(2010年5月25日21時29分 読売新聞)
宮崎の口蹄疫がこんなにひどくなったのは、一重に指揮官・赤松農相の責任です。
ぼやが出た、しかし、このぼやは火薬庫の近くで危険性があるのです。初期消火が大切なのです。それを失敗すると爆発してしまいます。その危険性があるのに責任者は指揮を放棄して外遊したのです。
『赤松農相、口蹄疫感染拡大の責任認め陳謝
口蹄疫問題を巡り、赤松農相は25日の衆院農林水産委員会で、「(殺処分対象となった牛や豚が)14万頭を超える数になっていることについては、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」と述べ、初めて責任を認めて公式に陳謝した。
自民党の谷公一議員の質問に答えた。同農相は18日の記者会見では「私がやってきたことは反省するところ、おわびするところはない」と強調し、自らの責任を認めていなかった。
また、25日の衆院本会議では、感染が拡大していた大型連休中に中南米に外遊していたことに絡み、公明党の石田祝稔議員が「帰国後すぐに宮崎入りせずに、政務の会合に参加していた」と指摘。同農相は事実を認め、「何か月も前からの約束だった」と釈明した。』
と言うことですが、赤松農相の責任は明確です。
口蹄疫(ぼや)の発生の経過と消化責任者(赤松農相)を生産者のブログ「たまねぎ通信」報告しています。
【4月20日(火)】
◆宮崎県で10年ぶりに口蹄疫感染が確認。日本産牛肉の輸出を全面停止
・1例目:宮崎県児湯郡都農町 繁殖牛農家(繁殖牛9頭,育成牛3頭,仔牛4頭)
(赤松) 「我が省は、開かれた農水省、そして、何でも早くやる省ですから、特に、この問題起こった時に、現地からも、いろいろ陳情受けたり、いろいろしましたけれども、とにかく早く結論出して、早く応援できる態勢を作ろうということで、旧来以上に早い取組みだったということを自負をしております。」
○:と早く早くと言うおっしゃったが、どう結論を出し、どういう態勢をつくり、誰に何を指示したのか、何故ここで備蓄のルビコンを緊急送付しなかったのか、その放出の依頼を受けたはずだ。陳情を受けて処理を決めるものでは無いでしょう。第一報を聞いたときにすぐ対策本部を設置し指揮をすべきです。ルビコンは依頼を受ける前に大臣の指揮で時空輸する処置をしなけれなならなかったのです。そうしたら名が上がっていたこたでしょう。
しかし、赤松農相は依頼を受けてもルビコンは直ちに送付はしなかった。
何時送付明らかにして欲しい。野党はそれを追求して欲しい。
赤松農相のこのコメントは言葉だけで実際は何も手を打たなかったのです。ここで手を打っていればぼやで済んだのです。口蹄疫はそれほど危険だと言うことを知っておくべきでした。初期消火が大切なんです。
【4月21日(水)】
・2例目:宮崎県川南(かわみなみ)町大字川南 酪農・肉用牛複合経営 65頭
・3例目:宮崎県児湯(こゆ)郡川南(かわみなみ)町(2例目の農場から北約400m)
肉用牛肥育農場 118頭(和牛83頭、交雑種(F1)35頭)
政府の指示なし。消毒薬は現地組合が用意、数が不足
◆赤松大臣 都内品川区の野菜売り場を視察
○火が燃え広がっているのに指揮官はのんびり視察をしています。そこが今の日本で一番大切なことだったのか?
