和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

影をひそめた。

2012-11-02 | 本棚並べ
渡部昇一・谷沢永一両氏の対談は
けっこう出ているようです。それなのに、
私は数冊しか読んでいないので、選びやすい。
ということで、私のベスト3。


まずは、「読書談義」(大修館書店)
これには、読書連弾と読書有朋とが一緒になっております。
忘れがたいのは、最初の方にでてくるこの箇所。

谷沢】 さきほどの、『伊勢物語』ならこれだという、そういう言い方でカチッと一つの大切なものを評価するというのが、前世代の学者の共通点でして、釈迢空の論説なんかいつもその点でくるわけですね。それが現在はどうも影をひそめたような感じがします。
渡部】 公平に並べてみて・・・
谷沢】 ええ、公平、公平。(笑い)
渡部】 受験生的な態度ですね。受験だと無難な答案書かなきゃ点を引かれるという恐れがあるから、一つの説にコミットできないわけですね。
谷沢】 ぼくら、この分野あるいはこの著者について一番大切なのは、この一声、この本だという言い方が体質的に好きなんですが、それを大学の講義なんかでやる人が少ないんでしょう。(p28)


うん。これだという本を
私は、いまだ読んでいないのでした。
まあいいか、つぎいきましょう(笑)

「広辞苑の嘘」(光文社)。
最初のページの写真が載っているのでした。
お二人して歯をみせて笑っている。
うん。読み終わってから、この写真を見るといいんですよね。


最後は、「『貞観政要』に学ぶ 上に立つ者の心得」(到知出版社)が
思い出されます。 

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