「こだわり」の哲学と実践

ものごとに「こだわる」から楽しい!

新KYTへの模索とこだわり

2012-10-27 00:22:25 | インドア
中災防がKYTを提唱してから、既に永い年月が過ぎているが、工場を抱える多くの企業が、災害対策の1つの活動として、当時から、取り組んできた。インストラクター養成研修にも、多数派遣したものだ。我が事業所でも、これまで、幾度となく、独自に進化をさせながら、継続してきている。毎月の安全活動の評価項目でもあり、愚直に、実施している。今年に入って、他地区で重篤災害が発生した。そのため、国内事業所全体で、これまでの安全活動のあり方を検証し、原点に返って、安全活動を根本から見直すこととなった。これまで、様々な安全活動を展開してきたが、安全の基本となる「3S」「KY」「RA(リスク評価)」「安全ルール」の4項目に絞り込んで、これを徹底的にやり直すこととなった。その安全共通規定4項目のうち、「KY」の統括責任者に任命されたので、ガイドブックの作成から、組織化、研修の実施など、特別チームを編成して実施しているところ。今回、展開する「新しいKY」は、従来のKYをベースにしながら、新たな視点として、「咄嗟」「あせり」「パニック」といった要素を取り入れているところが「ミソ」である。国内全事業所の災害事例を分析した結果、災害のほとんどが人間の不安全行動が起因しており、さらに、「咄嗟の手出し」「あせっていた状態」「パニクった状態」などのときに災害が発生している。このような状況を想定・加味したとき「どのような危険が潜んでいるか」を洗い出し、それに対し、どのような事前の回避行動、対策を講じるかをKYTとして、小集団の中で、繰り返し実施し、お互いメンバーの「危険感受性」を高めていく。ひいては、実際の作業の中で各自が、「咄嗟、あせり、パニック」の状態に遭遇したときに、いかに、危険を回避し、災害を未然に防止するか。という「ねらい」である。これを、シッカリ定着させるまで、直接・間接全部門で展開していく。年1回にKY能力評価、効果測定を実施し、PDCAをまわしていく。
KYTにも「こだわり」をもって取り組んでいく。
おしまい