ruruBの極楽な日々

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佐倉義民傳(さくらぎみんでん)と口蹄疫

2010-06-20 23:06:27 | まじめな話

昨日は渋谷で勘三郎主演のコクーン歌舞伎を観てきた。

「佐倉義民傳(さくらぎみんでん)」という、千葉の佐倉が舞台の、領主の取り立てにあえぐ農民たちと
その農民たちを救うために命をかけた名主(なぬし)のお話である。

演出は串田和美。ラップが散りばめられていて、これは賛否両論あるのだが、私は「有りでしょう!」と思った。

たたみかけるようなリズムと歌詞は、祭りごと(政治)の不条理を「許すな」「考えろ」と
劇中の者だけでなく
観ている私たちをもあおる。

そう、祭りごとの世界は、今の時代においても不条理なことが多すぎる。


1日たった今日の朝、宮崎の知り合いから悲しい電話がかかってきた。

私が子どものころから家族ぐるみで親しく付き合ってきたKさん(5年前に他界)の一人息子のT君が
今朝がた心筋梗塞で亡くなったという。まだ40代半ばである。

T君は県の職員で、今回の口蹄疫のことでは連日朝早くから夜遅くまで過酷な労働が続いていたそうなので
その過労が引き金になったに違いない。

T君にはまだ幼い子供が2人、奥さんのお腹には3人目もいるそうだ。そして80代の母親が
残ってしまった。なんということ。

今回の口蹄疫の件では最初に報道されてから胸を痛める日が続いていた。初期始動が遅れた理由は
明らかなのに政府は認めない。正しく報道されない、あるいは誘導するような報道をする、原因の解明をしない、
など、政府とマスコミの気持ちの悪い冷淡な対応に憤りを覚えていた。

これは対岸の火事ではない。現実に日本で起こっている、間違いなく今後、ほかのことにも通じるであろう、
国のありかたそのものの気持ち悪さなのだ。

と思っていたら、数日前、久しぶりに覗いた泉谷さんのブログで感激した。泉谷さん、こんなふうに
スパーッと言いきってくれて、もしや宮崎出身なのかと思ったら、青森の出身なのね。

ありがたい。

それから盛岡の友人F。彼女の友達が立候補したそうである。

祭りごとには国を守ろうとする美しい魂が必要だ。魂の政治がなければ国はこわれてしまう。

昨日のラップがまだ頭で聞こえている。

そして私は明日から義妹とふたりでT君とお別れをしに行ってきます。




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映画 告白

2010-06-06 23:48:24 | 映画


日曜日の朝、急に映画が見たくなり、何を見ようかな~と思っていたら
ネットで、映画「告白」にハリウッドからリメイクのオファーが殺到、という記事を見つけた。
その「告白」が昨日から始まっているというので見に行くことにした。

さっそく上映館を探し、午後の回をネットで予約。
公開したばかりで混んでいそうだが、座席が確保できるのでありがたい。便利な世の中になったものだ。

原作は、おととしの発売から売れに売れ、昨年の本屋大賞をとった小説。
監督は「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」の中島哲也である。

シングルマザーの女教師が我が子を殺した教え子2人に復讐するというストーリーなのだが、
映画は冒頭からその女教師の長い告白で始まる。抑揚のない淡々とした丁寧な口調がかえって怖ろしい。
物語は女教師、犯人2人とその家族、同級生、熱血教師、それぞれの視点からの告白という形ですすみ
そして女教師の復讐が遂げられていく。



なぜ2人の生徒は殺人に至ったのか。失いたくなかったものを失ったという喪失感が負の感情を生み
それを他者の感情(偏執愛、偏見、いじめなどの悪意)が刺激して、さらに悲惨な負の連鎖を引き起こす。

ある人の視点から見るとよかれと思ったこと、正義と思えることさえ、その負の連鎖に加担してしまう、
悪夢のような展開。

ただ、キャラクターやエピソードが誇張されて描かれているため、どのキャラにも感情移入しづらい。
そのため、私たちは傍観者として俯瞰した状態で見ることができる。また美しいといえるほどの
巧みなカメラワークも、私たちを強烈にこわがらせたり、不快にさせたりしないことにひと役かっている。