【4月22日(木)】
・4例目:宮崎県児湯、肉用牛繁殖農場 65頭 (和牛65頭)
山田農水副大臣「現場の状況について今初めて聞いた」
◆赤松農相 ディウフFAO事務局長と世界の食料の安全保障について意見交換
○副大臣が火が発生して3日目になって初めて聞いたとは何事か、赤松農相対策無し
【4月23日(金)】
・5例目:宮崎県児湯(こゆ)郡川南(かわみなみ)町 (4例目の農場から西約100m)
○戦火は益々拡大して行くが政府の対策はない。
4月24日(土)】
◆赤松大臣 鳩山氏らとともに第四回みどりりの式典出席○赤松農相は口蹄疫知らんふりをしている。東国張知事が自民党と話をした仕返しか日本国中の畜産に係わる大事件になっている。
【4月25日(日)】
・7例目:宮崎県児湯(こゆ)郡川南(かわみなみ)町(2例目の農場から北東約100m)○赤松農相口蹄疫の対策動き無し
【4月27日(火)】
◆東国原宮崎県知事、赤松広隆農水相や谷垣禎一自民党総裁に支援を要請
◆赤松大臣 会見--[政府の会見概要] 9時55分~10時30分 於:本省会見室=赤松大臣------------
(赤松) 今日も、11時に、東国原知事が、「是非、お願いにあがりたい」ということを言っておられますので、地元の県議会の議長さんだとか、それから、関係の、(宮崎)選出の国会議員の方も一緒にお見えになるというふうに聞いてますけれども、県議会での決議等もあるようでございますから、そういうことも含めて、知事からの要請を受けたいと思っております。
(中略)
私が本部長を務めます口蹄疫の対策本部の下に、疫学調査チームというのを置いておりますけれども、これを4月29日に現地に派遣をしたいと思っております。このチームは、何をするかと言いますと、現地調査を実施するとともに、検討会も開催して、発生状況の把握、分析、それから感染原因の調査等を行うということにいたしております。
【4月28日(水)】
8例目:宮崎県児湯、肉用牛肥育農場 牛 1,019頭
9例目:宮崎県えびの市、肉用牛肥育農場 牛 275頭
10例目:宮崎県児湯、宮崎県畜産試験場川南支場 豚 486頭
◆赤松大臣 「食」の将来ビジョンに関する検討会を開催○口蹄疫は○:全国の問題なのだ。宮崎が要請に来たから聞くのではなく、発生の翌日には現地の飛ぶぐらいでなくてはならない。
全県から全国に広がる危険性があるのだ。29日に調査を開始などというのは寝言を言うなといいたい。今火を消すことが重要なのだ。近隣の国で口蹄疫が発生しているのにルビコンに手配は遅れているではないか、早く封じ込め対策をすべきである。
◆自民党口蹄疫対策本部長である谷垣自民党総裁、現場を視察
【4月29日(木)】
◆赤松大臣 諫早湾干拓事業検討委員会の報告を受ける。宮崎には関心なしか。
・11例目:酪農 乳用牛 50頭
◆山田農林水産副大臣が宮崎県に出張。ただし現場には入らず生産者への面会もなし
○赤松農相は何をしている。口蹄疫は益々拡大している。
【4月30日(金)】
・12例目:養豚経営 1,429頭(母豚493頭、種雄豚14頭、育成豚82頭、子豚840頭)
◆赤松大臣 記者会見(赤松) 4月20日以降、これまで宮崎県の農場において、12例の口蹄疫の発生が確認されておりますが、現在、感染の拡大を防止するための移動制限や、迅速な殺処分等の防疫措置を実施をしてきております。昨日も、山田副大臣を宮崎県に派遣をいたしまして、東国原知事と、現場の課題や、あるいは、更に宮崎県として、どういうことを要望したいのかというようなことについて、承ってまいりました。
(中略)
28日の口蹄疫防疫対策本部の決定に基づいて、既にご報告しましたけれども、一つは、宮崎県の隣接県全域における全額国庫負担による消毒の散布、すなわち、県境に近いところで発生したものですから、念には念を入れて、この上の大分まで含めて、南九州四県を、全て消毒散布をするということにしております。あとは、発生農場における殺処分等の防疫措置、そして関連農場の清浄性調査の更なる迅速化を行っていきたいと思っております。
↑ 嘘です。宮崎県には、まだ民主政府から1箱も消毒薬は届いてないそうです
◆自民党口蹄疫対策本部、党本部で記者会見、政府に42項目にわたる対策要請の申し入れ↑ こちらは自民党の口蹄疫対策本部
◆自民党の要請に対応を予定していた鳩山由紀夫総理・赤松農水相はドタキャン◆赤松大臣 諫早湾干拓事業排水門開門調査に関して意見交換
◆赤松大臣 外遊のため成田発-メキシコシティ着
○おいおいこの時期に外で遊ぶのかよと言いたい。宮崎の口蹄疫どう考えているんだ。総責任者だぞ。
○以下赤松農相が口蹄疫で如何に無責任行動をしたのか見て下さい。
【5月1日(土)】赤松大臣 外遊のため成田発-メキシコシティ着
