Yと東京都庭園美術館でやっている「Stitch by Stitch ステッチ・バイ・ステッチ 針と糸で描くわたし」展に行ってきた。
目黒駅アトレのお豆腐料理のお店「由庵」でお昼を食べてから庭園美術館へ。
緑豊かな道を抜けると手入れの行き届いた植え込みと76年前に建てられた建物が現れる。
Yいわく、建物の外観はすごく地味だね、と。
玄関に近づき、
ふり返るとこんな感じ。
ステキ。
そして、ルネ・ラリックの繊細な細工のガラス窓とタイルの玄関。
外観は地味だけど(笑)建物内はアールデコな装飾がそこかしこに施されていてそれはステキなの。
大理石のマントルピースや部屋ごとに違う照明など。
そんな室内に針と糸で表現されたアートの数々が展示されていて、どれも素晴らしかった。
たとえば、
このチラシで紹介されている、写真にビーズやスパンコールで刺繍した作品。
それから、男性が夜警の仕事をしながら延々と時間をかけて刺した超細やかな刺繍とか、知的障害を持つ人によるプリミティブでいて超モダンな作品とか、そのほとばしるような表現力に心がグワングワンゆさぶられた。
すごいな~、人間って。
こういうふうに「わたくし」を世界へ向かって具現させられるんだよね。
美術館の敷地に広がる庭園も散策した。
広々とした芝生。
日本庭園には茶室があって湧水が流れ、こんな石のテーブルが。
その昔、このテーブルにクロスでも敷いてお茶したのかしら…
う~ん、あまり想像がつかないんだけど。
それから目黒駅の向こうの雅叙園ホテルまで歩いてカフェでお茶を飲んだ。
+
このホテルができたのは19年前。バブルだった時代よね~。だからそこここのデザインにハッタリの効いた当時の雰囲気がうかがえる。
着物が飾ってあったりライトアップされたネオジャパネスクなインテリアだったり、こうしたしつらえは外国人にはうけるだろうな。
「ここでケーキとお茶をしたんだケロ。」
「レアチーズケーキがむちゃくちゃおいしかったんだケロ。」
このカエル人形はYが持ち歩いているペットだ。Yの日記では何度も見ているけれど実物を見るのは初めて。フニフニしていてかわいかったよ。
ここでもかれこれ数時間しゃべり倒して、それでもしゃべり足りなくて、夕飯まで食べて行くことに。
良く行く「香港園」で焼きそばとか春巻とか、軽めな中華の夕食を取った。
中華街の名店にも負けないお味。Yも絶賛していた。
けっきょくお店を出たのは10時近かった。
きゃ~、今日も一日楽しかった。
「描くわたし」
という言葉の並びが
わたくし
と読まさってしまうなーと思ってたら
おれいちゃんが「わたくし」って書いてて
なんだか不思議な感じがしましたw
写真に刺繍をするなんて刺激的。
今ビーズ細工にも手をつけているんだけど
なんだかビーズやスパンコールで刺繍するのって
今すごく素敵だなーと感じる!
おれいちゃんはきれいな石のついた鞄も好きだったよね。
おれいちゃんの好きな世界って、素敵だね~。
言われて気がついたけど、私が「わたくし」と書いたから
催眠術みたいなのにかかって「描くわたくし」と読んでいたのかな~?
写真に刺繍、素敵だったよ。
この人の作品、数点あったのだけどその中ではこれが一番好きだったな。
この深くて鮮やかな赤のビーズやスパンコールが美人なモデルの
写真にすごく合っていたの。
うん、私って基本的に石が好きなんだね。
あのころ買ったバッグやキラキラ石のヴィンテージアクセサリーたちは
最近あまり持ったり着けたりしなくなったんだけどね。
弟が石(ブレスとか)に凝ってるから「遺伝」かもね。
実は、この夏の「ミュージアム ぐるっとパス」で行きたかったけど、行きそびれた催しもののひとつがこれでした。
ここで思い出し、最終日に滑り込みで行って来たのですが、やっぱり良かったです!
入ってすぐに出会った、赤い刺繍糸の作品にまず圧倒されました。
そうそう、入口で意外な友人(元ヨン友さん)にバッタリ会ったのも楽しい偶然でした。
私は友達に誘われるまで知らなかったんだけど、行ってよかった~!と心底思えた展覧会だったね。
あの赤い詩集糸の作品、すごかったよね!私も圧倒されたよ。
芸術家はああやって強い意志で自分を表現するんだねぇ。
最終日に間に合ってよかったね。シンクロな出会いもよかった。