フィクション性、エンターテインメント性が高いのだ。

命や罪と罰、扱っているテーマは重いのに、強い主張を持って何かを訴えてくる映画ではないので
息をつめて見ることはあっても、見終わった後に肩に重くのしかかってくることはなかった。不思議な映画だった。

松たか子がうまい。最近見たお芝居でもうまかったが、この作品の松たか子もすごかった。



エンドロールが流れた後は、館内がシ~ンと静まり返って、みんな固まっていた。

昔「マッドマックス」という、奥さんと子どもを惨殺された主人公がその殺したやつらに
残忍な復讐をするという映画があり、見ているほうも心底スカッとするという経験をしたものだ。
あれは相手に何の良心の呵責も感じなくていいような悪人だったけれど、今回は「中二」の子どもだからね。
それがスカッとしないところだ。



私は見ちゃったからあまり言えないが
見たほうがいい映画なのかというと、そんなことはない。
とくにおすすめはしない。

見終わった後の私さえ、あ、やっぱり「SATC2」を見たほうがよかったかな、って
思ったくらいだからね。

絵にしても本にしても映画にしても
見た後にいい気分になれるものに時間とお金を使いたいという個人的なポリシーがあったはずなのに。
今日はそれをちょっと忘れていた。

あ、帰ってからムスコにはすすめたよ。ムスコは教師になるのを希望しているからね。
この映画が参考になるとは思わないけれど、何か少しくらいは感じるところがあるかもしれない。






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まんまるの木とロワゾー

2010-06-03 22:17:22 | ふしぎな話


今日は池尻大橋で友達Mちんと会った。

なぜ池尻大橋かというと「まんまるの木」でお茶を飲み、数件先の山本印店の店主、山本桃仙さんに
久しぶりにごあいさつをして、三軒茶屋でクスクスを食べることになったからだ。

「まんまるの木」は桃仙さんの娘さんが昨年3月にオープンした自然食カフェのお店で、私は
オープン当初に一度店内を見せていただいたことがある。Mちんは昨年お友達とお茶を飲みに来たそうだ。

今日はまず、「まんまるの木」へ行く前に山本印店のほうをのぞいてみた。
するとお店には奥様しかいらっしゃらなくて、桃仙さんはいつお店に来るかわからないそうである。

まぁ、Mちんも私も「桃仙さんにはご縁があればお会いできるだろう」くらいの気持ちだったので
また後でのぞいてみることにして「まんまるの木」へ行った。

「まんまるの木」はガラス張りの2階建てのカフェ。2階の半分はオープンなギャラリースペースに
なっている。最初、2階でお茶を飲もうと行きかけたが、なぜかやっぱり1階のほうがいい気がして
1階に下りてきた。

シフォンケーキがおいしそうだったので、黒豆コーヒーとニンジンのシフォンケーキを。



とってもヘルシーでうま~い。

奥にいらっしゃった娘さん(牛女さん)ともお話したのだが、桃仙さんは自由人なのでいつごろ
お店に来るかはわからないそう。いまごろの時間はたいていお掃除をしているそう。

と、そんな話をしていると、ガラス張りの窓の外をゆっくりと横切る桃仙さんの姿が~~!!

私は大きく両手を振って私たちの存在を知らせた。

ハッと気づいてお店へ入ってくる桃仙さん。よかった~。お会いできた!


なんでも今日はいつもと違う道順で来られたのだそうだ。いつもなら自宅からお店まで別の行き方を
するので、このカフェの前は通らないのだそう。ということは、やっぱり私たちが呼んだんですねぇ。

それに最初から2階へ座っていたら、窓の外は見えずに桃仙さんが通りかかっても見逃したはず。
やっぱり1階じゃなくちゃいけなかったのね。

うん、ついてる。

で、桃仙さんと20分くらいお話した。

お店の1階の中央に置かれている「まんまるの木」の話はビックリした。

「まんまるの木」という名前の由来は、このカフェを作ることになったとき
娘さんがふと頭に浮かんだ名前なのだそうだ。

その後、桃仙さんが神奈川県の大山の近くにある比々多(ひびた)神社というところへ行った時
神社の境内に寸断された巨木が置かれていたという。神社の人の話では、その木はご神木だったのだが
時代とともに朽ち果ててしまい燃やして処分することになったのだそう。

