ruruBの極楽な日々

グルメ、不思議、エンタメに好奇心は全開!
目指せ、もっともっと楽しい毎日♪

土偶展

2010-02-05 23:00:55 | 展覧会


土偶展に行って来た。

数日前、上野の国立博物館で12月から土偶展をやっていることを初めて知った。
昨年の秋、日本中から集められた国宝3体を含む67体の土偶が、イギリスの大英博物館で
「The Power of Dogu」というイベントをこなし、8万人が観たという。その帰国記念の展覧会である。

私は昔から遮光器土偶が好きだったが、実物は観たことがなかった。
前に一度、国立博物館へ行き、遮光器土偶が常設されていると知らずに帰ってきたことがあった。
そして昨年、伊勢神宮展へ行ったときに尋ねると「展示されていない」とのことだった。きっと渡航の準備中だったのね。

そんな私がこの土偶展の情報はまったく知らずにいた。でも開催中に知ってよかった。

土偶は、今から1万3000年~2300年くらい前の縄文時代に作られ、これまでに17000~18000体発掘されているそうだ。
その土偶のスターちゅうのスター、スーパースターが勢ぞろいしているのだ。これは観に行かねば!

そもそも1万3000年前って…、クラクラするくらい大昔だよね、古代エジプトより古い。

先に土偶展に行った人たちは「どの土偶もオーラが半端ない」「元気をもらった」と絶賛していた。

かなり人気で土日は並ぶというし、平日も午後は混むというので「どうかな」と思ったのだが
私の行った3時ごろでもほどほどの混み具合で快適に見られた。



最初にあった土偶。逆三角形の防具みたいな仮面をつけ、頭には鋼鉄製のような模様のある帽子をかぶっている。




入り口からしばらく行ったところにあったみみずく土偶。この土偶を最初に観たとき、子どものようなキンキン声で
「ボクちゃんね~、ペラペラ…」とまくしたてるように話しかけてきた気がした。




千葉で出土された手首を反らせている小さな土偶。かわいいっ!
この土偶と同じケースにハート型の顔をした土偶があったのだけど(ネットで写真を探したけど見つからなかった)
その土偶を見たとき、不思議な感覚に襲われた。

そのとき私は、ほかの見学客(年配のおばあさんが多かった)数人で無言でじろじろと土偶を見ていたのだが
その瞬間、土偶と私たちの立場が入れ替わった気がした。
土偶が、実は大きなショーケースに入った私たちをジーッと観ているように感じたのだ。
つまり見られているのは土偶ではなくて私たちなのだという感覚。
まぁ、土偶にしてみれば「色んな人が来て飽きないなぁ、この前なんか外国行っちゃったし~」なんて
動かずして巨大な動物園を見ているようなものかもしれないな。



有名なハート型の顔の土偶。ハートの下端の丸い穴が口だとしたら「ホヘ?」みたいにとぼけている。
ホントにおもしろい造形だよね~。




岡本太郎の「太陽の塔」みたい。




つり目の顔がくっついている壺。




踊る女性の壺。アニメっぽくデフォルメされている。しかも指はほかの土偶にも多く見られるように3本しかない。




かなり大きくてパワフルな壺。惹きつけられた。4人の人間が手をつないでいる様子が描かれているらしい。
そう言われるとそう見えるかな。人間がエネルギーの流れのような形で描かれている。






仮面と動物のケースにあった2つ。最初のはイノシシだけど、次のよくわからないらしい。
亀説が有力だそうだけど少なくとも亀じゃないでしょう。




「縄文のビーナス」と呼ばれる国宝土偶。頭の上が平たく、そこに渦巻き模様が描かれている。
人気らしいけど、私はとくに。




これも国宝の中空土偶。前にブログで紹介した函館観光CMに出演していた土偶だ。
この土偶を見るたびに福岡に住む昔からの友達、I君を思い出す。顔が似ているのだ。
それにしてもこの土偶、肩パッドやひざ当て、ベルトつきの服を着ているようにしか見えないよね。




さらに国宝、体育すわりの合掌土偶。




そしてついに、遮光器土偶に対面した。思っていたより大きい。ほかの土偶と色合いが違う。
ゴーグルをつけてちょっとふてくされたように下唇を突き出しているように見える。
じっと見たけど寡黙で何も語りかけて来なかった。




鼻から口にかけてネコみたいなの。しかも3本指。ネコ人間か、宇宙人だね。




この土偶も不思議な形。「何かの精霊をあらわしている」と説明文に書かれていたけど、それは違うでしょう。
少なくとも精霊ではないと思う。

あ~、おもしろかった! そう広くないひと部屋だけの展覧会だったけど、じっくり見ていたら1時間半以上かかった。

はるか昔の縄文時代に土をこねこねしてこれらの土偶を作った日本人の祖先がいた。
なにを考え何のために作ったのか、真実はわからない。想像するしかない。
でも存在している現物はすべてを知っている。そして言葉にならない声で語りかけてくる。
それがパワーとなって伝わってくる。
「オーラが半端ない」「元気になった」っていうのはそういうことなんだと思う。

いや、本当におもしろいから。21日までやっているよ。

遅くなったが、帰りに父のところへ寄った。
おみやげに西通りプリンを買っていったら夕食前でお腹がすいていたのか、30秒くらいで食べてしまった(笑)

そうそう、土偶展の帰りに絵ハガキを買ってガチャガチャをやった。
みみずく土偶か遮光器土偶が出るといいな、と願いつつ。すると出たのはハニワだった…。悲しい。


そんな私にあたたかい縄文の心でワンクリック!
       ↓

ありがとう♪




最新の画像もっと見る