・13例目:宮崎県児湯、養豚経営 3,882頭(繁殖371頭、育成41頭、子豚897頭、種豚28頭、交雑種繁殖候補豚1,063頭、肥育豚1,482頭)
宮崎県、自衛隊に災害派遣要請を行う。家畜の殺処分は8000頭を超える。
◆赤松大臣 外遊中のメキシコでクロマグロについて意見交換【5月2日(日)】・14例目:養豚経営 299頭(繁殖50頭、子豚180頭、哺乳豚66頭、種雄豚3頭)
・15例目: 424頭(肥育牛422頭、繁殖牛2頭)◆殺処分は9,000頭超
◆赤松大臣 メキシコシティ発・ハバナ着
【5月3日(月)】
◆16例目を確認:肉用牛繁殖 4頭 (繁殖2頭、子牛2頭)
・17例目:宮崎県児湯:肉用牛繁殖農場 37頭(繁殖牛17頭、育成牛3頭、子牛17頭)
◆宮崎県、感染例17例目確認 殺処分9000頭突破
◆口蹄疫の潜伏期間は7~21日(ファーストインパクトの押さえ込みに失敗)
◆舟山康江農林水産大臣政務官、メーデーに参加し、その後デンマークへ
◆赤松大臣 キューバにて政府関係閣僚等との会談
【5月4日(火)】
・18例目:養豚経営 15,747 頭(繁殖母豚1,308頭、哺乳豚2,098頭、肥育豚8,073頭、子豚4,248頭、種豚20頭)
・19例目:養豚経営 3,010 頭(繁殖母豚400頭、育成豚60頭、肥育豚2,000頭、子豚500頭、種豚50頭)
◆殺処分2万7000頭突破
◆赤松大臣 外遊先のキューバで食料問題について意見交換【5月5日(水)】
・20例目:養豚経営 780 頭(繁殖母豚106頭、肥育豚8頭、育成豚57頭、種雄豚33頭、子豚576頭)
・21例目:養豚経営 679 頭(繁殖母豚52頭、肥育豚484頭、育成豚4頭、子豚136頭、種雄豚3頭)
・22例目:養豚経営 320 頭(繁殖母豚45頭、肥育豚2頭、育成豚2頭、子豚266頭、種雄豚5頭)
・23例目:養豚経営 4,434 頭(繁殖母豚333頭、肥育豚2,146頭、育成豚2頭、子豚1,195頭、種雄豚22頭、哺乳豚736頭)
◆22例目は70キロも離れたえびの市で感染確認◆殺処分の対象は34,000頭
◆赤松大臣 外遊中のコロンビアでウリベ大統領とEPA等について意見交換
【5月6日(木)】
◆24例目~34例目の確認
◆殺処分の対象は44,892頭
◆熊本県の家畜市場で5月の競り市中止決定。約18億円分の取引停止
◆山田副大臣 記者会見--[政府の会見概要] 14時00分~14時12分 於:本省会見室=山田副大臣-----------
(山田) かなり徹底して防疫対策をとっておりますので、今のところ、この最初の川南町の20キロ(メートル)と、えびの(市)の20キロ(メートル)、この範囲内にとどまっていますので、この範囲内で、さらに徹底して、消毒を面でやっていくと、散水車によって幹線道路は全部消毒していくとか、もちろん畜舎も、毎日それこそ電話で異常なかったかどうか、この圏内の畜産農家には電話をして、それで、それなりに消毒体制を徹底させているというところです。 (中略)
(記者) 初期対応の段階で大臣なり副大臣が行くタイミングが遅いという批判をされているんですけれども。(山田) 発生しているところは、そのゲートのところ、その畜産農家の、その入り口のところの牛とか、奥の方でなくて、入り口のところの豚が発生するんですね。
言ってみれば、人か物を介して伝播しているという感じだと思いますので、出来るだけ、私も宮崎に入りましたが、現地の町役場ぐらいに行きたいなと思ったんですが、行くとまた、いろいろと、人の流れ、いろんな形で、出来るだけ、畜産農家も、結婚式にもお互い行かないようにしようと、実際、交流そのものも、非常に自制している状況ですから、そういう意味で、私どもも、出来るだけ現地には責任者を派遣して、陣頭指揮していただきながら、後方で、絶えず情報を、私も、昨日ずっと何回も電話で消費・安全局長と情報交換しておりましたが、今のところ、そういう意味では、「遅い」じゃなく、行って畜産農家とお会いして、がんばれと激励したいのはやまやまだけど、むしろ、そういうことが、この、いわゆるウイルスを攪拌することにつながりかねないので、ずいぶん慎重に対応していただいたと思っています。
↑ この会見動画見ましたが、ヒドイよ。結婚式どころじゃないっつーーーーの!!
◆赤松大臣 ボゴタ発
同農相は18日の記者会見では「私がやってきたことは反省するところ、おわびするところはない」と強調し、自らの責任を認めていなかった。しかしその責任は農相を辞めることでは済まされないほど大きいものである。
宮崎県で口蹄疫の感染が、爆発的に広がった4月30日から5月8日の間、赤松農水相は中米に外遊、この間、農水大臣臨時代理を任されたのは、社民党、福島瑞穂、です。ちなみに、福島瑞穂は宮崎県延岡市の出身。この間、自分が臨時農水大臣であることも知らなかったようです