そこで桃仙さんはその木をもらって帰り、桃仙さんの義兄弟のかたが1年半かけて磨き上げたのが
この木なのだそう。まさしくまんまるの木。

驚いたのは、この木が先にあって、それでカフェの名前を「まんまるの木」にしたのではないこと。
逆なんだよね。まず「まんまるの木」という名前が決まったあとにこのまんまるの木がやってきたってこと。
縁によってひっぱられたみたいな出会いよね。

それから、私は最初にこの木を見たとき、木を彫刻して造形しているのかと思った。でも違うのね。
自然のものを磨いただけ。



すごいよね。



この左下にくっついているショウガのかたまりみたいなところに何か(神様みたいなもの?)が
宿っていそう。桃仙さんもそうおっしゃっていた。ふ~む、まちがいない。

木全体がすべすべしていて、触ると手に気持ちがいい。カフェに来た人もバリバリ触っていくので
みんなの手アブラで(笑)だんだんいい具合に光ってきている。


あと、私とMちんと両方に桃仙さんは個人的なアドバイスをくださった。前にも言われたけれど
私は、とある人たちと会うといいらしい。ふむむ…、近いうちに会いましょう。

それから桃仙さんはお仕事をしに行かれたが、お会いできてよかった~。

2階のギャラリーものぞいてみた。今展示されているのはステキなパネル写真に5行詩が書かれた作品。
遊びの視点を持ったおちゃめな詩が満載で、楽しかった。

お昼になったので、三軒茶屋まで歩いて、モロッコのクスクス料理のお店「ロワゾー」に行った。

小さな路地の商店街の中にある小さなお店だ。



中はこんな感じ。

私たちはランチの中で一番オーソドックスなクスクス料理にした。



これ。クスクスとスープが別になっている。
クスクスって前にも食べたことあるけど、ここのは違う。うんま~~い!
デザートのプリンもおいしかった。

さらに駅前でお茶を飲みつつ、夕方までMちんと密談して楽しかった。

有意義な1日だった。



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ダイエット・・・運動編

2010-06-01 23:05:30 | 美容と健康


そして運動は次のようにした。

まず、再びジムに行き始めた。週2日ほど、フラダンスの日とウィークデーにあと一日だ。

ジムではマシーンで筋トレをひと通りやり、ステッパーや速歩の有酸素運動で約200キロカロリーほど消費し
エアロビクス系のクラスに1~2個参加した。

あと、行き帰り30分の電動チャリは電源を入れずに自力でこぐようにした(笑)

ジムに行かない日にやった運動は次のふたつである。

ひとつ目は3年前に流行った「ビリーズブートキャンプ」。
このDVDを引っ張り出してきて、そのときの気分でどれかひとつをやるようにした。
(55分ものか35分もの4本の中から)

もうひとつが走ること。

しばらく走るのから遠ざかっていたので最初のうちは体も重く、ちょっとしか走れなかったが
だんだん走れるようになり、今は一日30分(4キロ)走る。

走るのは夜で、自宅~駅周辺の寂しくない場所を走っている。今回、ランニング用のシューズを
買った。評判をリサーチしてアシックスのGT2150ニューヨークってやつ。サイズは足の長さの
実寸+1㎝で大き目を。やっぱりシューズは大切だね。このシューズに変えてから足への負担が
へり、いくらでも走れるようになった。

そのほかにやるようにしているのが、駅やお店でエスカレーターを使わず階段でのぼることかな。
これも慣れたらそれほど苦にならなくなった。

どの運動もあまり無理のない程度にやるようにした。

それから、半身浴もよくした。

肩が冷えないようにタオルをかけて38度くらいのお湯に胸下までつかり、フタの上に雑誌を置いて読みながら
20~30分過ごす。

こんな感じで食事と運動、両方に意識を向けて2ヶ月。

早い時点から感じたのが、ものすごく体調がよくなったこと。
そして、体調がよいと精神の核もブレずにシッカリしてくるのも実感した

たぶん、精神だけを充実させることはむずかしいのだ。

精神と対極にある、物体としての身体を意識して良い方向にコントロールして初めて、精神の安定や充実が
実現できるのだろう。健全な精神は健全な肉体に宿る、ってやつですな。

ふ~む、深い。

この調子であと1カ月。あと2キロ、かな。

がんばろう。





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