方を首相にしよう!」
側近議員のかけ声を受け、会場入りした小沢氏は「みなさんのおかげです」と控えめにあいさつ。その後、秘書たちとのジャンケン大会に興じた。
ジャンケンは途中である秘書に敗れたが、笑みを絶やさなかったという。小沢氏の政治生命をかけた戦いはまだまだ続く。
小沢問題「悪いやつ懲らしめるの当然」2010年12月22日(水)08:00産経新聞
【激突ふたたび】
■「3分の2」確保 党内抗争で危機
菅直人首相(民主党代表)と小沢一郎元代表の“激突”に発展した党内抗争の陰で、来年の通常国会をめぐる民主党の基本戦略が揺らぎ始めている。参院で否決された法案を衆院で再可決できる憲法59条の「3分の2」条項の適用に赤信号がともっているのだ。民主党は21日、名古屋市長選に現職衆院議員を推薦することを了承、虎の子の1議席を自ら手放した。小沢氏の国会招致問題では、離党勧告も視野に入れる執行部。小沢氏が本当に離党の決意を固めれば…。(坂井広志)
▼「黄門様」のひと言
21日午後、党本部で開かれた常任幹事会は、約1時間15分の議論のほとんどを「小沢問題」に費やした。
「悪いやつを懲らしめるのは当然だ」
「平成の黄門様」を自任する渡部恒三元衆院副議長が何げなく言ったひと言に小沢氏を支持する川内博史衆院議員がかみついた。
「悪いやつとは誰のことですか? 党は小沢さんをそう認定するんですか?」
「挙党態勢をつくるべきだ」と主張する川内氏に、今度は岡田克也幹事長が反論した。
「挙党一致を乱しているのは、最高指揮官の菅首相の言うことを聞かない小沢さんだ」
大荒れとなった常任幹事会だが、名古屋市長選(来年2月6日投開票)の対応では、石田芳弘衆院議員の推薦が了承された。
ただ、この推薦は大きな意味を含んでいる。岡田氏は常任幹事会で石田氏の推薦についてこう説明した。
「国会情勢を考えれば、議席を失うことは歓迎すべきことではないが、例外中の例外として推薦する」
現在の衆院の議席数は議長と欠員1を除くと478議席。再可決には319議席以上の賛成が必要だ。
民主党は現在305議席あり、これに与党系無所属の4議席、国民新党の3議席と新党日本の1議席を合わせると313議席を確保している。これに社民党の6議席を加えるとギリギリ319議席を達成できる。
石田氏は21日夕、名古屋市内で出馬表明した。近く自ら議員辞職するか市長選の告示時点で自動失職となる。ここで民主党の「3分の2」戦略は遠のく。加えて執行部は小沢氏への離党勧告も視野に入れている。小沢氏が離党すれば「20~30人はついてくる」(側近議員)とされる。こうなると、衆院で3分の2以上の確保は事実上、不可能だ。
▼「やっぱりイラ菅」
「肩が凝っちゃってさあ」
21日夜、東京・赤坂の料理店で支援議員らとの会合に出席した小沢氏の首筋には2枚の貼り薬があった。20日の菅首相との直接会談を「1時間半、ずっと言われっ放し。疲れた」と振り返った小沢氏。「やっぱりイラ菅だな」と首相を評した後、ふと「仲間から攻められるのはつらいな」とこぼした。出席者の一人は「小沢さんは、離党勧告も覚悟してるのかなあ」と感じた。
連立パートナーの国民新党の下地幹郎幹事長は、記者団にこう嘆いた。
「仲良くしてくれ。3分の2がなくなったら正直、連立を組む意味がない」